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敗北、無力感

とてもお久しぶりです

ひさびさにかきました

今回から、自分の書きやすい脚本形式で書かせていただきます

一気に文体変わりますが、読みやすいものを心がけます

ー奴隷仕入れ屋[ナクサミ]


そこは暗い部屋の中

先程、少女を殴った奴隷商と、何名かの人物がいる


奴隷商「ぐぁっ!」


少女を殴った男は、謎の男に殴り飛ばされている


謎の男「なぁ、お前さんよぉ。あいつの商品価値がどんなもんだったか分かってるわけ?」

奴隷商「すいません」


謎の男は奴隷商の胸を踏みつける


奴隷商「ガッ……!」

謎の男「すいませんじゃなくて、分かってたかどうかを聞いてるんだよ。それくらい分かってくれよ、頼むからさぁ……」

奴隷商「分かってました」

謎の男「なら、なんで逃しちゃってんのかなぁ」


謎の男は自分の右足を持ち上げ、奴隷商の右手に振り下ろす

鈍い音が鳴り響き、奴隷商の右手の骨が折れる


奴隷商「ッ……!」

謎の男「はぁ……まあ、いっか。追印は入れてあるんだよな」

奴隷商「はい」

謎の男「じゃあ、さっさと捕まえてくっか……」

奴隷商「すいませんでした。アレクト様」

謎の男(以下アレクトと表記)「あー、もういいからそういうの。さっさと、他の奴隷の管理に移って。あと、負傷した雑魚チンピラ共もなんかしらペナルティ与えるなり、治療するなり。まあ、そこらへんはお前に任せるわ」

奴隷商「はっ」

アレクト「じゃっ、かわいくて愚かな俺の部下たちの尻拭いに行って来ちゃるねー」

奴隷商「行ってらっしゃいませ」


アレクトは気怠げに部屋から出て行った


ー武器屋[ブキヤ]


