第17話、祝‼ PV1000アクセス達成記念、特別座談会開催!
「──読者の皆様、こんにちは、ケンブリッジ大学史学部量子魔導研究室所属の研究員の、ハリスンでございます」
「わしは室長にして、ハリスン君の直属の上司である、スター教授じゃ」
「パンパカパーン! 何と今回は栄えあるPV1000アクセス達成を記念しての、【特別座談会】として、本作『ケンブリッジ大学史学部シリーズ』の成り立ちからこれまでの道のりのすべてを振り返ります!」
「……いや、ハリスン君、『パンパカパーン』て、君」
「──ちょっ、教授、そこはさらりとスルーしてくださいよ⁉ 僕だってやっていて、恥ずかしかったんだから!」
「あ、すまん…………い、いやそれにしても、すごいよな? PV1000アクセス達成って! これが普通の連載モノならまだしも、ショートショートで、しかもまだ20話にも到達していないというのに、大したものじゃないか⁉ あっはっはっ!(いかにも取って付けたように)」
「いいですよ、もう! ……まあ確かに、作者自身それほど期待していたわけではない、自他共に認める『小作品集』にしては、読者様のウケが良くて、びっくり仰天ですよね」
「しかも何と、作者の作品のうちでは唯一の、『第7回ネット小説大賞』一次選考通過作品なのじゃからなあ……」
「そうそう、現在における作者の代表作である、『わたくし、悪役令嬢ですの!』や『なろうの女神が支配する』はもとより、結構自信があった超問題作の『夢魔の告白』や『ラプラスの悪魔たち』が、軒並み落選したというのにねえ」
「……まあ、これらについては、少々『問題作』過ぎた、嫌いがあるがな」
「だったら、『忘却の旅人』なんかはどうなんです? 作者にしては珍しく、ほとんど『問題性』がなく、読者様のウケも本作に負けず劣らず、好評だったのに」
「……う〜ん、もしかしたら、同じようなタイトルの人気作あるとかではないかなあ、(『ラプラスの悪魔たち』も含めて)ありふれていると言えばありふれているタイトルだし。──まあ、小説関係の賞の当落は概して水物ゆえに、あれこれ詮索してもあまり益は無かろうて。ここは本作が辛うじて一次を通過したことを、素直に喜んでおこうではないか?」
「ええ、そうですね。──ということで、ここで気持ちを切り替えて、早速本題へと参りましょう!」
「本題というと、やはりまずは本作の『成り立ち』についてだが、何と言っても『ケンブリッジ大学史学部シリーズ』というタイトルについて、触れぬわけにはいくまいて」
「少しでもSF小説に詳しい方なら、当然ご存じでしょうけど、もろ『オックスフォード大学史学部シリーズ』のもじりですよね」
「……内容的にはいかにも典型的な時間SFという、時間錯誤なまでに保守的な作品なのに、国際的になぜだか異常に評価が高く、しかも国内においても業界のドンが翻訳を担当しているという、危険極まりない作品に対して、ケンカを売るような真似をして、ほんと、『無茶しやがって……』(死亡フラグ)」
「そんなこと、関係ありません! SF小説道を極めんとするのなら、正すべきところは、きちんと正すべきなのです!」
「……ほう、『正すべきところ』、と言うと?(ビクビク)」
「それについては、本作の第一章第一話において詳しく述べておりますが、かいつまんで言うと、『タイムトラベラーは別に「お客さん」ではない』と、『タイムトラベルは現代人にとっての「見世物」ではない』の二点ですね」
「──何か、いかにも『危険ワード』のオンパレードじゃな⁉ ……私もう、帰ってもいいかのう?」
「はっはっはっ、嫌だなあ、教授、我々は一蓮托生ではないですかあ? 死なば諸共ですよう♡」
「嫌じゃ! (業界的に)死ぬ気なら、勝手に一人で死んでくれ!」
「まあ、真面目な話をしますと、これって別に『オックスフォード大学史学部シリーズ』に限らず、時間SF系作品全般に言えることなんですよ。作者としてはそこら辺がどうしても我慢できず、SF業界全体に対して、『NO!』を叩きつけたって感じではないでしょうか?」
