表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
76/168

てっきり

福島正則「てっきり俺は、お前が増田の裏切りに気付き情報を遮断したと見ていたのだが……。その様子を見ると。」

石田三成「『行動には気を付けよ。』

と伝えたが……。」

福島正則「増田と家康の関係を疑ってはいなかった?」

石田三成「……。」

福島正則「御人好しだな?たまには人を疑え。」

石田三成「肝に銘じます。」

福島正則「いくさが始まった。それも三成が想定した防衛線では無い所で。しかも待ち受ける形で。これに我らは驚かされた。恐らく家康もその可能性は高い。そして……。」


 大坂に居た増田もその一人。


福島正則「増田は家康に多くの書状を送っている。仮に家康が敗れ、退却に失敗した時……。」


 これらの書状が白日の下に晒される事になる。


福島正則「こうなってしまったら……。」


 流石の石田三成であっても、増田長盛の表裏に気付くであろう。


福島正則「増田にとって最悪の筋書きは、石田が完全なる勝利を収める事。これだけは絶対に避けなければならない。いくさは徳川不利な状況で推移。お前が嘉明に細川。そして黒田を打ち破った段階で、こちらに打つ手は残されていなかった。」

石田三成「其方は健在であったであろう?」

福島正則「……俺だけだぞ。宇喜多相手で手一杯の所にお前や小西。そして秀元が突っ込んで来てみろ。」

石田三成「終生の自慢話にさせていただく。」

福島正則「勘違いするなよ。俺は負けていないからな!」

石田三成「増田には感謝だな?」

福島正則「っふん!!まぁ話を戻そうや。」

石田三成「我らがお前の土手っ腹を狙う所からか?……でもうちも深夜の移動に朝からの戦いで疲労困憊であったからな……。」

福島正則「……戦い続けた方が良かったのかな?」

石田三成「仮定の話は、またにしましょう。」

福島正則「あらぬ所でいくさが始まった事を知った増田は、和睦の仲介を決断。そこからの動きは早かったと聞いている。」

石田三成「誰からの情報だ?」

福島正則「お前に更なる衝撃を与える事になるが宜しいか?」

石田三成「もう何も驚かぬ。」

福島正則「その人物の名。それは……。」


 吉川広家。


福島正則「広家とは既に話が付いていた。

『毛利は戦わない。』

と。お前の言いたい事はわかる。伏見や伊勢での奮戦は何だったのか?これも増田や秀秋と同じ理由と考えれば合点がいくであろう?」

石田三成「……。」

福島正則「故に我らは何も気にする事無く南宮山の北を進む事が出来た。そしていくさが始まった。想定していた場所とは異なっていたがな。しばらく膠着状態が続いた。そこに新たな誤算が生じた。」


 居るはずの無い毛利秀元が目の前に現れ、戦うはずの無い毛利が攻撃を仕掛けて来た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