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誰もいない宇宙船で目覚めたら最強だった件について  作者: Sora
四章 エクシオール星系ノバス王国編

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043_王宮からの招待状

朝の陽光が、惑星ノバスの空に柔らかく差し込んでいた。

 シルバーナの工作室には、完成したばかりの猫型ロイドの部品が並んでいた。艶のあるセラミックの装甲と、瞳型センサーがきらりと光る。

「……いい仕上がりだな」

 クラフトがモニターを確認していると、通信パネルからナビの声が届いた。

「これは“ペットロイド”ですか?」

「まあ、そうだな。猫型ロイドだ。かわいいだろ」

「良いと思います。殺伐とした傭兵家業でも癒しは必要です」

ナビはいつも通りの口調だ、こいつがナビのリモート義体だと言ったらどう反応するのだろう?

 クラフトは作業を終えてホテルの部屋に戻る。するとテーブルに一枚のカードが置かれていた。

「王宮から、だと?」

 封筒にはギルドの封印も押されている。クラフトは眉を上げ、端末を操作してギルドに確認を入れた。

ギルドの担当者はとても丁寧だった。

「シルバーナのキャプテンクラフト様ですね。ご連絡ありがとうございます」

「あなたのドアーズ星系での功績、企業連合からの推薦もあり、王宮より晩餐会への招待が届きました。参加されるかは自由ですが、ギルドとしては是非ご出席いただければと考えております」

「……どうする、クレア」

 クラフトがソファに座るクレアに視線を向けると、彼女はわずかに首を傾げた。

「特に断る理由もございません。おいしい料理が出るなら、むしろ行くべきかと」

「だな。あと……」

 クラフトは少しだけ視線をそらした。

「お前のドレス姿、見てみたいってのもある」

「それは、ドレスを選ぶモチベーションとして妥当ですね」

 微笑むクレアの表情に、いつもの静かな気品が宿っていた。


 その頃、エクシオール王宮では、淡金の髪を揺らす王女セシリアが、来訪者を迎えていた。

 アーチを描いたテラスの向こうから現れたのは、白銀の髪と蒼い瞳を持つ青年。ソレント帝国第二皇子ユリオス・ヴァル=ソレントだった。

「久しぶりね、ユリオス殿下。ノバスの海は気に入ったかしら」

「おかげさまで。海風も空も、あなたの記憶どおり、美しい」

 礼儀正しくも温かみを持った声。

 セシリアは微笑を浮かべ、控えめに頷いた。

「忙しくなる前に、顔を見に来たんだ。最近は、宮廷も帝国議会も殺伐としていてね」

「帝国も、落ち着いてはいないのね」

「お互いさまだろう」

 二人は社交辞令を交わすようでいて、どこか親しみがこもっている。

 それはかつて、星間留学の場で共に学び、語り合った時間の名残だった。

「滞在先は?」

「ホテル・オークノバス。護衛も最小限にしてある。公式ではなく、ただの“休暇”だからね」

 ユリオスは少し笑い、背後の従者二人に目をやった。

「彼らも休暇気分のようで」

「警護担当、レオン・バルザード少佐です。こちらは副官のゼフィリウス中尉」

「王女殿下、光栄です」

 ゼフィリウスが明るく頭を下げる一方、レオンは微動だにせず、静かに一礼だけした。

「レオン少佐には帝国内でも聞き覚えがあるわ。親衛隊の中でも最も冷静な指揮官と聞いています」

「恐縮です、姫殿下」

 その声は機械のように無機質だった。だが、まっすぐな忠誠心が背筋から伝わってくる。

「明日の晩、王宮主催のパーティーがあるの。もしよければ……友人として、顔を出してくださらない?」

 セシリアの目はまっすぐだった。ユリオスは一瞬だけ目を伏せてから、柔らかく笑った。

「もちろん。あなたの“お願い”を断るほど、不義理ではないつもりだ」

 そして、傍らのレオンとゼフィリウスにも視線を向ける。

「二人にも、出席してもらう。騎士団や他国の貴族とも接点を持っておくのは、無駄ではないからね」

「了解しました、殿下」

「ドレスコードだけは把握しておきますね!」とゼフィリウスが楽しげに言った。

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― 新着の感想 ―
二度目の邂逅がもう次話にくるのか… はてさて、どんな出逢いとなるのやら?
途中まで良かったのにガッカリ 幾多の惑星を束ねる王国からの招待状が、なぜ海賊を少し多く倒しただけの主人公に送られるか理解できない
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