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金(ゴールデン)・爆(ボイン)・乳(ボイン)

平日の柳ケ瀬は閑散としていました……

道を歩く人も少なく、情報探しは難航すると思われたが……





ウィッグつけてるのか地毛なのか区別がつかない美しく眩しいくらいの金色(こんじき)の髪と、その下に色白で目鼻立ちにが女神じみている端正な顔立ちの女性は、修道女(シスター)の服……いや、正確にはコスプレ衣装と言った方がしっくりくるまったく現実味の無いミニスカートとあちらこちらに十字架をモチーフにしたデコレーションが施されたされた白黒二色構成の黒衣を見にまとっている。ヨーヨー使って戦ったりどこぞやの霊子甲冑に乗り降魔とちゃんちゃんばらばらしても何らおかしくないその何カップあるか解らない豊満な胸も含めてまるでゲーム世界から出てきたようなその女性に現実の人間たる要素があるとすれば、そのゲッソリとした表情とうなだれて猫背になった姿勢だろう。


「うわー、勇気あるレイヤーさんですね。おかげで尿意無くなりました」


まく朗は空気を読んでヒソヒソ言ったのゆだが、向うは相当な地獄耳らしく立ち止まってこちらをじろりとみるなり、ツカツカと私達に近づいてきた。普通の人間ならたじろぐ事もあるだろうが、腐っても前世は剣を持ち前線で戦った身であるし、この前大須でドラゴンと合間見えたばかりなので、この程度では驚かない。まく朗も、同じくどころかむしろふわわーと事を楽しんでいるように見える。


「若いの。昼間っから、随分のんびりしとるやないか」


見た目とはかなりギャップのある、庶民的だがあまり頭が良さそうでない語り口でその得体の知れない存在は酔っぱらい並に馴れ馴れしく話しかけてきた。私は少々警戒したが、まく朗ときたらここに来ても警戒心ゼロだ。


「こんにちは~」


「おー、その(つら)は学校サボっとるわけじゃなさそうやな」


修道女らしきものは、ニカッと笑った。その表情は悪意の無いいたずらっ子と言う感じだ。対してまく朗も必殺ほんわかスマイルで応対する。


「そうですよ。通信制高校は平日オール休日なんです」


「あー、昔長良川の辺にあったなあ。今は名前も変わって県庁のほうにあるんだけか?」


「そことは違います。私の学校は大トイレオールウォッシュレットで2階のトイレはおしり乾燥機能がついてますよ」


「うわーハイテクやね。都会っ子やねえ。どこから来たん?」


「私は坂祝(さかほぎ)から来ました」


「うわー、あの坂祝村から来たんですか! 車の工場とか畑とかさるばみ城あるとこですねははーそれはそれは恐れ多いことですねってもろド田舎やん!」


流れるようなノリツッコミが決まった。

それにしてもこの修道女、大阪弁のようななまりかたをしているが、イントネーション等テレビなどで聞くそれとは何かが違う。このあたりの方言なのだろうか?


「しかし、わざわざあんなとこから来たって事は、何か用事があるんやな」


「そうですよ~」


「やっぱなー」


猫背を正した修道女は腰に手を当てた。少し背が高くなったわけだが、それが何故かその2割増しに感じるのはプルンど上下に揺れた爆乳だからだろうか? ……いや、違う。こちらを見る視線がそれを悟らせてくる。


「だいたい、君もやけど……そちらさん、ただ者やないでしょ」


「んっ!?」


「他はわからんでも、わたしはわかるよ。こう見えてそっちの勘は良いんよね」


その回復魔法が使えそうな見た目で何がこう見えてなのかよく解らないが、私が普通の人間でないことに簡単に感付くとはなかなかただならぬ。この者、見所ありそうだ。


「まあ、立ち話もなんやし向こうに行こか」


そう言って、謎の修道女らしきものは付いてくるよう促してきた。実に得体も知れない人物であるが、邪気は感じられず同時に有益な情報を提供してくれる可能性を見出したので、我々は彼女に従うことにしたのだった。



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