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事後
私立水連小学校の2年3組のある席には、百合の花が飾られていた。
誰かが引っ越したわけではない、転校生のためのものでもない。
だが、しかし、その席の前後左右の児童は気に留めようともしていない。
「暗黙の了解」、彼ら2年3組の児童たちは、10歳にも満たないその年齢で、全てを理解しているのだ。
触れてはいけない、話してはいけない、気にしてはいけない。
そんなクラスを一番前で眺めているのは誰でもない、この僕、深津裕翔である。
誰が悪いわけでもなかった、児童の中に悪者は一人としていない。
あえて、あの事件の犯人を挙げるなら、それはまさしく、
担任である、僕になる。




