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真実

 フタミ達が撃たれた夜のヘリポート。

「クソ・・・ッ!悪いやつだとは思ってたが、ここまでの外道だったとは・・・」

 被弾した胸を押さえながらフタミは悔しそうに言った。

「悪いやつという自覚はありますが、外道は心外ですね。それより、いつまでもコンクリートの上で寝てると風邪引きますよ?」

「え?・・・あれ?」

 リースの言葉に怪訝な顔をするフタミの横で、アルカがムクリと立ち上がる。

「おお、生きてる!」

 アルカが歓喜の声を上げ、アミスも恐る恐る立ち上がった。その時、アミスから何か小さな物が落下し、フタミの前に転がった。

「なんだこれ?」

 拾い上げると、それは球体を半分にしたような形状のゴムだった。

「クロスさん、ゴム弾とはいえ同僚を撃つのは心苦しかったでしょう?ご苦労さまです。」

「いえ。・・・ですが、何も本当に撃つことはなかったのでは?」

 労いの言葉を掛けるリースに、クロスが聞く。

「仕事のミスに対するちょっとしたお仕置きと・・・」

 そう言いながらリースは、ジャケットの内ポケットからスマホを取り出しディスプレイをクロスに向けた。

「シーノへのパフォーマンスですよ。」

 スマホにはいつの間に撮影したのか、クロスがフタミ達に発砲する動画が再生されている。

「一体、どういうことなんです?」

 まだ痛む腹部を押さえながらアミスは聞いた。

「今回のシーノ暗殺は市長秘書三名の独断によって実行され、失敗。この事態を重く見た市長は沈静化を謀るため、当該の三名を処刑。後日、その三名の首持参でシーノに謝罪。」

 ポケットにスマホを仕舞ったリースは淡々と続ける。

「・・・というのが表向きのシナリオです。これからあなた方にはしばらくの間、海外で身を隠して頂きます。」

「ちょ、ちょっと待ってください・・・!」

 話が終わるとすぐにアルカは食って掛かった。

「なんでしょう?」

「三人の首持参って言ってましたが、俺達デュラハンじゃないッスよ。」

 アルカの発言に場の空気が一瞬にして緩む。

「それなら清掃業者から調達した身元不明の遺体で作成しますのでご心配なく」

 苦笑いで答えるリースだが、先程までとは打って変わって柔らかい雰囲気を醸し出していた。

「さて、出発まであまり時間はありません。速やかに準備のほどをお願いします。」

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