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最臭屁器聖女は勇者パーティーを離脱しました  作者: 凜古風
放屁聖女さん降臨です

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34/58

王国の陰謀

 宿で一晩過ごして、朝になった。

「あ~アカン。休息と回復のつもりやったのに」

「太陽が黄色いな」

 昨日の午後に良く寝たが、夜中はあまり寝ていない。

「アンタなぁ……猫耳メイドに興奮し過ぎや。カピカピなるでコレ」

「う~ん、この宿で、クリーニングしてくれるのかなぁ」

「ほな、出るときに聞いてみよか」

「そうしよう、朝ごはん前に聞けばいいだろう」


 そうして俺達はシャワーを浴びたり、服を着たりと、身支度を整え、汚れたメイド服を持ってカウンターに向かう。

「くくくっ、コスプレ着衣プレイ……くくくくっ。さ、さすが」

 ツボったのか、カウンターのホテルマンは、必死に笑いをこらえていた。

「もちろん、当店ではクリーニングも承っております。洗濯後、夕方にはお渡しできますが、いかがなさいますか」

 こいつプロだ、笑いをこらえて持ち直した。でも、鼻がヒクヒクしてる。

「すんません、このカチューシャもちょっと汚れてしもて、ついでに頼める?」

 セィソ……確信犯だろ。

「ブホッ。猫耳カチューシャ!メイド服。なんという上級者。失礼」


 ホテルマンはフロントの席を外して、奥に入った。

 むこうでホテルマンは、めっちゃ笑い転げていた。

「必死でこらえてたのに、トドメさしたな」

「ん~?なんやろな?武士の情けや」

 苦しそうだったもんなぁ。今も腹筋が心配だ。


「はぁ、はぁ、はぁ。失礼しました。猫耳カチューシャもクリーニングいたします」

 奥から出てきたホテルマンは、スッキリしたのか。ちゃんと対応して預かってくれた。

「それでは朝食になりますので……食堂のほうへ……くくくっ」

 まだ、駄目みたいだ。

「今度さぁ、夜の食堂でとか、どない?メイド映えするでぇえええ」

「そのシチュエーション、いいな、って食堂借りれるのか?」

 とりあえず、のってみよう

「ぶほっ、上級者っ」

 だめだ、ホテルマンのツボらしい。凄いねメイド服。


 再び、フロント奥へ移動したホテルマンは解放してあげて、俺達は朝食をとる。

「よかったわぁ、普通の朝御飯や」

「あの精のつくメニューにされたら、二人で部屋にこもっちまうからな」

「せやなぁ。反則やでアレ」


 そんなことを話しながら、食事をすすめる。


「ほんでや、街出る前に、ギルド寄りたいねん」

「あ、魔王倒したお金くれるかもってこと」

「せやでぇ、四十九億九千万円やでぇえええ」

「ゴブリン♂・スタンピードの討伐金が上乗せされるかもだしねぇ」

「そうやったぁあああああああ。まだカネ上乗せやぁあああ」

ということで、おカネ大好きのセィソさんは興奮している。

「そろそろ、ギルドも開く時間やな。いくでぇええええ」

「そんな、急がなくても」

「ゼニは急げやぁああああ」

「善は急げだろう」

 とうとう、ツッコミに回っちまったよ。と思いながら朝食を終えた。


 冒険者ギルドに到着すると、扉をあける。

  カラン♪カラァ~ン♪

と、いつものベルの音がして、俺達は受付嬢のところへ向かった。


「あっセィソちゃんと勇者エロハゲじゃないの、ちょっと急いで奥へいってギルドマスターの部屋の前で待ってて」

 少し焦っている感じがする。

「やっぱ、金額が金額やからなぁ、うひひ♪」

「そうだな。そうだといいが」

 ちょっと、そんな雰囲気じゃないような気がしつつ、俺達はギルドマスターの部屋の前で待つことにした。

「マスターはよせんと、タマ潰すでぇええええ」

「ひぃいいいい、今、あけます」

 どうして、関西弁の人って、気が早いんでしょうねぇ。


 そうして、扉が開き、マスターと秘書に迎え入れられた。

「どうぞ、おかけください」

 秘書が案内してくれる。

