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『毒杯の晩餐と百の献立(メニュー)』

最新エピソード掲載日:2026/03/25
砂漠の王国を統べるザルカ王は、かつて愛した妃たちの裏切りにより心を病み、美食の味さえ忘れた「冷徹な暴君」と化していた。彼は毎夜、新たな娘を召し出し、夜明けと共に毒入りの葡萄酒でその命を奪うことを唯一の慰みとしていた。
 そこへ、借金の形に差し出された絨毯商の娘・サフィアが現れる。死を目前にした彼女が王に持ちかけたのは、命を賭した「取引」だった。
「毎晩一つ、お心を満たす物語を献上いたします。日の出までに王がお気に召せば、その夜は私の命をお買い上げいただく。――これを百夜、続けましょう」
 サフィアが語るのは、古今東西の禁断の料理や、奇妙な食文化にまつわる、血と蜜の匂いがする物語。彼女は商人の鋭い観察眼で、王宮の隠された情勢や王の孤独を「味」に例えて紐解いていく。物語の続きを欲する王は、一晩、また一晩と彼女の処刑を先延ばしにし、やがて彼女の語る「味」に導かれるように、失われていた自身の味覚と人間性を取り戻し始める。
 しかし、百夜目の結末には、サフィア自身も予期せぬ「最後の晩餐」が待ち受けていた。物語が完結する時、王が飲み干すのは毒か、それとも愛か。言葉を武器に死の淵を歩む女商人と、孤独な王による、命懸けの美食奇譚。
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