EP3
今回は灰夜視点です。出勤通学前に美味しい飲み物を買うのっていいですよね。
~「灰夜side」~
私はなぜか急に声をかけられてクラスメイトに何故か珈琲を勧められている
「お待たせしました、どうぞ」
前に出されたのは缶コーヒーとは香りが全然違った
「香りが全然違う、、」
声が漏れる、すると横にプリンが置かれた
灰夜の瞳が揺れる
「プリン?」
「そう、本日最後の一つ珈琲とどうぞ」
「まあいただくけど、」
一口珈琲を含む、苦味コクが程よく感じられいつもの缶コーヒーより酸味が控えめで、、
「、、おいしい」
肩の力が抜け、思わず声が出たことに驚く、思えば珈琲を味わって飲むのは初めてだった、いつも眠れない反動で昼に眠くなるのを抑える手段に過ぎなかった。
「その豆、飲みやすいですよね」
「、、何でそんなに珈琲を飲ませたかったの」
「なんだか、珈琲を楽しむ以外で飲んでる気がして」
「、、、、」
図星だった灰夜は夜になかなか眠れずその反動にくる昼間の眠気から起きるための道具として飲んでいた珈琲を味わうことはしてこなかった。口の中の深い苦みを感じ自然とプリンに手が伸びる。少し硬めのプリンにスプーンを刺す、表面の炙られたキャラメルがパリパリ割れた。
「、、うま」
「よかったぁ」
「なんでお前が喜んでるんだ、既製品だろ?」
「それ、僕の手作りなんです」
「お前が?」
少し幼さの残る顔をした小柄の男の子がキッチンでデザートを作るのは光景を想像すると可愛かった。いつも、寝不足のせいか物音や声が頭に重たく響いていたがここは不思議と物音が心地よい、時間が遅く流れようで瞼が重い気がした。最後の珈琲を飲み干し、プリンの容器に底が見えた
「美味しかった」
それを聞いた男の目が喜びに満ちていた、なぜそこまでするのか私にはわからない。会計をする
そういえば名前を言っていた気がするが覚えていない
「お会計珈琲代200円です、プリンはサービスです」
「ねえ、名前何だっけ」
「僕ですか?琥珀です」
「そう、、また来るかも」
「待ってます」
200円を支払い店をでる、流石に送ってもらうのは悪いのでお断りし帰路につく。家の近くのスーパーで本来の目的の珈琲の買いだめを思い出す。いつもの64円缶コーヒーを三本手に取る、レジに向かう途中冷ケースにあるキャップ付きのアルミボトルに入った170円の珈琲が目に入る
「これでも違うものなのかな」
買い物かごに一本だけ入れた、会計を済ませて家に帰りながらこの珈琲は昼休みにお菓子と食べようかなどと考えていると少し夜が楽しく感じた
読んでいただきたいありがとうございます!!




