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異世界を俺なりに楽しむ  作者: パーティーチキンカレー
エルフの村と辺境都市ファシア
31/34

辺境都市ファシア5日目(領主との面会 報酬)


 ついに領主様との面会日の朝を迎えた。

 朝食を食べ待っていると、豪華な馬車と御者としてダンハ老師が迎えに来てくれた。


「おはようございます。ダンハさん。」


「おはようございます。一樹様。お元気そうでなによりです。早速ですが、領主邸に向かわれて宜しいですか?」


 ダンハ老師が、すぐに向かうか聞いてきてくれたので、断りをいれて金糸雀亭の皆さんに挨拶してくることにした。


「短い間でしたがありがとうございました。宿泊は今日までになります。」


「こちらこそパナの面倒見てくれてありがとね。それにしてもダンハ老師が御者するなんて…やっぱり一樹は貴族様だったのかい?それとも悪さ…」


 女将さんは驚いているだけなのか冗談なのか分からない感じで言ってきた。


「貴族なわけないですよ。森で暮らしてた浮浪者のようなものです。森も領主様の領地だから税金払え!ってことだと思いますよ。それと、悪さして領主様と面会できるとは思えませんよ?」


 それに対して女将さんが笑って答えた。


「税金を回収するためにお屋敷へご招待ってのもおかしいと思うがね。そろそろ行きな。ダンハ老師は偉大なお方なんだから待たすんじゃないよ。パナも挨拶をし。」


「じゃあね。お兄ちゃん。」


「じゃあね、パナ。女将さん、次はちゃんと宿泊費払って泊まりに来ます。」


「はいよ。待ってるよ。」


 軽く別れの挨拶を済ませ、御者席に座っているダンハ老師のもとへ向かった。


「お待たせしました。領主様のお屋敷まで宜しくお願いします。」


「畏まりました。それにしても、また言葉遣いが固くなりましたね。」


「ハハハ、緊張しているのと、やはり砕けすぎた言葉使いはどうなのだろうと思いまして、こうなっています。あまり、気にしないでくれると助かります。」


 そんなことを言っていると、馬車の後ろに立っていた執事が馬車の扉を開けてくれたので、乗り込んだ。

 御者(ダンハ)1名、馬車の後ろに護衛(執事服)2人の構成だ。なんか実写映画のシンデ○ラで観たことある気がする。


「では、出発いたします。」


「お願いします。」


 一樹の乗った馬車は領主邸へとゆっくり進み始めた。


 御者へと繋がる窓が開いていたので、一樹はダンハに話しかけた。


「領主様へなにか渡したいのですが、アドバイスはありませんか?」


「フォッフォッフォ。一樹様は招かれた側ですので必要はありませんよ。」


「そうかもしれませんが、やっぱ、少しでも印象が良いほうがいいですし、袖の下とはいいませんが、なにかありませんかね?」


 今更ながら、プレゼント?賄賂?袖の下?のことをすっかり忘れていたので、昨日の夕方に食材や布、金属や木の板なんかを買い漁り、今日どこかのタイミングで作ることにした。『合成』『加工』『分解』を駆使すればなんとかなるだろう。


「んん…それでしたら、冒険者のギルドマスターに渡されたと聞いております、お酒でいかがでしょう?」


「お酒は元々渡す予定です。ギルマスにあげたのとはまた別のやつを。領主様用にもう少し考えたいですけど、家族用?奥様や子供たち、あと、ダンハさんたち使用人用でなにかないですか?」


「使用人の分までですか?そこまで気にかける必要は皆無です…奥様は女性ですので、美容関係に関心があります。お子様方は年齢の幅が広いので難しく思います。」


 やはり美容関係は強いか!歴史や各ラノベのテンプレだな。この1年で化粧水、ハンドクリーム、香水は完成してるぜ!!地球産のと回復草を混ぜただけだけどな。元カノと付き合ってたときに、色々とプレゼントしてて良かった。別れたときは恨んだものだが。

 地球産のものは、なぜかパミラだとグレードが上がってしまう。嬉しいことだが謎だ。


「では、奥様には美容関係を準備しておきましょう。貴金属やドレスはどうでしょう?」


「奥様は興味を示すかと。長女ヒリュテ様、次女アリアーナ様も恐らく。」


 いいねいいね!やっぱ女性はキレイで有りたいものだよね。


「あと、小さいお子様はいらっしゃいますか?」


「いらっしゃいます。4女リミア様、双子であらせます5男ルーファス様5女ルーティア様。」


 んんーヌイグルミも考えていたけどどうなんだろ?実際見せたほうが早いか?