「……その気持ちもわからないでもないが、具体的な作品内容ときたら、何でこうも『デンジャラス』なのだ⁉」
「作者がこの作品で何を言いたかったかは、作中の僕自身の、『たとえタイムトラベラーだろうが、何ら特別な存在じゃないんだよ! 過去に赴けばその瞬間から、あくまでもその世界の極普通の「現代人」でしかなくなるんだから!』という台詞に、集約されていますよね。……ほんと、古今東西のテンプレ時間SF作品ときたら、タイムトラベラーはどんなに危険な時代に赴こうが、小説などという絵空事の『主人公』として、絶対に身の危険が無いことになっているんだから、もはや呆れて物が言えませんよ。例えば日本の戦国時代にタイムスリップしておいて、『俺様はタイムトラベラーで主人公様だから、身の危険なんてまったく無く、ゲームの知識だけで無双してやるぜ! 女の子になった信長ちゃんは、どこいるのお♡』などとほざいていたら、三秒後には物言わぬ骸となって、道ばたに転がっていたりするんじゃないですかねえw」
「──ノーコメント! ノーコメント!」
「その他にも、タイムトラベラーが過去の世界でトラブルに巻き込まれて、現代に帰還できなくなったケースにおいて、現代の某大学の史学部に対策本部が設けられて、いかにタイムトラベラーを過去の世界から救い出すかの、過去と現代との同時進行の、スリリングなタイムリミットサスペンスが展開されたりしたけど、原作者に翻訳家! てめえらはタイムトラベルとか何とか言う以前に、まずは『時間』という概念自体を学び直せ! 『過去』というものは文字通り絶対的に、『現代』に対して『過去』の存在なんだよ! もしも過去にタイムトラベラーを派遣して、何らかの問題を解決させる場合においては、過去にタイムトラベラーを派遣した瞬間に、現代において時間がまったく経過することなく、問題が解決していないとおかしいんだよ! 同様に、もしもすぐにタイムトラベラーが帰還しなかったら、何日待とうが何週間待とうが何ヶ月待とうが何百年待とうが、未来永劫タイムトラベラーは戻ってきやしないんだよ! なぜならタイムトラベラーは、いつの時代にでもタイムトラベルできるからこそ、タイムトラベラーなのであり、たとえ過去において問題解決に三週間かかろうとも、何も律儀に現代において『過去に旅立ってから三週間後の日付』に帰還することなく、出発日当日でも、何なら出発日よりも過去の時点でも、好き放題に『タイムトラベル』することができるんだよ! それなのに、『過去と現代との同時進行の、スリリングなタイムリミットサスペンス』だあ? 『過去と現代とが同時進行』したりするか! つうか、そんな日本語あるか! 小学校から国語の勉強をやり直せよ、おまえ!」
「──やめてえ、もう、おやめになってえ! これ以上、日本の出版界にガチでケンカを売るのは、やめてええええええええええ!!!」
「……はあ、はあ、確かにちょっと、言い過ぎたかな? ──どうです、教授、いつもいつもあなたの『問題発言』に振り回されている、僕の気持ちがわかりましたか?」
「わかった、わかったから、そろそろこのコーナーを、締めようではないか⁉」
「う〜ん、まだまだ言いたいことが、山ほどあるんですけどねえ……」
「──あれだけ言いたい放題、言っておいてかよ⁉」
「まあ、それはむしろ、本作の本編において、述べていくことにいたしましょう」
「……うん、それこそが本作の趣旨なんだから、構わないんだけど、できるだけお手柔らかにな?」
「そんな及び腰でどうするのです! けして業界におもねることなく、正すべきところは正してこそ、SF小説界の真の発展に寄与することができるのですよ!」
「あ、でも、この作品、いきなり復活して第二章に突入してからは、『時間SF』と言うよりも『異世界転生』こそを、主な対象としておるようじゃが……」
「もちろん、たとえ今をときめく『異世界転生』作品が相手だろうが、ビシバシ行きますよお!」
「……ほんと、この作品の作者って、Web小説界において、このまま無事に生き延びていけるのかのう?」




