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自称ヒロインの奇行(危行?)①

 十月二十八日(晴れ)

 ヘレンを探して、第一王子宮へ。

 柱の陰からゼクト殿下を覗いているところを捕獲。

 ゼクト殿下の執務室前に謎のお菓子が入った籠が置かれていたとのこと。犯人はおそらくヘレンなので、検閲後破棄することをお勧めした。


 十一月二日くもり

 第三王子宮の女官から通報あり。

 朝、ラインガウ殿下の寝室に風を通しに行ったらベッドでヘレンが寝ていたとのこと。

 なにかと思えば既成事実を作りたかったらしい。魔術師として正式に登用されたラインガウ殿下は、週七で魔術師塔の研究室か、月に何度かはガーデニア(ご贔屓は奴隷として一人前になったアヤハな時点でどんなプレイをしてるかはお察しだ)にお泊まりするので寝室はめったに使われないんだけど、知らなかったらしい。

 なんか吠えてたけど私は知らん!


 十一月十八日(晴れ)

 女官長に叱られる。

 ヘレンがグリュー殿下の勉強を邪魔したらしい。一緒に勉強すると言い張って、止めても聞かなかったとか。

 結局勉強についてこれなくて、邪魔しただけになったそうなんだけど……。

 私、今日休みなのに監督責任とか言われても知らないし!

 なんたる理不尽。


 十二月一日(雨)

 第二王子宮にて、ヨハネ殿下に色目を使うヘレンを捕獲。

 今日は自主的に水をかぶって、ずぶ濡れの状態で廊下の掃除をしていた。意味がわかんないよね。

 いじめられながらも健気に頑張る自分を演出したかったらしいけど、そもそも廊下掃除は女官の仕事じゃないよ?

 ヨハネ殿下もドン引きしてたわ。



 さてさて、そんなこんなでヘレンに振り回される生活も三ケ月目を迎えました。わー、ぱちぱち。


 あの子は毎日毎日、仕事をほっぽり出しては殿下方の周りをちょろちょろちょろちょろ、やりたい放題してくれやがる。


 おかげでニムさんウエストが三センチも減っちゃったよ!

 由々しき事態だ。これ以上振り回されたら確実に倒れる自信がある。

 過労で倒れたら労災請求してやる。いいよね?いいよね!


 まあ、今まで優しくなかった同僚が同情してお菓子をくれたりするようになったのはいいことだけど、それとこれとは話が別。



お読みいただきありがとうございます。

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