表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奈落の空  作者: ぴこ
覚醒編
33/179

33話 私が欲しいもの

真っ暗な世界に声だけが響く。


やぁ。

「誰だ?」

誰でもないさ

「なめてんのか?」

私と君がこうして問いを投げ合っても

禅問答にかなならない。

「禅問答?」

答えが無いって意味でとらえてくれていいよ。

それより困ってるんじゃないか?

「別に」

そう?随分ズタボロなんじゃないか?

「…」

そろそろ死ぬよ。

「別にかまわない。」

死んだら無だよ。すべて0になるんだよ。

「よくわからん。」

0ってのはマイナスでさえない。

虚無だ。何処にも行けない。何者にもなれない。

「話の趣旨がわからないんだが」

じゃあこう聞こう。お母さんや、父親に会いたくないの?

「はっ!馬鹿かお前?もうそんな年じゃねぇよ。心配したりムカつくこととかあるけど、それは生きる目的とは違わないか?」

それは少しわかる。

じゃあ彼女達はどうするの?

「彼女達?」

今、必死で生きようとしている彼女達は?

「おい!」

何かな?

「それはズルくないか?」

そう、的確な君の弱みだと思うけど。

「そうゆうことじゃない。」

生きる目的足り得ない?

「違う。」

大切じゃない?

「違う。」

君が命をかけるに値しない?

「違う。」

めんどくさいな君は

「ズルくないか?彼女達を生きる目標にするの?」

めんどくさいよ君は

「力を貸してくれ」

嫌だ。

「おい!」

私も君と同じでめんどくさいんだよ。

「助けてくれ」

嫌だ。

「なんでもする」

嫌だ

「なんでも差し出す」

嫌だ。

「お前が必要なんだよ。」

わかった。

「どうすりゃいい?」

何もいらない。

「はぁ?」

今度珈琲でも飲みながらまた話そう。

「そんなんでいいのか?」

私が聞きたかった言葉は聞けた。

「…」

少しだけ手を貸そう。

苦情は聞かないから。

「おい!何する気だ!おい!」


暗闇がふわりと揺らぎ大きな獣の姿に歪み

砕けた。



見返りっていります?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