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内科学教室

 場所はイスファダード医学学校の外科学教室。リューは再び助教として、研究の指揮と教鞭を執る日々が始まっていた。

 現在、彼が力を入れているのは「輸液の確立」である。現代医療において「輸液」、すなわち点滴は経口摂取が困難な患者に対する、経静脈的な栄養・水分の補給手段としてありふれたものであるが、その起源は17世紀に遡り、19世紀にはイギリスのラッタがコレラ治療のために電解質輸液を行った。そして20世紀初頭に小児科医のマリオットらが、輸液療法で小児下痢症の死亡率を90%から10%まで改善させたことから、輸液の有用性が評価されるようになった。


「……点滴から血管内に投与するのは、清潔な蒸留水に食塩を一定の割合で溶解させ、さらに煮沸して消毒した『生理食塩水』と呼ばれるものです。嘔吐・下痢症を発症し、経口摂取困難となった患者に対し、脱水症を防ぐために特に有効な治療となります」


 リューの講義は、医局員および高学年の学生向けに行われている。ラマーファの診療所を閉じ、カナンと共に首都へ居を移してからおよそ3ヶ月が経過していた。


 人口密集地である首都郊外の居住地域などでは、不衛生な水の管理などに起因し、胃腸炎を発症する者は多い。この世界における胃腸炎は、嘔吐症状のために経口摂取が出来なくなると容易に重度の脱水に陥るため、重度のものになるとその死亡率は極めて高かった。


 そんな患者にこそ、輸液治療は効果を発揮する。だが血管内に直接水分を投与するという治療法は理屈では分かっても、エーテル麻酔同様にこの世界では未知の医療であるため、教室の外科医たちにも中々受け入れて貰えなかった。

 そこでアブアール教授は輸液治療の効能を確かめるため、内科医が診ない貧困層の患者を無償で受け入れることを提案した。そして下痢症に罹患した貧困層の患者たちを救命して以降、その奇跡を目の当たりにした外科医たちは態度を一変させ、輸液療法の普及に精を出す様になった。


「この針は中が空洞になっており、輸液バッグの中に溜めた生理食塩水を、ゴム管を介して患者の静脈に投与します。このクレンメを回し、チャンバー内の滴下速度を見て投与速度を調整します」


 リューは実物を並べながら、点滴セットの仕組みを説明する。ラーマヤナ王国でゴム製品を獲得してから、医療行為の幅が現代医療にグッと近づいた。だが、彼にとって1つ大きな懸念材料があった。


 通常、点滴チューブや注射針などは1回限りの使い捨て(ディスポ)にするのが現代医学の常識である。かつて集団予防注射などで針を使い回し、C型肝炎の蔓延を招いたことは日本の医学界の負の歴史だ。

 しかし、この世界では医療機器は昭和時代の日本よりもさらに貴重だ。リューは敢えてチューブ類や針の使い回しをせざるを得ないことに、大きな不安を抱いていた。


(ゴム管と注射針の供給が限られる以上、現状では水とアルコールで徹底的に消毒・洗浄するしかない……)


 点滴セットの使用に際して、リューは仲間の外科医たちに徹底的な洗浄を指示していた。


 この世界で医療を続けていくためには、現代世界の医療現場で倫理的に許されないことを許容しなければならない。それは注射針やゴム管の使い回しは勿論、無償の診療と引き換えに貧困層の患者を対象とした輸液の臨床試験もそうである。


「……では、本日の講義を終わります」


 医学学校に鐘の音が響き渡る。リューは資料として用意した輸液セットを鞄へ仕舞うと、一礼して教壇を後にした。


 この国で医師・薬師を名乗るのに特別な国家資格は必要ない。だが、国の医学教育機関である「国立医学学校」で学んだ者は“国の医師・薬師”となり、独学や師事により医学薬学を学んだ“市井の医師・薬師”とは一線を画す扱いとなる。


 そして此処「イスファダード国立医学学校及びその付属病院」は、この国の医学教育の最高峰である。入学資格は国が定める中等教育機関を卒業した18歳以上の子女であることだが、中等教育機関を卒業するのにもまとまった学費が必要であるため、基本的に貴族や富裕平民の子女しか入学できない。

 学生たちは専攻によっていくつかの学科に分かれる。学科は「医学科」を筆頭に「薬学科」「歯学科」「膀胱科」の4学科があり、その中でも最難関は医師を養成する「医学科」である。全ての学科が5年制で、1〜3年時に座学、4年時以降に実習が行われる。


 その後、卒業した者たちは故郷へ帰ったり、またはこの医学学校に残って医師としての修練を続ける者たちに分かれる。医学学校には「内科学教室」「精神科学教室」「眼科学教室」「整骨科学教室」「外科学教室」「歯科学教室」「膀胱科学教室」「薬学科教室」の8つの教室・講座が開かれており、それぞれの教室のトップを「教授」と呼び、その下に「准教授」「講師」「助教」といった役職の者たちが就いているのだ。因みに整骨科とは現代でいう整形外科、膀胱科とは泌尿器科に概ね一致する。


