装備は整い、夜もふけて
いろいろと買い物を済ませると、もう日が沈みかけていた。
「おっしゃ、服も新調したし、装備のエエのんになったし、どっからどうみても、一流の盗賊やろ」
「そうだなぁ、メイド服も捨てがたいが、コッチもいいな」
今、セィソ着てる、高級スカウトスーツは、とても動きやすそうだ。ひざ丈のズボン&へそ出しのパーカーで、日本だと若い女の子がストリートダンスでもしてそうな恰好だった。防御力より機動力らしい。まぁ、オジサンの目の保養には非常によろしい。黒髪ロングだし。
「せやろ、せやろぉ♪めっちゃ動きやすくて、ウチの魅力も青天井や」
へそ出しのパーカーの胸のトコロがゆっさゆさと上下に揺れる。中身は既に知っているが、大きなたわわが2つ入ってるんだよなぁ~。
そして、俺は買い物の時に思った疑問を尋ねてみる。
「資金もあるんだし、もっといい装備買っても良かったんじゃないか?」
セィソが俺の耳に唇を近づけて囁く。
「そんな贅沢して、魔王倒したのんバレあたらアカンやろっ。ギルドで言われたやん」
なるほど。彼女の方が考えていたらしい。
「ん~ふふ。でも、ウチの持ってた鞘に挿入された『黒鋼の短剣』に合わせたトータルファッションや。気に入らんワケないやろ」
「さっき武器屋で、短剣を贈る意味を教えてもらったよ……はぁ」
「色々と、もう事後やからな」
「へいへい、こんなハゲたオッサンでよければ」
結婚詐欺だぁ~になるんだろうか?まぁいいや……多夫多妻がオッケーな異世界で、四人目の妻ができただけ。でもなぁ聖女を探すのに、出て行く理由を増やして、どうすんだ。
「宿屋やで~、入るでぇ~」
気が付けば到着してたらしい。一緒に入口をくぐると、セィソはカウンターに移動して交渉していた。
「オッケーや。ギルドで教えてもろた通り、ちょっとの追加料金で、空き室のロイヤル・スウィイト・ルームに変更できたでぇ。今夜は頑張ろな」
「……お、おぅ」
おじさん、大丈夫かな。昨日、限界まで出しちゃったし。
と、そんなことを考えていると。
「ほなっ部屋に荷物おいて、晩飯やぁあああ」
さぁさぁ、と今夜泊まる部屋に移動させられた。
部屋に移動すると。
「……高級ラブホだな、こりゃ」
「なんやそれ?」
「ああ、俺の元いた世界で、男と女が交わるホテルだよ」
「いやもう、そのとおりやん。メシのあとウチとするんやろ?」
「まぁ、そうなんだけど、なんか呆気にとられてさ」
放屁聖女と二人の時は金銭的余裕がなくて安宿だったし、人数増えてからは令嬢と王女は金持ちだったけど、大人数でこんな部屋は無理だったろうし。
「ほら、荷物おいて、食堂いくでぇ」
そうだな、ここは異世界だ。ラブホテルに食堂はないものな。格安ルームサービスはあったけど。
「ああ、わかった」
俺達は食堂に向かった。
そして出てきた料理が……
・マムシの蒸し焼き
・スッポン鍋
・オーガ白子の長芋焼き
・牡蠣のニンニク炒め
「こ、これは……何とも」
とっても、身体の一部分が元気になりそうなメニューだった。
「「いっただっきまーす」」
という、ことで二人で、もりもり食べる。
「白子ってキンタマやんなぁ」
「そうだな」
「そうか、こう料理すれば食料にもなるんや……」
「何を考えてるんだ?」
「タマのあるモンスターと遭遇したら、食ったろかいな?って思いついただけやねん」
「……こっわ」
すると、セィソの体が少し光る。
「おっ、ウチのスキルが、また成長したわ『白子料理』やて」
「マジかぁ~、俺のタマには使用するなよ」
「せやなぁ、とりあえず、使わへん方向で考えとくわなぁ」
恐怖で、しばらくの間、味がしなかったじゃないか。
「ごちそうさま」
「ほな、部屋いこか」
そうして俺達はロイヤル・スウィイト・ルームに移動した。
「じゃぁ、俺は、先にシャワー浴びて来る」
「う、うん……よろしく。なんか照れるわぁ」
交代でシャワーを浴びたあと……激しい男女の夜を過ごし、疲れた俺達は眠りについた。
よく考えたら、二人が出会ってからの24時間がやっと経過したんですねぇ。
やっばいなぁ、展開が早すぎたかなぁ。
異世界召喚されてファーストキスから始まる例の名作もありますし。
え?わからない?
例 → レイ → 0 → ゼロ
キンタマ掴まれたら、使い魔にされるっしょ。男だし。
ん?わかった?
そういえば、ラブホテルで領収書もらったら「お食事代」になるんですよねぇ。
経理に回したら、それを知っててめっちゃ怒られたりします。




