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有限で卑小なる

 いつか触れた

 温かさ

 単なる幻

 だったのだろうか

 生きるにあたいすると思えた温もり

 単なる願望がんぼう

 だったのだろうか

 雨が降るように幻滅げんめつが降ってくる

 冷たさの証明はいらない

 壊れた倫理りんり物証ぶっしょうはいらない

 他人を信じない自分を信じない

 経験よりも言葉を信じる

 心臓を裏切る事実に打ちひしがれても

 善なるなにものかの不滅ふめつを信じる

 有限ゆうげん卑小ひしょうなる自分の生において

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