 そして医学学校内部で最も勢力を有する教室が「内科学教室」であった。

 内科学教室の教授は代々、筆頭宮廷医として去勢せずとも後宮へ出入りする唯一無二の権限を有し、その他の宮廷医もほぼ全てが内科学教室から派遣されている。宮廷に取り入ることを考え、内科医を選ぶ者もいる程だ。


「……」


 内科学教室の教授であるイブン・スイート=アヴィセンナは、ある報告書に目を通し、頭を抱えていた。それは国の西の果てに派遣された部下の内科医から送られてきたものだった。


ー今月で死者は5000を超える。このままでは17年前の記録を凌駕する勢いー


 報告書には簡潔に一文が書かれていた。

 文が書かれた場所は西の国境の街「ダマーシュク」、そこでは医学学校から派遣された内科医たちが、ある一大事の対処に当たっていた。


「失礼します……イブン教授」


 ドアをノックする音が聞こえてきた。教授室に内科学教室の准教授を勤めるギャレン・バットゥータ=チャルハノールが入ってくる。


「イブン教授、そろそろ総回診のお時間です」

「そうか、行こう」


 イブンは報告書をサッと仕舞い、入院患者が待つ病棟へと向かう。部屋の外には大勢の内科医たちが並んで待っていた。

 彼らは先頭に立って歩き出すイブンの後ろに並ぶ。その様相は現代日本の医療ドラマに出てくる教授総回診そのものだった。


 病棟には大勢の患者が入院しており、彼らを世話する看護婦が働いている。この医学学校附属病院の構造や仕組みは、現代世界の病院と大きく変わらない。

 医師たちの行列が病棟に現れる。看護婦たちは立ち止まって頭を下げ、患者たちも一斉に静かになる。病室を1つ1つ訪れながら、若い内科医たちがカルテを片手に、それぞれの患者について経過を説明していく。


「……あれは」


 病棟の一画に、外科の患者たちが集められたエリアがある。そこにはリューとハッサンをはじめとして、外科医たちが集まっていた。彼らも回診の真っ最中である様だ。

 現在の外科病棟には、他の医師たちにとって異様な光景が広がっている。外科医たちは下痢症に苦しむ貧民たちを集め、彼らの腕に奇妙な管を刺していた。管の先は、液体が入ったガラス瓶に続いている。

 外科医の指示を受けた看護婦たちが、口元を布マスクで覆い、清潔な陶器に入った生理食塩水をガラス製の点滴バッグに注いでいた。


「何と……悍ましい光景か」


 イブンは吐き捨てるように言った。他の内科医たちも、患者を実験台にして不気味な治療を行う外科医たちを蔑む。

 病床の貧民たちは治療を受けられることを有り難がり、外科医たちをまるで神の様に崇めているが、内科医たちの目には治療と称して怪しい人体実験をしている様にしか見えない。それに人体実験とは言え神聖で貴重な医療を、一銭にもならない貧民に与えることも、彼らにとっては我慢ならないことであった。


(あれが噂の『輸液治療』か……)


 だが、内科准教授のギャレンは、彼らの提唱する「輸液治療」が重度の下痢症に対して著しい成果を挙げていることを知っていた。故に興味を抱いていたが、内科学教室の准教授という立場上、それを表立って口にすることなど許されない。


「ウッ……!」


 ギャレンの右の肋骨辺りに鋭い痛みが走る。彼は以前よりある病を抱えていた。


「……」


 内科医と外科医の一団がすれ違う。アブアールは内科医たちの先頭を歩くイブンに会釈をするが、イブンの方は無反応だ。


 内科医たちは外科医の一団に紛れる少年に視線を向ける。全身麻酔を携えて地方都市からやってきた奇才、治療不能と思われた貴族や元皇妃の創を治し、外科学教室の名声を急激に高めている台風の目……内科医たちはそんなリュージーンを警戒し、猜疑の目で見ていた。


「……?」


 リューは内科医の行列の中に、顔を歪ませて腹を押さえている者がいることに気づく。ギャレンは額に脂汗を滲ませながら、仲間たちと共に回診を続けた。


(最近は発作の間隔が短くなっている……、また鎮痛剤(アヘン)を飲まなくては)


 ギャレンは懐に忍ばせている鎮痛薬に手を伸ばす。彼は発作と表するこの症状、右季肋部の痛みにかれこれ半年以上悩まされていた。


: : :


