033 港町ソラン
とりあえず、冒険者トールの拠点になる家に向かうことにした。
ソラスという、ここから二日船で移動した同じ大陸の港町だ。
「転移するけどどうする?」
トールが無表情で聞いてくる。物理的につながっていないと同じところで転移できないという原理だ。
「俺は行ったことがないから、転移ができない」
「そうか、なら手をつないで行けば大丈夫だ」
と、手をつなごうとするが、その手を払いのけ女と手をつなぐ。
「……」
トールは特に気にすることなく、転移魔法を発動させた。
「転移ソラン」
港町ソランに到着した。
白いオブジェがある広場の目の前には噴水の泉があり、後ろには緩やかに坂が続く。その斜面には屋根の色は赤茶で統一されていて、大小様々な家が建ち並び、坂の上には大きな時計台もある。
広場の周りでは露天商がいくつか並んでいて市場を形成している。坂の反対側は平野となっていて少し遠くの方に海が見えた。
綺麗で良い町並みだ。
トールについて行き、お宅拝見である。きょろきょろしながら坂を上る。
到着したトールの家……というより屋敷を見て息を飲んだ。一区画占有の大豪邸で日本では到底一般庶民には手に入らない代物だ。チート持ちならではの家だよな。
早速中に入るとメイドさんが五人並んで待っていた。なかなかのつぶる揃いじゃないか。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
と、深々と頭を下げる。
トールの精神奴隷化魔法のマインドコントロールをノーマルにしている。メイドさんに対して俺はご友人として紹介してもらう。
「どうも~お世話になります~」
なんて軽く挨拶をしながら、応接室へ通してもらった。
「この方は2日ほどここに滞在してもらうから、粗相のないように頼むね」
「かしこまりました」
事前にトールに吹き込んでおいた、俺の紹介と滞在期間についてメイドに説明させた。
俺は町並みやこの屋敷をみて、この豪華な異世界の生活楽しんでみたいと思ってしまったのだ。女神を呼び出すのはいつでもいい。
客室を与えられ、しばらく自由にさせてもらう。よし今日のお宿は確保だ。
夕飯までの間、トールの嫁の二人を連れて町の中を案内してもらう。屋敷から出たところで、マインドコントロールはラブに切り替える。
二人の美しい人妻に胸が当たるように腕組みされてあちこちと散策する。




