中編
今回は川と池を取り上げてます。
ぶっちゃけると、五つと上げましたが、絶対に書かれないと思ってます。
しかし、読んでくれた方は思い浮かべたと思います。
・急な温度差により、足がつる。
根性では、どうにも出来ない痛みです。
パンパンに引っ張られて、搾るような痛みは、泳ぐ処ではありません。
・水中の岩場に足を引っ掻ける。
川は上流に行けば行くほど、ゴツゴツしてます。
大抵の事故は、その岩に足が嵌まり身動きが取れなくなります。
一度ど嵌まると中々ぬけません。
・ヘドロに足を取られる。
これは川や海でなく。流れない湖や池で多い事故です。
皆さんは、田んぼに落ちた事はありませんか?
一度嵌まると、踏ん張りが利さかずズブズブと沈んで行きます。
そして、底について漸く、動ける様になります。
昔は、子供や酔っ払いが田んぼに嵌まって、死亡する事故が多かったそうです。
田んぼの深さは、よりけりですが、大体大人の膝の中間位です。
一度嵌まれば、大人でも大変です。
当然、子供の力では難しく、バランスも取り辛い。
そうなると手を付きます。
後、ズブズブと田に飲まれてしまいます。
この現象は、田んぼ以外にも、溜め池や湖にも多くあります。
長年の泥やゴミが堆積し、ヘドロになります。
その深さと粘度は、田んぼの比ではありません。
最近、テレビで湖や池から水を抜く番組がありますよね?
番組で水を抜いた後は、ヘドロが大量に堆積してますね。
あの中に落ちると、どうなるかもうお分かりだと思います。
「となりのトトロ」は、子供が池に嵌まる怖さを、ほんの少しですが、克明に描写してます。
主人公の姉妹のメイのサンダルが溜め池に浮かぶ。
あれこそ、池の怖さを現してます。
泳ぎの上手い下手は関係無くヘドロは引き込みます。
足掻けば、足掻く程、ズブズブと引き込むのです。
そして、人間の構造は、腰まで嵌まれば下半身は完全に死にます。
川や海は流れがある分。助かる可能性はあります。
池や湖はそうではありません。
しかも、溺れていても水の底で波すら起こせない。
これが、整備されてない溜め池や湖での、遊泳や釣りを禁止する理由です。
・水の怖さは二次被害の大きさもあります。
助けようとして、不用意に川に飛び込む。池に飛び込む。
大抵は、溺れている人に引き込まれ一緒に亡くなってしまう。
この様な二次被害のニュースが、毎年あります。
水難救助は、それだけ高度な技術が必要になのです。
映画「海猿」は水難レスキューの難しさを克明に表現してます。
しかし、万が一、その様な現場に遭遇した場合。
先ず、119に連絡してください。
次に大声で回りに助けを呼んでください。
そして、間に合わない場合は、先ず、長い物を探しましょう。
ない場合は、下着やTシャツ等、薄くて丈夫な布を、真結びで固く繋ぎあわせて。
それを水に浸し、更に固くして、片方を被災者に投げます。
500ミリのペットボトルに、少し水を入れて、紐の先に括るのも良いです。
ペットボトルの浮力はバカにできませんから、救命の確率が上がります。
この時、一人の時は、絶対に水に入ってはダメです。
引き摺りこまれます。
必ず安全を確保してから、救助して下さい。
今回、川と湖を取り上げました。
特に池を重点的上げました。
その理由は、これからバス釣り等の池遊びが、川遊びより先にシーズン入りするからです。
そして何より、整備されてない無許可の溜め池や湖での遊びは、絶対にしてはダメです。
何故なら、引きずり込まれるからです。
これは比喩でなく事実です。
濡れた泥で足を滑らせ、ヘドロに引きずり込まれる。
そして、助けを呼んでも回りに人がいないので、意味がありません。
どんなに泳ぎが得意でも、ヘドロで泳げないのです。
そして、一人では絶対に行っては行けません。
万が一、その様な事態に陥っても、二人なら何とかなる可能性が、あるからです。
まただ、今回はこれまで。
次回こそ、〆ます。
皆さんに解り易い様に、今回は伏せ字無しで、映画の作品名を上げてます。
「となりのトトロ」
「海猿」
どちらも素晴らしい映画です。
貶めない様に注意して書きましたが、改めて、貶める意図は全く無い事を、表記します。