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故人が死について語ったこと

 すでに死んだ人の書いた

 死についての言葉を読むと

 不思議な感慨が訪れる

 死についてなにかを想うのも考えるのも

 生きている人間のなすことだ

 死者は想わないし考えない

 死者が想い考えたとしても

 その言葉が伝わることはない

 ただ故人の生前の言葉に死が含まれていると

 すでに訪れた運命が二重写しのように透けて見えて

 あたかも死者が語っているような

 彼岸からの言葉が届いたような

 錯誤の震えに動揺してしまう

 ぼくの書いた死についての詩に

 少しでも価値があるのかはわからないが

 ぼくが死んだ後に読む方が

 おもしろいとだけはいえるだろう

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