数日後


 この医学学校は研究機関であり、2週間に1度、それぞれの教室が行なっている研究の進捗・成果について発表する「討論会」が、学舎の大講堂で開催される。

 そこは間違いなく、この世界で最先端の医療が示される場である。リューにとっても貴重な知識吸収の場であり、彼は忙しい合間をぬって積極的に参加していた。


 そしてこの日、今日は外科学教室が当番の日であった。彼らはこの3ヶ月の間にデータを集めた輸液療法の成果について発表するため、講堂の最奥に位置する壇上に立ち、背面の黒板にデータを書いたパピルスを貼り付ける。

 最近、何かと巷を騒がせている外科学教室の発表とあって、聴講に訪れているのは他科の医師だけでなく、学生たちの姿もあった。


「フゥ〜……」


 リューは大きなため息をつく。学会発表など前世で何度も経験があるが、全く新規の治療法の発表などは流石に初めての経験だった。

 準備を終え、発表者であるリューを残し、他の外科医たちは壇上を後にする。リューは聴衆を見渡し、ゆっくりと口を開いた。


「……では、皆様。我々外科学教室が提唱する『輸液療法』についてご説明いたします」


 リューは静かに語り始めた。講堂内のざわめきが徐々に静まり、全ての視線が彼に集中する。リューは黒板の前に立ち、チョークを手に取った。


「まず原理からご説明しましょう。人体において水の摂取は非常に重要です。水分を摂取できなくなると人体は容易に干からびます。まず最初に口渇感を自覚し、尿の回数が減ります。続けて倦怠感、頭痛、めまいなどの症状が現れ、臓器への血流が低下すれば意識障害や臓器不全を来たし、最悪の場合死にいたります。これが脱水状態の諸症状です」


 彼は図解を指し示しながら続ける。


「特に重い胃腸炎を生じた患者の場合、嘔気によって経口摂取できない状態で下痢・嘔吐により体内の水分が抜け続け、容易に重度の脱水に至ります。そこで……」


 リューは手にしていた点滴セットを取り上げた。


「この『点滴』を使い、直接血管内に水分と電解質を補充することで、短時間で必要な量の水分補給が可能になります」


 会場から小さなざわめきが起こる。中年の内科医が小声で隣に呟いた。


「血管に針を刺すだと? 正気か?」


 だがリューは気にせず続ける。


「続いて臨床試験の結果をご報告します。過去3ヶ月間、高度胃腸炎患者37名に対し輸液療法を施行しました。年齢は10歳から86歳までの男女です。すべて下痢や嘔吐により脱水状態にあり、手足は干からび、うち9名は意識障害を伴っていました」


 リューは一拍置いた。会場の緊張感が高まる。


「結果として……86歳の女性を除く36名は全員救命に成功しました。死亡した1名については高齢の上、治療開始時点で危篤状態に陥っており……」

「それはまやかしだ!」


 突然、前列に座っていた初老の内科医が声を荒げた。イブン教授の右隣に座っていた男だ。彼は興奮冷めやらぬまま、怒号を飛ばし続ける。


「要は弱い高齢者は死に、体力のある若年者は助かったというだけではないか! そんなまやかしで成功と偽るつもりか! そもそもこのような奇怪な手法に信憑性があるはずがない!」

「いや、しかし……生存者の中には70代の方も……」

「やかましい!」


 会場がざわめき始める。


「ヴッ……!!」

「ギャレン先生!?」


 突然、内科学准教授のギャレンが鳩尾を押さえて倒れ込んだ。近くにいた医学生が叫ぶ。全員の視線がギャレンに集中する。彼は苦悶の表情で床に倒れ伏し、腹部を押さえている。


「……!?」


 リューは考える暇もなく壇上から飛び降りた。階段を駆け下りてギャレンのもとへ走る。


「ギャレン先生! 大丈夫ですか!?」

「……っ、うぅ……」


 ギャレンは顔面蒼白で呻いている。リューはすぐに状況を把握しようとした。


「どうした、ギャレン! いつもの発作か!?」

「発作?」


 そう問いかけるのは内科学教授のイブンだ。ギャレンは彼の左隣に座っていた。イブンはギャレンが長らく抱えていた病について、リューに説明する。


「彼は胆石を患っている。故に時折、こうして右季肋部(右の肋骨の下)の腹痛を起こすのだ。都度アヘンを飲用して痛みを抑えているが、最近は発作が生じる間隔も短くなっていると言っていた……」


 「胆石症」……それはおそらく人類が誕生して以来、抱えてきた病である。こちらの世界では16世紀にはその存在と腹痛に関連することが知られていた。

 現代でこそ胆嚢摘出術で根治できるが、手術治療が確立するまでは腹痛を生じても自然に軽快するのを待つしかなく、「胆嚢炎」に至って重症になれば、現代でも命が危うくなることもある病であった。


