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ぼくは、いつ死ぬのだろう

 ぼくは、いつ死ぬのだろう

 他人の葬儀

 船の上

 人との別れ

 眠れない夜

 幾度となく

 回帰する疑問


 ぼくは、いつ死ぬのだろう

 好きな詩の一節

 「注意が祈りにならぬうちに」

 あの詩人はなぜ

 祈りを避けたのか

 注意と祈りの境目に

 いかなる痛みが潜んでいたのか


 ぼくは、いつ死ぬのだろう

 いつがいいのか問われもせず

 道のないまま

 歩けなくて


 ぼくは、いつ死ぬのだろう

 安心は近く

 贖罪は遠く

 近所の猫は

 だれからも逃げて

 庭先の鳥は

 澄ました仕草で

 いつも歩く道

 いつか死ぬ道

 歩いているようで

 歩いていない


 ぼくは、いつ死ぬのだろう

 そぞろ歩きの詩を書いても

 終わりの風景が見つからない

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