プロローグ2
「さて、まずはおぬしたちの今の状況について説明するかのう。でなければ落ち着いて話を聞けないじゃろうからのぅ。」
「いや、そういうの別にいいからこれからのこと話しちゃっていいよ。てか俺ら最初から動揺なんかしてないし~、落ち着いてるし~」
説明を始めようとする自称神様。それに軽く反応し、煽ってるようにもとらえられる発言をするマンボウ。
いや、おい、煽るのはよくないぞ。自称だけど神様なんだぞこの人。自称だけど。自称神様だけども。
「いやいやいや、おぬしたち落ち着き過ぎじゃろ!普通もうちっと慌てたり動揺するもんじゃよ!?というかそこ!今わしのことを自称神様とか呼んだじゃろ!」
おっと、声にでてたんだろうか。
いや、それとも神様能力の定番、『心の声を聞き取る』でも使ったのか?
もし本当にそうなら神様ということの信憑性が上がるな。いや、もうほぼほぼ神様なんだろうとは思うんだけど、な~んか信用できないんだよなぁ。
「え~、こんないかにも『これから異世界にいってチート使って世界を救ってくださいね~』とかって言われそうなシチュエーションで動揺もクソもないっしょ。なあみんな。」
「カニはうるさいから黙れ。」
「ひど!?というかさっきからとーま俺に対しての対応が悪くない!?まるで下等生物みたいな扱いじゃないか!」
「え?カニは人類よりも遥かに下の下等生物じゃん。」
「いや、確かにそうだけども、そうだけども!それはただの呼び名であって、一応俺人間だから!」
「一応?ということはカニでもあるということだね。そうかそうか。人間であり、カニでもある。つまり半分だけ人間なんだね!スッゴーーイ!石上は、カニのフレンズなんだね!」
「違うから!一応なんて言ったけども、れっきとした人間だから!純人間だから!ほら見ろよ!とーまが変なこと言うから神様が疑いの目でこっちを見てるよ!あらぬ疑いを与えちゃったよ!」
またカニととーまがごちゃごちゃなんかやってるよ。とっととこの自称神様の話を聞いちゃいたいんだけど。
と思ってたらコウが二人に話しかけた。
「とーま、石上をカニのフレンズなんて呼ぶんじゃない!」
「コウ…お前ってやつは……」
コウの発言で感動する石上。
あれ?なんでわざわざフレンズの部分を含んで否定するんだ?
「カニのフレンズじゃない。だってカニはケモノじゃないだろう!それに石上は半分人間じゃなくて純カニっしょ!」
おっと。突然の裏切り。いや、はじめからカニの味方はいなかったようだ。
「セコ!テメェ俺の感動を返せ!てかお前のせいで余計誤解が広がったよ!神様の俺を見る目が疑いの目から珍獣を見る目に変わっちまったよ!」
「いや、だから珍獣とかじゃなくて甲殻類じゃん。」
「うぜええええええええ!よし!コウ、表に出ろ!テメェは俺を怒らせた!」
コウの訂正で怒るカニ。
「だからカニうるさい!黙れ!」
「あ、はい。」
しかし拳をかまえたとーまにあえなく撃沈。
「全員一回静かに。騒いでちゃ話が進まない。」
ここでけいちゃんが一度全員を嗜めた。
「ふう、色々と疲れる連中じゃのう。今までに類を見ないタイプが選ばれたものじゃ。しかしわしの神眼は確かなもの。信じてみるしかなかろうて。」
自称神様がぶつぶつと何かを呟いているが、このままだとまた話が進まない。
「おーい。神様?のおじいさん。早く説明とやらをしちゃってくれ。」
俺が先をうながすと、自称神様は説明を始めた。