「……っ!!」


 ギャレンの額には脂汗が浮かび、痛みは治るどころかどんどん強くなる。


「……失礼します」


 リューは彼の衣服の隙間から手を差し込み、右の上腹部を触る。ちょうど肋骨のアーチの下のところに、弾力のある腫瘤を触れた。


「……腫大した胆嚢を触れます。確かに胆石症の様ですね」


 リューが胆嚢を押すと、痛みが強まるのかギャレンの表情が一層険しくなる。症状からはすでに「胆嚢炎」へ移行していることが疑われた。


「……結石の嵌頓が運良く自然に解除されれば、痛みが軽快する可能性もありますが、それは治癒とは言えないものです。それにこのまま病状が悪化すれば、炎症が悪化し、膿瘍などを生じて致命的になる場合も」

「そんなことは分かっている!」


 若造に既知の知識を披露され、イブンは不快な気持ちになる。この国の医学者たちにとって、胆石症は非常によく知られた病気であるからだ。


「……申し訳ありません、ですが、痛みも強く鎮痛薬での対応は限界かと思われます。ここは開腹手術による治療を提案します」

「何だと!? 私の部下を殺すと言うのか!?」 

 

 イブンはさらに怒りをあらわにする。胆石症に対して手術をするなど、彼らにとっては殺人予告に等しかった。


 昔、右季肋部痛に苦しんで七転八倒する患者がいた。右の肋骨の下に瘤が触れることに気づいた外科医が、一縷の望みをかけて開腹手術を行った。そこには大量の膿が付着し、赤黒く固く腫れた胆嚢があった。その胆嚢を切開したところ、多数の胆石が出てきた。これがこの世界における胆石症と胆嚢炎の発見である。その患者は3日後に死亡したと記録されている。


 その後も手術による治療を試みた外科医たちは居たが、いずれの例も患者は不幸な転機を辿っているという。ゆえに現状、この世界における胆石症の治療法は、痛みが出た時に鎮痛薬で押さえ込むことしかないのだ。胆石症が胆嚢炎に移行し、悪化した場合の対処法は無いに等しかった。


「過去の胆石症手術が失敗しているのは、いずれも最後の手段として炎症が高度に進行してから手術を行なっているからです。症状が発生したばかりの初期に手術をすれば、炎症や膿瘍の影響を受けず、安全な胆嚢摘出が可能です」

「胆嚢を取るだと!? 正気か貴様!」


 リューの言葉はさらにイブンの怒りを焚き付ける。現代でこそ、胆嚢が人体に必要不可欠な臓器ではないことは周知の事実だが、この世界ではまだそれすらも分かっていないからだ。

 にも関わらず、目の前の若造はさも当然の様に“胆嚢を取る”と言い放った。それはイブンをはじめとする内科医たちからすれば、まともな医療者とは思えない発言だった。


「……まあまあ、イブン先生!」


 2人のやりとりを見兼ねて、外科学教授のアブアールが話に入ってきた。リューとイブンはアブアールの方へ振り返る。


「胆石症への外科的介入は我々もずっと模索していたことです。しかし、今までの開腹手術は患者に多大な苦痛を与えるものだった故、落ち着いた状況で行うことは困難でした。しかしそれが今や過去の話であることは貴方もご存知でしょう?」


 開腹手術が「最後の手段」という立ち位置であったのは、手術による切開の苦痛を排除する方法がなかったからだ。しかし、今の外科学教室には「エーテル全身麻酔」がある。すでに何例も全身麻酔による手術が行われており、エーテル麻酔の有用性は内科医たちにとっても否定できない周知の事実であった。


「イブン先生……」


 顔を真っ青にしたギャレンが口を開いた。


「そこの……若造の肩を持つわけではありませんが、今回の発作は今までとは明らかに違う。手術をせずとも、私は近いうちに命を落とすでしょう」

「……ギャレン」


 ギャレンは今までの発作とは痛みの質が違うことを自覚していた。イブンは息も絶え絶えな部下の姿を見て、怒りが萎んでしまう。


「それに……もしこの手術が成功すれば、この病で苦しむ大勢の者たちを救うことにも繋がります。どうせ死ぬのなら、新たな医学の礎となる手助けになりたいと思うのです」

「……なっ!」


 ギャレンは自らの体をこの無謀な手術のために差し出すと告げた。イブンはその言葉に驚き、呆れてしまう。


「……勝手にしろ、私はもう知らん!」


 イブンはそう言い捨てると、大講堂をそそくさと後にする。他の内科医たちも、彼の後を追って出て行ってしまった。

 リューは彼らの後ろ姿を見送ると、内科医たちと入れ替わりで彼のもとへ集まってきた外科学教室の仲間たちへ告げる。


「……今から緊急で胆嚢摘出術を行います! 麻酔と手術室の準備を!」

「分かった!」


 ナスールが走り出す。ハッサンやアブアールも含めて、他の外科医たちも慌ただしく動き出した。

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