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アラフォーサレ女探索者~土魔法の第一人者になって大活躍するなんて想定外です~  作者: 富士とまと


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別視点

 何も生き物のように動いているわけではない。

 動いているその先にあるのは……。

 魔石だ。

「魔石に引き寄せられている……」

「そ、そうなんです、磁石に金属が引き寄せられるよりは緩やかですが、魔石に引き寄せられている物質が微量ですが含まれているんです!」

 すぐに、顕微鏡の倍率を変え、動いている砂粒……物質を詳細に確認する。

「……ミスリル、か?」

 魔石に引き寄せられる代表的なものはミスリルだ。磁石に鉄がくっつく、いや、鉄に磁石がくっつく?どちらでもいい、引き寄せられるように、魔石にくっつくのはダンジョン産の鉱物の一つの特徴だ。地球にある鉱物にはない特徴だ。

 名前は、ファンタジーに出てくる鉱物にならって、金銀銅鉄のように有名な物にはオリハルコン、ミスリル、ヒヒイロカネ、アダマンタイト、などと呼ばれている。

 オリハルコンは金色、ミスリルは銀色、ヒヒイロカネは赤銅色、アダマンタイトは黒鉄色なのと、魔力の通りや硬さから決められた。

 この4種類の中で入手難易度が一番低い物でも、30階層以降でしか手に入らないため非常に希少で価値がある。

 30階層以上進める探索者は非常に少なく、進めたとしても収納魔法といった便利な魔法がない。重たい鉱石を採掘して持ち帰るにも量に限りがある。ベルトコンベアを設置して運ぼうと試みた国もあるが、一瞬のすきにダンジョンに食われたり、魔物に破壊されたりと投資が泡となって消えるさらに、入手した鉱石は12時間を過ぎるとダンジョンの外から持ち込んだものと同じように、手を離すと1分でダンジョンに食われる。いや、この場合はダンジョンに戻るといったほうがいいだろうか。

 非常に入手困難だが、レアメタルとして有用なため高額で取引されている。

「お、おちつけ、いいか、あー、まずは、この物質……金属が何か、確かめることだ……」

「そうですね。1階層の土の中にまさかそんな希少な金属があるわけないですよね」

「あ、ああ、そうだな。すでに政府主導で各国レアメタルに関してはさんざん調査しているはずだ」

 研究員Aの言葉に、所長が少し落ち着きを取り戻した。

「結論として、30階層より浅い層ではレアメタルは取れない。1階層で有用とされているものは、魔物を倒して出る魔石のみ。土も木も草も、石も、役立たないと結論づけられている」

「はい、ですが、一般企業……うちのような小さな研究所で、今一度有用性がないか研究するために入手できるようになったんですよね」

「どこのダンジョンの1階層からとれたものだ?他のダンジョンとは違う可能性がある」

「待ってください、ダンカリでまとめ買いした物に入っていた品物で……」

 研究員Aが箱を調べた。

「えーっと、確か、茨木でも千葉でもなく、この東京ダンジョンと書かれた箱の中にあったものです」

「東京の、どのダンジョンだ?」

「えーっと、詳細は書かれていなくて……」

 所長がうなった。

「東京のダンジョンの土を手に入れられるだけ手に入れるんだ!1階層!砕いてシャーレに入れて魔石をシャーレの外に置いておけば、どのダンジョンの土か判明するだろう!」


ご覧いただきありがとうございます。

あと1話別視点。


さて、どうなるでしょうね、研究所の皆さん頑張って~w

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― 新着の感想 ―
おぉ~! ここで泥団子の謎が解明されていくわけですね!
その金族がそんな簡単に取れる訳がない。よっぽど深く掘れるとかでもない限りは。さあどうなるかな?。
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