表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
40/168

二手

 その頃松尾山では……。


小早川秀秋「まだ占拠する事は出来ぬのか!?」

平岡頼勝「申し訳御座いません。」

小早川秀秋「ここを突破し、奴らの背後を衝けば我らの勝利間違い無しであろう!!」

稲葉正成「その通りであります。」

小早川秀秋「ならばさっさと登れば良いであろう!!」

平岡頼勝「松尾山の備えが凄まじく、まさか……。」


 徳川家康が攻めて来ない京側にまで手入れしているとは思いもよりませんでした。


稲葉正成「加えて待ち構えていたのが大谷吉継。まさかあそこに居るとは。しかも……。」


 我らが松尾山の占拠を目論んでいる事がばれているとは……。


小早川秀秋「言い訳なぞ聞きたくは無い!!わかった!私自らが先頭に立ち、大谷の息の根を止めてやろう!!!」

平岡頼勝「お止めください。鉄砲の餌食になってしまうだけであります!!」

小早川秀秋「ならば打開策を示せ!そして実行せよ!!」


 松尾山。


「殿。」

大谷吉継「どうした?」

「小早川が隊を二手に分けました。」

大谷吉継「何処だ?それに応じ、兵を動かす。」

「その事でありますが……。」


 街道筋を進んでいます。


大谷吉継「ならば横槍を入れるまで。」

「山頂への攻撃が続いており、兵を分けるのは難しい状況にあります。」


小早川秀秋「そう言えば、松尾山の山麓に居る連中は確か……。」


 徳川家康に内応していたよな?


小早川秀秋「稲葉に平岡。其方らはこのまま大谷と戦え。その間に私は街道を進み、彼らとの合流を目指す。」

平岡頼勝「えっ!?」

稲葉正成「それはあまりにも大胆で危険であります。ならば某が。」

小早川秀秋「其方では効力は薄い。それでは彼らは日和見を決め込むか、大谷の名を選ぶに決まっている。彼らを靡かせるためには……。」


 大谷吉継以上の名を持つ小早川秀秋が動かなければならない。


小早川秀秋「心配するな。其方らを見捨てたりはせぬ。私は彼らと合流次第、側面から松尾山を目指す。さすれば大谷は持たぬ。大谷を屠り。松尾山を占拠した後は、(関ヶ原を指差し)憎き石田を討ち取ってくれん!!」


 松尾山。


大谷吉継「街道を進んでいるのは誰だ?」

「小早川秀秋本人であります。」

大谷吉継「稲葉と平岡は?」

「こちらを目指しています。」

大谷吉継「……と言う事は、一緒に活動して来た連中の中に……。」


 敵に通じている者が居る可能性が高い。


「えっ!彼らはこれまで殿と共に活動していたではありませんか?」

大谷吉継「此度のいくさは皆が巻き込まれたもの。本心で取り組んでいる者の方が少ない。状況によって変わるのは致し方が無い。ただこのままにしておくわけにはいかぬ。ならば危険ではあるが……。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