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山椒姫、つかの間の休日(1)

本日、事情によりいつもより短めです

理由は後書きにて

 滞在してから約1週間。お兄様達の地獄の特訓により、皆様着実にレベルアップしております。


 ケヴ兄様が倒れるか倒れないかのギリギリのラインを見極めたノルマを課してくるので、手が抜けません。


 おかげで全員ヘロヘロです。


 お兄様が言うには、それまでの基礎訓練をかなりしっかりやっていたおかけで、自分が思っていた以上に教え込むことは出来ているとのこと。




 基礎訓練、地味です。楽しくありません。同じ動きの繰り返しです。


 でも毎日少しずつノルマを増やすことで、体力・筋力の限界値を高め、素振りや足さばきを繰り返すことで、体に動きを染み込ませていくと、次のステップへ進んだときに基礎で覚えたことが生きてくるわけですから、疎かには出来ないと、心を鬼にして鍛えた甲斐がありました。


 


 今日は初の休養日。各自には自由行動と伝えてありますが……


「体……動かない……」

「起きれないです……」


 ヤコブさんとテオさんは、休養、体のメンテナンスに一日費やすようです。


「誰かに指導されて本格的な訓練するのが初めてなら仕方ないですね」


 ヒラリー様は、そんな彼らの面倒を付きっきりで看てあげるようです。


「お気遣いはいりません。元々こういう性分ですから」


 私も同好会の仲間ですから手伝おうかと声をかけましたが、基本的なお世話は使用人がおりますし、世話好き姉さんタイプのヒラリー様は自分で勝手に残っているだけだからと言います。


「ケイト様は遠慮なくお出かけなさってくだいませ。オリヴァー様、ケイト様をお願いします」


 そんなわけで、オリヴァーとどこへ行こうか相談となります。


「街をブラブラしながら、必要な物があればお買い物ですね」


 実は明後日から森にキャンプへ行くのです。

 キャンプと言ってもレクリエーション的なそれではなく、サバイバル的なやつで、ほとんどの準備はグリゼルダ姫の手配で完了してますが、私は個人で詰めの準備をしておきたいのです。


 何故かと言えば、森の方で多少不穏な空気が流れているという行政長官の話。


 危険を回避するのなら行かなければいいのですが、森の中での実戦訓練は今回の合宿の肝ですので、お兄様やと相談し、万が一のときは私達兄妹で対応するということで行くことにしました。


 なので主戦力の一人である私は、万全を期したいというわけで、もし何か役に立つ物があればくらいの気持ちで、街を見て回りたいと思います。


「では武具や装備品を中心に見ていこうか」

「一応必要な物は揃ってますので、本当についでですよ。ブラブラ街巡りしながら、何か目ぼしい物があればくらいなので、それ中心で回るのは……」


 だって……折角二人きりでお出かけするのですから。


「ケイトからそんな積極的な言葉を聞くとは思わなかった」

「今の言葉のどのへんに積極的な要素がありましたか?」

「二人きりでのお出かけを、折角の機会と言ってくれたところ」


 たしかにちょっと前なら「二人きりでお出かけ……はわわ〜」でしたね。






 街巡りデートの開始です。

 ……とは言っても、ここは鉱山を中心とする生活都市。避暑地としての人気は残念ながらあまり無いもので、観光客相手の商店などは数が少ない。


 たまに母国では見かけない素材やデザインの商品はありますが、そこまで食指は伸びません。


「街の雰囲気とかは、あまり物珍しい感じはしないね」

「でもそのおかげで、普段の街に居るのと同じような感覚で、落ち着いて街巡りできますね」

「あんまりワクワクしない感じかな?」

「ワクワクはキャンプまで取っておきましょう」


 脳筋狂戦士の家系としては、実戦こそ最もワクワクいたしますなどと申しますと、オリヴァーには結婚前なんだからあまり無茶するなよと嗜められます。


「全身傷だらけの花嫁とか、参加者が居たたまれなくなるでしょ」

「なら、結婚してからはよろしいのですか?」

「結婚してからも無茶しないで」

「何でですか?」

「僕が泣くから」


 リングリッドの武を甘く見てもらっては困ります。泣かせるようなヘマはいたしませんよ。


「いざとなったらケヴ兄とネイ兄に全部任せます」

「それなら大丈夫だね」


 そんなことを話しておりましたら、お昼を告げる鐘の音が街全体に響き渡ります。


「……っと、もうそんな時間か。どこかで昼食にしようか」

「それでしたら、あちらのお店はどうですか?」


 私が指を指した先には、夜になれば酒場に早変わりできるような造りの店構えをした一軒の大衆食堂。


『エンデヴァルド名物 鉱山焼き』


 店の看板に大きく書かれた"名物"という言葉に、大した質や量でもないのに、観光地特有のボッタクリ価格なんていう、よくあるパターンの可能性も頭をよぎりますが、折角ここまで来たのですから、その名物とやらを拝見しようじゃありませんか。

お読みいただきありがとうございました。

投稿しようと思ったら、後半部分のデータが消えているという緊急事態。

とりあえずキリのいいところまで復旧ということで、今回はいつもの半分くらいの文字数での投稿のため、更新をお待ちの方には申し訳ないです。

今回の後半部分で投稿するはずだった部分と次話については、7/10(土)に2話投稿とさせていただきます。

よろしくお願いします。

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