ヒノスケはヒイラギとマキナを連れてブキヤに入って行った

店主のオーキは二人を見て、店舗のさらに奥に入るための扉を示す


オーキ「来たかお前ら。嬢ちゃんたちは、向こうの部屋にいるぜ」

ヒイラギ「オーキさん!」

オーキ「ったくよ。さっき出てったと思ったら、すぐさま戻ってきて、厄介ごとを持ち込みやがって」

マキナ「すいません」

オーキ「いや、最高だよお前ら!俺はこういう厄介ごとは大好きなんでね!」

ヒイラギ「さすがオーキさんだな!」

オーキ「おうとも!ほれ、早く行ってやりな。こいつも待ち兼ねてるぜ」

ヒノスケ「ナァ」


ヒノスケはすでに扉の前に座っている


マキナ「あぁ、すまない。すぐ行くよヒノスケ」


二人とヒノスケは扉の奥に進み

階段を登って、チマリたちのいる部屋へと入って行った

階段の脇の部屋から、それを眠そうに目をこすりながら眺めている少年がいた

彼はヒイラギたちを見届けて、オーキに話しかける


少年「おはよ、おじさん」

オーキ「なんだお前、今頃起きたのか!」

少年「今日は学校休みだから……久々によく寝たよ……俺も寮に住めたら、いつももう少しゆっくり寝られるんだけど」

オーキ「バカ野郎!お前は、ここで修行してんだから。寮なんてすんだら作業ができねえだろうが」

少年「学校にも工房ならあるし……」

オーキ「工房しかねえだろ。学校に俺はいねぇ。俺がいなきゃ誰がお前に修行つけるんだ」

少年「独学で、がんばる」


オーキは少年を殴る


少年「いてぇ!」

オーキ「青クセェガキが調子にのるな。お前は確かに、その才能は凄まじいが、そこに奢っちゃいけねぇ」

少年「わかってるよ。冗談じゃんか」

オーキ「なら、もっと冗談ぽくいえよアステカ」

少年(以下アステカと表記)「はいはい。ところで、さっきのは……ヒイラギ・リーフ・ウッド?」

オーキ「なんだアステカ。ヒイラギのこと知ってたのか!」

アステカ「同じクラスだし、あの人、首席だから」

オーキ「ほぉー!そりゃすごい!ん?てか、リーフ・ウッド……あぁ、あいつクスノキの血縁者か!ならなんか色々と納得だわ!」


オーキはそう言って、一人で納得し、ガハガハと笑う


アステカ「うるさい」

オーキ「いい目覚ましになったろう!ほれ、工房に行って、何本か打ってこい、ほれほれ」

アステカ「はいはい……」


アステカはあくびをしながら、また扉の向こうへ行き、工房に入って行った


一方、上の部屋の中

ベッドの上には奴隷の少女が眠っている

その側に、マキナ、チマリ、ヒイラギは座っている

タンポポは少女を軽く診察している


チマリ「それで、どうするんですか?」

ヒイラギ「どうすればいい?」

マキナ「どうすりゃいいんだ?」

チマリ「はぁ……まったく、あなたたちは」

タンポポ「とりあえず、命が危ないってことはないみたい。衰弱してはいるけど」

チマリ「それは良かったです。それで、アレはありましたか」

タンポポ「……うん、あったよ。追印」

チマリ「はぁ……まあ、そうですよね。特別とか言ってましたし」

マキナ「なんだ、追印って」

チマリ「ついていると、それの管理人から居場所がわかる魔法の印です。主に奴隷やペットにつけられますね」

ヒイラギ「てことは」

チマリ「はい、いつかは、ここに来ますね。タンポポちゃん。解呪できますか?」

タンポポ「できるよ」

チマリ「お願いします」

タンポポ「……いいの?」

チマリ「はい。マキナさん、ヒイラギさん。この子のこと守る覚悟ちゃんと覚悟できてますよね」


二人は力強くうなづく


タンポポ「じゃあ、解呪するね」

アレクト「それは、困るなぁー」


いつのまにか、部屋の中にアレクトが入ってきていて、タンポポの腕を握った

ヒイラギが即座にコノハを抜いて切りかかり、マキナも自分の剣を抜き斬り下ろし、チマリは魔法陣を組み上げそこから炎を放つ


しかし、そのことごとくが、アレクトに傷をつけることなく、彼のそばに来た瞬間にその勢いを失った


アレクト「はい、残念。じゃあ、半魔ちゃんと、今回の詫びとしてこの嬢ちゃんでももらってこうかな」


そう言うと、マキナ、ヒイラギ、チマリが吹き飛ばされ、三人は気を失った

そして、アレクトは掴んだ手を引っ張ろうとするが


タンポポ「そんな、甘くいくと思わないでください」


タンポポがダンデライオンのスキルを展開し、アレクトの腕を弾く


アレクト「うぉっ……やるね、お前」

タンポポ「何人たりとも、私とこの子には触れさせません」

アレクト「そうみたいだ。うん。君のスキルは、概念的に少し俺と似ているのかな?めんどくさいから、君は諦めるか」

タンポポ「この子のことも諦めてください」

アレクト「そうはいかない」


アレクトは軽く床を踏みつける

すると、その勢いに反して床は大きくくりぬけ、部屋のあらゆるものが下の階に落下していく

落ちていくベッドから少女をアレクトは回収する

部屋が落ちてもアレクトはそこにとどまり落下することはなかった


アレクト「はい、これで回収と」


タンポポはあっけにとられて落下したが、途中で綿毛の空中浮遊のスキルを発揮し、即座にアレクトを見上げ、ダンデライオンで空気を弾き攻撃をする

しかし、その攻撃はアレクトに届くことはない。先ほどのように途中で勢いを失った


アレクト「ごめんねー、そういうの効かないんだー。じゃっ」


そして、アレクトは窓を突き破り空を駆け、街の中に消えて行った


タンポポ「待て!……あぁ……守れなかった。早く、あの子の周りに結界でも張っとくんだった……私のせいだ」


そう言いながら、タンポポは無気力に下の階に降り立った

少女のことは間に合わなかったが、部屋から落下したものが下に落ちる前にダンデライオンの結界を貼り、下の階を破壊することもヒイラギたち三人が大きく怪我をすることもなかった


アステカ「あの、これ、どういう状況?」


下は工房の一部となっており、そこからアステカが困惑した顔で見上げていた


タンポポ「アステカくん……だっけ?」

アステカ「あ、うん。そっちはダンデライオンさんだよね」

タンポポ「うん」

アステカ「えっと、とりあえず、そのガレキとか、こっちのあいてる広いスペースにおろせる?」

タンポポ「あ、うん。できるよ」

アステカ「じゃ、よろしく」

タンポポ「あ、うん。わかった」


アステカはそこまで会話すると、ホッと一息つき、頭をかいた


アステカ「絶対、厄介ごとだよなぁ……はぁ」


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