930/939
やむを得ずいなければならないとき
やむを得ずテレビがついている場にいなければならないとき
音も映像も人間存在もすべてが不快なものにしか思えない
無駄な日なんてない
無駄な時間なんてない
そういった考えを好んでもいるが
テレビ番組に目や耳を向けなければならない時間は
一分一秒すべてが徹頭徹尾無意味に思える
この時間すべてを自分の人生から削除したい
そうなったとしても何の痛痒も感じないと信じられる
もしも人間と世界が
テレビ番組の表面に漂う感性と同じくらいにみみっちいものだとしたら
生きる価値など一片も信じられなかっただろう




