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第12話 月巫女の教育開始

翌朝から、沙羅による厳格な教育が始まった。

「月巫女様、まずは基本的な作法から学んでいただきます」

沙羅は冷たい笑みを浮かべながら、分厚い教本を私の前に置いた。

「獣人社会における階級制度、各氏族の特徴と力関係、そして月巫女としての役割と責務。すべて暗記していただきます」

教本を開くと、そこには見たこともない複雑な系図や、古代文字で書かれた文章が並んでいる。

「これ全部覚えるの?」

「当然です。無知な月巫女様など、獣人社会の恥ですから」

沙羅の言葉には、明らかに軽蔑の色が込められていた。

午前中は座学、午後は実技として月の力を使った術の練習が課せられた。

「月巫女の力は、月の満ち欠けと連動しています。新月から満月にかけて力は高まり、満月の夜に最高潮に達します」

沙羅は私の手を取って、何かを感じ取ろうとしているようだった。

「あら…思ったより力が弱いですね」

「弱いって?」

「三百年前の月巫女と比べれば、まだまだです。血が薄くなっているのでしょう」

沙羅の評価は厳しく、私は落ち込んだ。

「でも大丈夫です。神楽様との絆が深まれば、力も強くなるはずです」

その時、沙羅の瞳に何か危険な光が宿ったような気がした。

「絆を深めるって…」

「夫婦として、より親密になるということです。月印の契約だけでは不十分。真の結合が必要なのです」

沙羅の言葉の意味を理解して、私は頬を赤らめた。

「そ、それは…」

「神楽様もお待ちになっています。いつまでも拒絶していては、月巫女失格の烙印を押されますよ」

お読みいただき、ありがとうございます!

教育係の沙羅、なかなか厳しいですね…!しかも、最後の言葉は意味深です…。


凛の試練はまだまだ続きます。彼女の頑張りを応援したい!と思っていただけたら、ぜひブックマークや評価(☆☆☆☆☆)をお願いします!


次回、強くなるためには神楽と「真の結合」が必要…。

その言葉を聞いた凛、そして神楽の反応は?

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