14-1 『陸上自衛隊・開発実験団コンペ会場』
14-1 『陸上自衛隊・開発実験団コンペ会場』
ここはコンペ会場。陸上自衛隊・開発実験団(TECOM)の面々が装備の点検を行っている。
各社から試験用に貸し出された装備が並べられ、一見するとまるで武器の市場のようだ。
その中でやはり目を引くのは、篠崎重工製のコンバットワーカーである。
全高約8メートルの人型兵装で、内部に人間が乗り込んで操縦する。
男の子なら誰もが一度は憧れるシチュエーションと言えるだろう。
このコンバットワーカーが一体どのような動きを見せるのか、試験を行う面々もひそかに期待を寄せていた。
次に目を引くのは、全高約2メートルの卵に手足が生えたような、変わった形のロボットだ。
こちらは神原重工製のフォトンアーマーである。
こちらも人が乗り込んで操縦するらしいが、搭乗の際は専用のスーツを着込む必要があるようだ。
それを考えると、篠崎重工のコンバットワーカーの方が手軽に乗れる分、フォトンアーマーはやや敷居が高いと言えるかもしれない。
そのずんぐりとした見た目から、どのような機動力を発揮するのか全く想像がつかない。
そして最後に、天野重工製の『サギ』だ。……名前からしてすでに少しふざけているとしか思えない。
こちらも専用スーツに着替え、体に直接装甲を装着していく仕様のようだ。
ほかの二社に比べると、見た目のインパクトでは幾分見劣りするともいえるだろう。
しかし、天野重工のハンガーはユニークの一言に尽きる。
トラックの上に『ハンガー』と呼ばれる装備装着機が搭載されており、スーツに着替えた人間がその中に入ると、自動で装甲を装着できる仕組みになっているのだ。
装備の換装時間という点では他社に劣ると言わざるを得ないが、サギの最大の強みはオプションの圧倒的な充実ぶりにある。
飛行ユニットに加え、二輪車のバイクやバギーのような三輪車まで取り揃えられているのだ。
いささか大きく不格好にも見えるその姿から、実戦でどのような動きをするのかはやはり想像がつかない。
いずれにしろ、この天野重工の『サギ』もまた、癖の強すぎる代物と言えるだろう。




