竹槍の秘密
放屁聖女が飛び去った後、俺達は金玉駆動車で街への帰路を進む。
「あ~臭かった。呼吸困難で死ぬかと思ぅたわ。でもなんやろ、身体の調子が凄くええんやけど」
「回復目的放屁だったからな。あれが一番臭くない回復ガスだ。俺もガッツリ回復させてもらったさ」
(※3章1話「ベルウッド城は北にある」参考)
回復目的放屁
回復量:★★★★★☆
悪臭量:★☆☆☆☆☆
「アレで一番臭くないんや……」
「そうともよ、竹槍で空飛んで、魔王軍の集団に窒息臭気ガスをまき散らした時なんか、バッタバッタ敵が倒れて、凄まじかったよ」
窒息臭気放屁
回復量:★☆☆☆☆☆
悪臭量:★★★★★☆
「飛行ユニットで上空からの毒ガス散布って、凶悪なジェノサイドやんか。ウチらが準災厄級で、聖女が災厄級の意味がわかったわ」
「あんな竹槍兵器、作るんじゃなかったよ。トホホ」
「アンタが作ったんかい」
「御雷神竹が手に入った時があってさ、それを竹槍に加工してもらった後、『〇頭放出樹脂』で放屁接続アタッチメント作ってさ、ああなりました」
「あの竹槍ってタケミカヅチかいな。刺されんでホンマよかったわ……ほんで?放屁接続アタッチメントってなんやねん」
「節をくりぬいた竹の中央に、お尻に差し込むパイプを取り付けたんだよ。スイッチを押したらガスがでるように弁をつけてね」
「はっ?なんやねん?こんなんケツに突っ込んで竹が加速したら、切れ痔になるで?痔エンドやんか」
「でもな、聖女の放屁は何だった?」
「回復ガスや……あ~ぁ。切れ痔の常時治療かいな、エグイわぁ」
「そして、近接戦になっても放屁に包まれて回復しながら戦えるから強いんだよ。相手は放屁で息できないし。さらに第二フォームは、もっと恐ろしいぞ」
「竹槍に跨らない第二フォームは、放屁を左右にスイッチで切り替えて、高速機動してくるからな……悪臭をまき散らしながら」
「こんなん、左右にグリングリンされてまうやん……」
「『〇頭発光消臭ッ』の消臭ついでにトレーニングして、できるようになったんだよ」
「鬼畜や、鬼畜がおる。10代前半少女のお尻をなんや思ってるんや」
「アイツが回復役しかできないのは、嫌だって言うから……色々と開発したんだよ」
「あかんでぇ開発の事を詳しく書いたらアカンでぇ作者はん。で、災厄級の戦闘力を手に入れましたってオチかいな」
久々のメタ発言、やめような。戦うための武器の開発だからね。
「まだあるぞ、あの竹槍に砲弾詰めたら、キャノン砲になるしなぁ、左右の両方開いて使えば無反動砲だし」
「で?その威力はどない?」
「威力は、遠距離から城の一部を吹き飛ばせるくらい」
「放屁聖女……なんちゅう恐ろしい存在や、その気なったら魔王城でも、屁のブッパで落とせるやん」
「そうだなぁ、パーティーでいる時は、役割分担してたからね」
俺は、聖女&勇者パーティの役割分担を説明する。
光:禿頭勇者
速:放屁聖女
攻:筋肉令嬢
防:贅肉王女
+
玉:金玉盗賊
「おっ、ウチも組み込まれてるんやなぁ」
「この5人なら、世界最強なんだろうけどな」
「最強通り越して、もう無敵やろ」
「俺は……戦力外だけどな」
嫁さん4人に比べると、俺の残念さが良くわかる。
「さっき、スケルトン5千体倒しておいて、よぅ言うわ。しかも、味方が放屁の悪臭で窒息死するのんを防げるんやで、ダイジョーブ、ダイジョーブ」
「そうだったな。最初は回復ガスの消臭で必死だった」
聖女と二人で、人々の回復巡業をしていた頃もあった。あの頃は、まだ竹槍兵器なんてなかったんだよなぁ。まぁ、槍無しの放屁だけでも聖女は空飛べるんだけど。
「ほらほら、帰って来たで。スケルトン退治のカネもろたら、ウチになんか奢るんやで。それと、メイド服の回収もせんなんし、はよ行こか」
俺達はシュペリアの街に入ると、まずは、宿からメイド服と猫耳カチューシャを回収し、冒険者ギルドへと向かった。
そもそも、竹槍って強いですよね。
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