「このヌイグルミを考えていたのですがどうでしょう?喜びそうな年齢と性格をしていますか?」


 御者の窓からダンハ老師に渡した。

 これは、今『引き換え券』で交換したパンダの可愛いヌイグルミである。昔、甥っ子と姪っ子に買ってあげたのだ。懐かしい。


「これはパンザ?大分可愛いいですね。これがヌイグルミですか…きっと売れますね。」


 なんと!?ここで金策に繋がる案の発見ですか。んん…そろそろ1人でやる量ではなくなってきたな。

 やりたいからやる、やれるからやるは宜しくないな。


「ダンハさん、売れる売れないではなく、ご子息様が喜んでくれるかが問題でして。」


「そうでしたな。ミリア様はそろそろ可愛い物から卒業してます!と、意地をはりそうですが、ルーファス様とルーティア様は喜ばれるかと思います。」


 それなら候補に入れておきますか。


 いろいろと相談しているとあっという間に辺境伯のお屋敷の門に着いてしまった。

 途中、貴族街と平民街とを分ける所にも門があったが…特に問題はなかった。


 ダンハ老師が門番に一言言うと門が勝手に開いた。あとで鑑定させてもらって森の家にもつけようと思う。



 門を抜けてから屋敷までの距離が長い。だが、綺麗な花や池、薔薇園などがあって退屈することはなかった。噴水もあり、あれもあとで………


「一樹様、到着いたしました。足元に気をつけて降りて下さい。まず応接室でお待ちいただきたいのですが、宜しいですか?」


「はい。問題ありません。」


 ダンハ老師からの質問に答えながら馬車から降りた。


 

☆★☆★☆★



 辺境伯との面会、報酬のの受け渡しはスムーズに進み、昼食も頂いてお暇させてもらった。

出来事を箇条書きするならこんなとこだろう。




1·辺境伯ディブロス=ファシアとの顔合わせ(双子の子供もいた)

2·[確認事項]盗賊の撃退、家宝(炎蒼の戦斧)、盗賊から奪取した貴金属、エルフの村の確認、薬師ギルドの解決策、魔石の無料配布、ダンジョンコア

3·2における報酬の決定、受け渡し

  ①金品

  ②スキルブック(四冊)

  ③家(管理、維持は辺境伯持ち)

  ④奴隷商への紹介状

  ⑤辺境伯家との売買を可能とする権利

  ⑥いつでも遊びに来てよく、双子の面倒をみる権利(懐かれたので強制された。)

4·昼食を辺境伯家族と共にとる

5·家族全員にプレゼント?賄賂?を渡す

6.辺境伯の書斎で話し合い

7·お屋敷の中を散歩、気になるところをスマホで撮影

8.帰る




 スマホに関してだが、大分早い時期に『引き換え券』を使って、手にしていたのだが、中身が[静止画撮影][動画撮影][登録][電卓][レコーダー][ミラー][コンパス][懐中電灯][時計][カレンダー]だったので、1人で森にいるとあまり出番はなかった。


 なかなかいい取引先をゲットしたのではないかな?

 今回貰った四冊のスキルブック。これにより今後の方針はほぼ決まった。あと1つ2つ欲しいスキルとあるものが買えれば…森で引きこもれるかもしれない。クックック...


 今回の辺境伯との面会は色々あったが、80点ってところかな。めんどくさい頼みごともあったが、自由が許されたから問題ないな。


 1つ気になったのが、何故かウィルゴートと会えなかった。




 『案じるより芋汁』

くよくよ心配したところで結局なるようにしかならないこと。

食べて元気を出せということ。

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