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11レッドドラゴンの島

ブックマークありがとうございます!!!!


あれやこれやで移動の馬車の中。


馬車は3台で、お父様お母様用(大人用)私お兄様ヴァルツ兄様セオ様用(子供用)使用人用(八人)て感じだ。

皆それぞれ専属の従者を連れてきている。

私は勿論サリーである。


馬車は馬車でも魔道具の高級馬車なため全く揺れず、けれどスピードはかなり速く街中でもなければすっごい速い。

つまり基本すっごい速く走っている。

そんなに速ければ窓をのぞいているのも1日で飽きるため私はこれまた魔道具の空間鞄に入れておいた本を読んでいる。

空間鞄と言うのはですね、その鞄に入れると異空間に荷物が入り普通の鞄より容量が増えるし軽いと言う優れものです。

私からしたら普通に空間魔法使った方がいっぱい入るのに…と思うが空間魔法は中位魔法なので使える人が少ないんだって。中位魔法なのにね。

子供用の馬車には勉強や宿題が出来るように大きな机が置いてあり今皆んなは宿題してます。

やっぱりこっちの世界でも長期休暇の宿題は多いんだね。がんばれ!!



「はぁ…普通の貴族の者なら多い課題だって別に無問題だろうが我々のように忙しいものにとったら苦しいな。」

「だな、執務に課題に…ペンばっかり持っていて腕が鈍りそうだ。」

「二人とも大変だね。」


いったん休憩に入ったのか三人が愚痴り出した。

そりゃぁ、王太子にはやることもおおくてたいへんだよねぇ。


私の隣はお兄様が座り、目の前にセオ様、右斜め前にヴァルツ兄様が座っている。使用人はいらないよと言ったため私が皆んなのカップにお茶を注ぐ。

その時目に入った教科書が気になったのでついジッと見つめてしまった。


「ん?どうかした?見る?」


お兄様の教科書のようで貸してくれるそうだ。

歴史の教科書だったらしく見覚えのある内容が書いてある。

今の私はもう歴史をコンプリートした玄人だ。だから今は他のジャンルの本を読んでいる。


「このアリランしまのかざんがふんかしたのはたしかだいたい400年前ですよね。(私が死んですぐ)かつかざんではないのに ふんかしてしかもふんかする前にじしんのようなことが起こったとか。それでつなみが起こりおおくのししゃが出たとおぼえています。このきょうかしょにも載っているのですね。」


「よく知っているね。さすが我が妹だ。なんでもこの事件の後から様々の島で火山が噴火するようになってしまったんだ。その事から火山を管理していたレッドドラゴンが消えたのではと予測されている。事実かどうか分からないから書かれていないけど研究者はそう言っているね。実際ここ数百年レッドドラゴンを見た者がいない。」


「れっどどらごんが…」


…どうしよう。


身内だわ。


私が生み出したやつだわ。


女神様に魔物を喰らう者を作り出せと言われて六体のドラゴンに私の従属契約の加護を与えたのだ。生み出す事は無理だったが加護はできたからねぇ。

ちゃんと夢の中で了承を得てから力を与えたから安心してください!!

炎のレッドドラゴン、風のウィンドドラゴン、地のアースドラゴン、水のウォータードラゴン、光のホーリードラゴン、闇のダークドラゴン。

割と暇な時は彼らの夢の中に忍び込んで遊んでいた。

つまりかなり合っていた。

いちいち名前が長いから私はそれぞれの最初の文字とドラを取って炎のレッドラゴンだったらレドラみたいな感じに呼んでいたなぁ。


でも消えてはいないと思うよ。全然レドラの力感じるもん。寝てるんじゃないかな?


「と言うかレッドドラゴンどころか彼ら六体の古代竜(エンシェントドラゴン)すら観測されていないな。彼らも消えたのではと言われていて、世界が少し荒れているのだ。魔物が増えたり天災が増えたりと色々。」

「旱魃とか色々あるよねぇ…。国を収めるものとして天災は本当厄介だよ。」


マジか…大変なのね。


「でも、300ねんまえぐらいから せいじゅうさまが今までのらりくらりしていたのに国を助けてくれるようになって少しマシになったんでしょう?と言っても ていこくにしか聖獣さまはいないけど。」


四獣なんだからもう一国追加したらいいのに。ハルガネットには白虎、セガリットには朱雀ベネザードには青龍がいる。

玄武は一体何をしているんだ。

こう言う厄災系は玄武が一番得意だろうに。

まぁ、生きてるっぽいから良いけど。聖獣はこの世界で生きてるだけでそれなりに平和をもたらすし。

だって大きい津波や地震は起こってないんでしょ?


