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VRおじいちゃん ~ひろしの大冒険~  作者: オイシイオコメ
まだまだ現役
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タマシリ、やってくる

 おじいさんたちが特殊闘技場から帰ってくると、大勢の人たちが迎えてくれた。


「柔道すごいですね!」

「おれも無職になろうと思っちゃったよ!」

「カッコよかったです!」

「石のおじいさん、カッコ良かったよ!」


「いやぁ、ははは」


 おじいさんは照れ笑いをするとアカネは嬉しそうにみんなに話した。


「みんな柔道カッコイイでしょ! やってみたかったら、この熊じぃが教えてくれるよ」


 すると大熊笹は笑顔で続いた。


「時計台の奥にあるピンデチふれあい苑で毎週柔道教室をやりますから、よかったら来てくださいね」


「え、ちょっと俺いってみようかな」

「女子も大丈夫かな」

「あたし練習してるところ見に行きたい」

「あ、見学いいね!」


「女性も、見学も、大歓迎ですよ!」


「「おおーー!」」


 喜ぶみんなを見てアカネは嬉しそうに言った。


「詳しい事はインフォメーションのピンデチ地区のところに書いてあるからチェックしてみて!」


「はーい」

「見てみます!」

「え、これだよね?」

「こんな施設あったんだ」


 アカネはみんなの声を聞くと大熊笹に言った。


「これで柔道やる人が増えたらいいな、熊じぃ」


「そうですな!」


 アカネと大熊笹は嬉しそうに笑い合った。


 ◆


 おじいさんたちはデータセンターを出てG区画の家に帰ると、おじいさんは早速クエスト報酬でもらったウールのジャージを装備してみた。


 ボン


「おおぉ、これは着心地がいい!」


 ジャージの色は同じ緑色だったので、おじいさんの見た目は変わらなかったが、肌触りの良いウールのお陰で快適度が格段に上がった。


 それを見たアカネと大熊笹もウールのジャージを装備してみた。


 するとアカネが大きな声で言った。


「あれ!? ジャージ姿になっちゃった!」


 アカネと大熊笹は、おじいさんと同じ緑色のジャージ姿になった。


「はっはっは、これはこれで良いですな、お(そろ)いで」


 大熊笹が笑いながらそう言うとイリューシュが説明してくれた。


「アカネさん、大熊笹さん、そのウールのジャージを装備した状態で、コーシャタで買った柔術衣を選んでみてください」


 アカネと大熊笹はアイテム欄から柔術衣を探した。


「そうすれば見た目は柔術衣で、性能はウールのジャージになりますよ」


 するとその時、めぐが慌てて言った。


「待って待って! せっかくだからお(そろ)いの写真撮ろうよ」


「あ、いいね!」

「あぁ、それはいいですね」

「お揃いの写真ですな」


「じゃあ、いきますね。3、2、1、はい!」


 カシャッ!


「おっけーです!」


「「はーい」」


 写真を撮り終えるとアカネと大熊笹は柔道衣を選択した。


 ボン


「あ、戻った!」


「ああ、道着になりましたな」


 写真を撮っためぐは嬉しそうにアカネたちに写真を送った。


「じゃあ写真送るね」


「ありがと、めぐ」


 アカネは送られてきた写真を拡大すると、おそろいのジャージを着た3人が一緒に写っていた。


「ってかコレ、おじいちゃんたちと来た、町の運動会じゃん」


「「はははは」」


「あら、わたしも見させてもらっても良いですか?」

「わたしも、いいかな?」


「「はははは」」


 みんなは写真を見て笑い合うと、また明日会う約束をしてログアウトしていった。


 おじいさんも大熊笹と朝6時に待ち合わせする約束をして、ログアウトした。



 ー シャーム ー


 その頃おばあさんは、黒猫と一緒にシャームのスマイル道具店2号店の店番をしていた。


 すると買い物を終えたマユと溶岩地帯から戻ったメイとナミがやってきた。


「洋子ちゃん、おまたせ! いろいろ買ってきたよ」

「おつかれー!」

「ぉつかれさま」


「あら、おつかれさま!」


 マユは店に入るとコーシャタで買ってきたホワイトボードや掲示板、値札や外に置くヒナ(だん)など出現させた。


「よし、取り掛かろう!」


「「おー!」」


 みんなは一斉に2号店の整理と飾り付けに取り掛かった。


 おばあさんは外に出てヒナ壇を設置していると、聞いた事のある声がした。


「oh、ヨウコ!」


「え? あら、タマシリさん!」


「Long time no see! haha  (久しぶりですね。はは)」


「ハロー、ハロー。うふふ」


 マユたちも店から出てきてタマシリに挨拶をした。


「ハロー」

「ハーイ」

「はろぅ」


「Hello! It's a fine day tod……、いい天気ですね。こんにちは!」


「あれ、日本語!」


 タマシリの言葉が急に日本語になってみんなが驚いていると、黒猫がおばあさんに説明した。


「この店の周りに翻訳魔法をかけました。これで、このお店の周りでは同じ言語で話せます」


 タマシリは喋る猫に驚くと、おばあさんたちが流暢なタイ語で話していることに驚いた。


「ดีมาก(すばらしいわ!)」


「ทำได้แล้ว(やった!)」


 タマシリは嬉しくなって、みんなに話した。


「みなさんの言っていることが良くわかります。とても嬉しいです! みなさんはお店をやっているのですか?」


 するとおばあさんが答えた。


「ええ、薬を売っているのよ。やっと全ての薬が(そろ)ったんです」


「それは素晴らしいですね。商品を見せてもらっても良いですか?」


「もちろんですとも! どうぞどうぞ!」


 タマシリは笑顔で店の中に入っていった。


 ◆ 


 その頃、砂漠地帯から戻った美咲は和代を連れて、ピンデチふれあい苑に来ていた。


「驚いたよ、おばあちゃん。急に戦いたいって言うから」


「それが、お友達ができてね。一緒にメインクエストに行ったら、わたしも哲夫さんも痺れ粉と毒の粉しか投げられなくて……」


「そっか。それで少しでも戦いたいって思ったんだ」


「そうなの。明日またクエストに行くから少しでもお力にならないと」


 美咲は和代と話しながらピンデチふれあい苑の中に入ると、受付の係員に話しかけた。


「すみません。65歳以上なら、こちらで自由に転職できると聞いたのですが」


「あ、はい。こちらの方の転職で宜しいでしょうか」


「はい、お願いします」


 和代は係員が開いた画面を見てみると、職業の一覧が表示されていた。


 和代がそれを見て「?」になっていると美咲が和代に説明した。


「おばあちゃんは物理攻撃は難しいと思うから、魔法使いか、召喚士が良いんじゃないかな」


「そうなのね。どちらがいいかしら」


「うぅん、召喚士かな。わたしが手伝えば、すぐに強い味方を召喚できるようになるし」


「じゃあ、それにするわ」


 すると受付の係員が言った。


「では、召喚士で宜しいですね」


「はい、おねがいします」


 こうして和代は召喚士になった。


 2人はピンデチふれあい苑を出ると美咲が和代を誘った。


「じゃあ、さっそく軍神零式を倒しに行こう」


「え? ぐんじ……?」


「うん、軍神零式っていうの倒すと味方として呼べるようになるんだ」


「そうなのね」


「軍神零式は安定して強いから、みんな使ってるんだ。昇格転職して召喚魔道士になると、もっと凄いのを呼べるんだけど、ちょっと時間がかかるから」


「まぁ、いろいろあるのね……」


 こうして2人は軍神零式を倒すために、美咲のモービルでハーイムの近くにあるスクラップ場へと向かった。


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