表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
航空機搭載潜水艦伊400最後の出撃  作者: 飛龍 信濃
呉空襲 連合艦隊の終焉
62/112

第61話連合艦隊の終焉⑤

今回は、米軍視点のみです

いつあいつに攻撃を仕掛けるか。それが一番の問題だな。

おおよそ半分以上の機がすでに投弾を済ましているから、そろそろ俺もあいつに攻撃を仕掛けたいが、まだ被害を唯一受けてないし、機銃手の腕もいい。すでに2機が落とされてる。

今飛び込むのは、危険が大きすぎるなせめて機銃群に被害を浴びせて欲しいものなんだがな。

そういや、F6Fはロケット弾を積んできていたな、まだぶっ放していないのはいるか?

居てくれれば、無線で頼むことができる。

いや、無線で聞けばいい話か。

「F6Fの隊員に聞く。まだロケット弾腕も保持している機はあるか?」

すぐには返答は帰ってこなかったが、やや経ってからきた。


ううん、参ったな。今日が初陣だから何を狙えばいいかわからないな。ロケット弾でも沈められそうなのは無いし。どうしたもんかな。

そんな時だった、ヘルダイバーからの無線が入って来たのは。

即座には反応できなかったが、気持ちの整理をつけ聞いた。

「まだ残っているが、何をしたらいい?」

そしたら、すぐに返事が来た。


いたか。無線を聞きながら半分歓喜の絶叫をあげたくなった。

だが、すぐに返事をしなければ失礼だろうから、すぐに無線で返した。

「まだ無傷のやつがいる。そいつの対空機銃を潰そてくれ。すでに2機が落とされてる、注意してやってくれ。潰してくれれば、その穴から突っ込む。やれるか?」


どうするかな。危険が多そうだな。でも他にやることないしやってやるか。

「分かった。どいつをやれば良い?」


「とりあえず、お互いにランデブーしよう。そっちの方がやりやすいだろう。」

「分かった。どこにいる?」

「高度7000で旋回してる。」

「分かった。今行く。」

今行くって言ったけど、会えるかな。900機は同じ空域にいるんだよな。考えても仕方ないから、探すことに神経を使おう。


「遅いな。」

思ったよりも来るのが遅いから、思わずそう言ってしまったが、無線で聞こえてないだろうな。

「あいつか。」

ぱっと見ですぐにあいつだとわかった。

翼下にロケット弾を6発載せてるのが見える。

だが、こちらに気づいていないみたいだ。まあ、近くを何10機とヘルダイバーが飛んでいるから仕方ないな。

「お前の期待を見つけた。今からバンクするから、よく見とけ。」


なかなか見つけられないでいたが、あっちは見つけてたみたいだ。まあ、ヘルダイバーは爆弾倉を持っているから、どれが投弾してないのか分からないけど、F6Fは翼下にロケット弾を懸吊してるから分かったのだろう。

バンクをすると言っていたから、バンクしている機を探す。

「今見つけた。」

そう言って無線で行ってから、接近する。


「やっと気付いたか。」

もう気づかないと思っていたが、近くにいたからか、すぐに見つけてくれた。

接近してきたF6Fに向けて手を振る。


やはり、あの機体だったか。

あっちの操縦手が手を振ってきたから、こっちも振り返した。

それから、ヘルダイバーを見失わないように並走する。

「どれを狙えばいい?」

「右下に見える、砲塔が4基で後ろが平らじゃないやつだ。」

右下を見たらすぐに見つけられた。

見た所右舷側は、狙えそうにない。

と言うより、ヘルダイバーがやり辛いだろう。そう思っていたら、やっぱりきた。

「左舷側の方をやってくれ。」

「了解。今から行く。」

簡潔にそう言ってから、機体を水面ギリギリまで下げる。

下げきるまでにやられないように、ある程度は慣れたところで、降下していく。

のんびりと降下して行く間に、味方が戦果を上げるのが見える。

目指す 高度は60ぐらいだ。

しかし、味方もある程度やられてるみたいだ。やはり、長官が出撃前に言っていた25ミリ機銃の威力は油断できない、と言うのは本当だったみたいだ。

遠距離だとそもそも弾が飛んでこないけど、1000くらいでまともに当たると、やられてしまう機が多い。

すでに、巡洋艦らしき艦が転覆してるのが見える。

しかし、戦艦群はまだ着底してるらしき艦は無いみたいだ。

今狙ってるのは、まだ一発も被弾してないらしいから、油断できない相手だ。まあ、機銃群を吹き飛ばせばいいから、そこまで接近しなくてもいいのが救いだな。

ロケット弾は、直進して行くから遠くからでも狙いがあっていれば当たる。しかも相手は、停泊している艦だ。外したら、末代の恥になるだろうな。

おおよそ2000で撃つ、そう決めた。

今の高度は1000で、あと900は最低でも下げないと対空砲火に捕らえられてしまうだろう。

それにしても、艦全体が射撃炎で真っ赤に染まって見えるのは、単装機銃を多量につけているからだろう。

俺たちにとって、一番の脅威はその単装機銃だ。なぜなら、操作が早く落ちないまでも被弾しやすいからだ。

しかも、艦全体から放たれているということは、対空機銃の穴がないということだ。

だから、穴を空けるために俺はロケット弾を撃ち込んで、ヘルダイバーに道を開けるのだ。

そんな事を考えていたら、高度が100になっていたので、60になるのを待って水平飛行に移る。

日本の艦の艦橋は、パコダマストという独特のもので、優美な姿をしていると聞いていたが、確かに美しいと思った。

敵の新鋭戦艦を沈めた奴が言うには、その艦は全体がスマートで、造船美の極みでは無いか?と言っていたが、今目の前に横たわっている巨艦も十分綺麗だと思う。

そう思いつつ、機を左に旋回させる。あと少しで、攻撃位置につける。

第61話完

今回は、2機の攻撃機と戦闘機の話でした

感想&勝手にランキングへの投票お願いします

まだまだ話は続きます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