「失礼します」

 そうして、俺達が席につくと、マスターと秘書は、申し訳なさそうな顔をしている。

「単刀直入に言おう。王国は魔王討伐の報奨金を支払わなかった……というか、先払いした一千万ゴールドだけで済ませてきた」

「はっ?なんでやねん」

 セィソが怒りで立ち上がった。

「そもそも、支払いを渋っていたところに、新魔王である放屁聖女の登場を理由にしてきたのよ」

 秘書さんがセィソをなだめながら訳を話す。


「しかも……だ。聖女&勇者パーティーの一員の貴方が魔王を倒して、放屁聖女が新魔王になったもんだから、自作自演マッチポンプまで疑う始末。どうにかしてるぞ、あの王族は」

「勇者が聖女探しの旅をしたことを把握していたにもかかわらず……よ」

 そうなると、ギルドマスターと秘書さんは、比較的、俺達側で話してくれている。ありがたい。

「なんやねん、腹立つわぁ~。王族のタマとったるでホンマ」

「やめなさい。おちついて」

 タマなのか、睾丸タマなのか、それが問題だ。まぁ前魔王は、睾丸タマの爆発でタマとられたんだけど。

「う~ん、俺が勇者召喚された時も『中年ハゲいらね』って第二王女が言うもんだから、王様まで『おお、そうだのぅ』って便乗して王城から放り出されたし」

「クソやわぁ~、前魔王も人間王もクソやわぁ~」


 怒りでプルプルしているセィソに、もう一声が入った。


「そうそう、忘れてたわ。ゴブリン♂・スタンピードの討伐金の二千万ゴールドも渡さないとねぇ」

「そうだったのぅ」

   パァーーーっと、セィソの顔が笑顔にかわった。

「おっ二千万ゴールドもくれるんか。ええがな、ええがな。うひひ」

「俺の取り分は無しで、いいぞ」

「そらせやろ。大丈夫やで、宿代とかは全部ウチが払ったるさかいな」

 秘書にボソリと言われた。

「……ヒモ勇者ですね」

「若い娘に養われる中年ハゲ男が、はたして勇者なのか」

 ギルドマスターにまで、ため息をつかれた。別にいいけどね。


「『金玉衝撃ボールショック』や」

 ぐおおっと、ギルドマスターは股間をおさえてうずくまる。

「ん?なんや?ギルマス?ウチに養われてみたいか?」

「そうだった。タマ潰しのセィソと共に旅する勇気。ああ、そうだ、お前は勇者だ」

「俺のこと、庇ったんだろうけど、やめたげて……」

「アンタがそう言うんやったら、まぁええやろ」


 タマタマの無事を確認しているギルドマスターは放っておいて、俺達は秘書さんから二千万ゴールドを受け取る。

「前回と違い、こちらのお金は隠す必要なく、派手に使ってもらっても問題ないですよ。ゴブリン♂・スタンピードの全滅も、ゴブリン♀・スタンピードの全滅も、既に冒険者達の間では語り草ですから。特に♂討伐は男共が股間を押さえて震えあがっています。女の私から見れば♀討伐の惨状ほうが恐ろしいのですけど」

「ふふん、ほんなら豪遊でもしよかなぁ~」

「セィソが稼いだお金に口出しする気はないけど、ほどほどにね」

「……勇者ハゲさんは、ヒモ・スキルLv10(最大)でも、持ってるのでしょうか」


 と、そんなことを話していると。


「ギルドマスター、遠方にスケルトン軍団です」

ノックもせずに、斥候の冒険者が駆け込んできた。

むっつりスケベなホテルマンwww

そして、夢とロマンの着衣プレイ。


嗚呼そういえば、嫁の給料が私よりも多くなりました。

「ヒモ作者」って言わないでぇええええ。

「稼いだお金に口出しする気はないけど、ほどほどにね」

    ↑この一言はホント大事。

でも、私の給料の使い方は、口出しされまくりなんだよなぁ。

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― 新着の感想 ―
[一言] このホテルマン……プロや(`・ω・´) やる気のないヤツより100倍はマシやで(`・ω・´) でもって、まさかのマッチポンプ疑惑!? 聖女のスキルガチャが最悪だったせいもあるけど人間側のせ…
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