決断
「こりゃあ無理やね。」
一般人に扮し交差点の様子を遠巻きに見ていたオギノが声を漏らす。
「フタミさん達ともこれでお別れかぁ・・・」
別れを惜しむようにオギノは天を仰いだ。
「おや?」
遠い空からヘリの飛翔音が耳に届く。それもどんどん大きくなっている。
「まだまだ天は見放してなかったようやね。」
その言葉に答えるかのように、上空をヘリの飛翔音が通過した。
「自爆しますか?それとも特攻しますか?」
「真面目に考えなさい。と言いたいとこだけど、それしか選択肢はなさそうね。」
切迫した状況に究極の二択を出すアルカ。そして、その発言をアミスが拾い反応する。
「だったら後者だ。合図したら一斉に行くぞ。」
フタミは決断して付近に転がっていた短機関銃を拾い上げた。
「・・・よし。」
短機関銃をチェックし、故障がないことを確認する。
「行くぞ。一、二の・・・」
そして、カウントを開始した。
「さ・・・!」
三の“さ”を言いかけた瞬間、甲高い音が響き警官達の後方に築かれたバリケードが連続で爆発した。
動揺する警官と構成員。それはフタミ達も同じだった。
そして、今度は連続する銃声が響きにじり寄って来た者達を薙ぎ倒す。
「・・・味方みたいッスね。行きましょう。」
アルカが嬉しそうな顔をして車から這い出して行った。
「あ、おい、待て・・・!」
アルカを追って外に出たフタミは、援護に駆けつけた者を探すと、ロケットポッドを機体左右に装備した一機の中型ヘリが、上空からロケット弾と銃弾の雨を降らせ暴れ回っていた。