「そうだね。聖獣様が国に来てくださってからは大きな天災は本当に減ったらしい。」


聖獣はしっかり働いてて偉いなぁ…一部除く?


「あ、見えたぞ。噂のアリラン島だ。」


スッと窓を覗くと、そこには透き通る海の青と緑の島があった。島には茶色い突起が見え火山があることがわかる。


「すごい…きれーなうみ〜。おさかなたべたいな。ここらへんのしょくどうじゃなまざかながたべられるんでしょ?」

「そうだね。宿の夜食の出るんじゃないかな?」


ヴァルツ兄様本当ですか?この国の王太子の権力使ってなんとしてでももぎ取ってきてくださいよ。




***




ヴァルツ兄様の言っていたとおりちゃんと夕食にはお刺身が出た。ただ醤油がなかったのが悲しかったから大豆を作って醤油を提供しようと思う。醤油で一稼ぎしたい。


お風呂はなんと温泉を引いてきたものらしく素晴らしかった。やっぱり温泉にしか出せない味があるよね。


宿での部屋割りはお父様とお母様は同じ部屋で使用人も二人一部屋、子供は一部屋ずつと言う感じだ。

で、もうすっかり今は夜で、良い子は寝る時間だから寝ようと思ってたんだけど。


眠れない。嫌な予感がして。寒気がする。


サリーは部屋から出てしまったがおそらく私が熟睡するまで扉前にいるだろう。


私は一度潜ったベットを抜け出しカーディガンを羽織る。まだ夜は少し冷えるから…


枕を持ち部屋から出てサリーに一声かけお兄様の部屋に行く。扉をノックするとお兄様が出てきた。髪は濡れて部屋着だからもう寝る前だっただろうか。

お兄様は私を抱き上げ顔色を伺ってくる。


「どうしたんだい。顔色が良くないようだけど…今日は一緒に寝ようか。」


枕を持ってきたことを察してくれたお兄様は私を部屋の中に入れてくれる。そこにはなんとヴァルツ兄様とセオ様もいた。みんなでチェスをしていたようだ。


「あれ、エレノアどうしたの?ネグリジェに枕持って可愛い…じゃなくて顔色が悪いよ?」

「本当だな…悪夢でもみたか。」


二人も心配してソファーに座っていたのにこちらに近寄ってくる。二人とも心配げな顔だ。

男子会なところ申し訳ないが幼女一人追加でよろ。


「嫌な予感がして眠れないのです。」


そう弱音を吐くと珍しくセオ様がヨシヨシしてくれました。ヴァルツ兄様が「先を越された!!」とハンカチを噛んでいるので負けたらしい。てかハンカチ噛むって…令嬢かぁい!


「私もチェスに参加してよろしいですか?」

「ねむたくないの?」


心配無用ですヴァルツ兄様!!寒気で眠るとかそれどころじゃない!!


ソファーに着いた直後だった。


ビリっとした何かを感じたのは。


反射的に立ち上がり窓の方を見たその時だった


ガタガタガタ!!


「じ、地震!!!」


宿が揺れ、立っていられず横に座るお兄様に抱き留められる。



どおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!



窓から見えるのは、夜闇に染まる、黒い海に 赤く吹き出した花。


いや、火山の、マグマ。


「なんだ!!」

「なっあれは!!」

「なぜ!噴火が⁉︎」


地響きが鳴り響く。


「津波が…来るぞ…」



キィィィン



皆が耳を押さえて蹲るほどの耳にくる音。


だけど同類の魂には悲しみを叫ぶ鳴き声にしか聞こえない。


皆が蹲る中私だけが立っていると言う異様な空間となる。


キィィィィィィィィン!!!



「ここまで、愛されていたとは…感激するね。」


耳鳴りが響く中では、その小さな呟きは誰にも届かない。


ただ、その場にそぐない余りに幸せそうな顔が…なのに泣き出しそうな顔が、異様だった。


私は前に歩き出す。バルコニーに向かって。


キイィィィィィィィィィィン!!


「えれ…のあ?」


誰の声か酷くかすれた声だった。


海風のふくバルコニーに出て私は言葉に力を込める。


君に届くと知っているから。



『レドラ。私はここにいますよ。』



とたん耳鳴りは消えエレノアの前に赤い、大きな竜。古代竜レッドドラゴンが現れた。



動けるようになった男子軍は呆然と見つめる。あまりにも不似合いでとてもお似合いな二人を。



「私はエレノア。こんにちわレドラ。とりあえずこの街に津波がこないように結界を張りなさい。」



涙を流すレッドドラゴンに結界を張らせる少女…なんとミスマッチな…



『待ちわびておりました…せい……いえ、すみません。エレノア様」



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