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航空機搭載潜水艦伊400最後の出撃  作者: 飛龍 信濃
呉空襲 連合艦隊の終焉
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63/112

第62話連合艦隊の終焉⑥

遂に榛名が・・

「不味いな。」

戦艦榛名艦長吉村眞武大佐が言った。

彼の元には、環境見張り員から敵機が接近してきているという報告が届いていた。

そして彼自身も、双眼鏡を覗き接近して来る敵機を見たのである。

あれは、F6Fじゃないか。しかもロケット弾を積んでるじゃないか。そうか。機銃を潰しにきたか。

榛名は既に、2機の敵機を落としていた為眼をつけられるのも仕方なかった。

うーむ、高角砲を今から撃っても当たらないし、多分機銃の有効射程外から撃ってくるんだろう。

伊勢と日向みたく12センチ28連装対空墳進砲があれば、うまく妨害出来るんだが。

28連装対空墳砲とは、簡単に言ってしまえばロケット弾を、28発一気にぶっ放し決められた距離で、炸裂させるという兵器である。

難点は、対空兵器にあるまじき連射か聞かないということだが、落とせないまでも操縦士に対する脅しでは、十分に威力があった。

だから、吉村艦長はもしあれば接近中の敵機の照準を、ずらす事が出来たのにと思っていた。

12センチ28連装対空墳進砲のロケット弾、タ弾は2000と1500の位置で炸裂させることが出来る。

即ち、25ミリ機銃の有効射程距離である1500よりも早い段階で、敵機に攻撃を仕掛けられるのである。

しかも、12センチ28連装墳進砲は3基が1群となり、同時にぶっ放す為、かなりの広範囲をカバーする事が出来る。

だから、敵機の操縦士に対する心理的圧迫による、照準のミスを期待できるのである。

しかしもしと言っても、今の榛名に搭載されているわけでもなく、意味も無かったが。

多少の遠距離からでも、ロケット弾ならば当たるし、恐らく6発全て撃って行くつもりだろう。

機銃群の被害は少なめに見積もっても、1群は避けられないだろう。しかも、単装機銃の被害も大きいだろう。

機銃群は、3連装もしくは連装機銃がだいたい3基で1群を形成為、最低でも6〜9門の機銃が使用不能となり、更に甲板上に敷き詰められている単装機銃にも、少なくない被害が出るだろう。

だとすると、今までで健闘していた榛名の防空網に穴が空いてしまい、今までで防げていた急降下爆撃機を防ぐことが、難しくなるだろう。

最悪だな、吉村艦長はそう思った。

「左舷高角砲、機銃に次ぐ撃方始め。」

いつもに比べまだ速くないか?そう思ったものもいたが、命令は命令である、一斉に左舷側に敷き詰められている、対空火器が火を吹いた。

確かに、25ミリ機銃は2500ぐらいで打ち始めることが多いが、その距離だと当たらないし、装甲の厚いアメリカ機にはあんま意味が無く、脅しにもならないことが多いため、榛名は1000-1500と言うかなりギリギリまで引きつけてから、撃つようにしていたのだ。


まじかよ。狙いを付けていた弦側が、一瞬で真っ赤に染まりやがった。

この距離だからまだ当たらないだろうが、可能性はゼロじゃない。

それに、下手に避けて落とされたら洒落にもならないな。

「あと500は行かないと、当たんねえし取り敢えず突っ込みますか。」

そうつぶやいて、そのまま攻撃を続行する事に決めた。

目標まであと2500。2000でぶっ放すから、あと500は接近するんだ。

それにしても、この攻撃は予想外だったな。それに、機銃なら威力はかなり減ってるから落ちはしないって話だけど、高角砲はこの距離は十分に有効射程内だ。

滅多に当たらんだろうが、当たらないと言う保証は無いんだよな。

しかも、曳光弾が飛んで来ていて気分のいいもんじゃ無い。

そのまま接近し、攻撃位置に無事辿り着いた。

「ファイアー」

の叫びとともに、ロケット弾を放ちある程度抑えていた機速を最大速度の612キロに上げる。


「撃って来たか。」

吉村艦長は、叫んだ。

「逃げろ!」

ロケット弾が飛んでくるであろう箇所の、射撃指揮官が叫んだ。

それと同時に、機銃員が逃げ始める。

敵の狙いは、艦中央部であったため艦首尾方向の機銃は、集中砲火を浴びせる態勢に入った。


目標に接近してから、搭載している6門の機銃をぶっ放す。もちろん、艦上にいる射撃員や機銃本体を狙う。


その時は来た。激しい轟音とともに、2発のロケット弾が艦中央部に相次いで命中し、3基の3連装機銃と数基の単装機銃が、吹き飛ばされた。更に敵機が行った機銃掃射により、甲板はめくれ上がり、ささくれ立った。更には、機銃員の吹き飛ばされた死体があちこちに四散していた。

そのため、艦上は凄惨な状況を呈していた。


「2発だけかよ。」

そう呟いたが、うまく中央部の機銃は上手く破壊出来たみたいだ。しかも機銃掃射を仕掛けたから、乗員の被害もかなりあるだろう。

ガン、という音とともに激しい衝撃が機をおそったのは、その時だった。


「とにかく撃て!」

艦首尾側の射撃指揮官は、こっちには飛んでこないと判断し、とにかく集中を浴びせ敵機を落とすことに集中していた。

ロケット弾が命中した時の衝撃は、小さいものでは無かったが、榛名ほどの巨艦にとって射撃を妨害しるほどではなかった。

第62話完

遂に榛名が被弾してしまいました

どうなってしまうのか?

まだ続きます!

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