拠点強化と細々としたものを作ろう
ステータスを開くとレベルは6であった。モンスターを狩り、魔石でしかレベル上げができないと思っていた一樹は、新たな発見に戸惑っていた。
「レベルはゲーム要素だと経験値で上がるつまり、モンスターを倒すだけであがる。経験?何気ない日常生活でも経験値が上がりレベルが上がるというのか?MMOで生産職が物作りでレベルアップするように?」
それが答えであった場合、今日だけでレベルアップして予測できるのは
①レベルは上がりやすくあまり宛にならない
②この世界の住人は皆レベルが高い
③平均レベルが三桁
④ユニークスキルは経験値が豊富
⑤低レベルではレベルが上がりやすい
⑥昨日の石の『合成』と岩石の家作りで『掘る』をした回数が多かっただけでレベルの上がり具合に問題はない
おそらくこのくらいであろう。このことについては検証出来ないが、レベル1から2の間でもスキルは使っていた。だが、そのときにレベルは上がっていない。この数日で魔石以外でレベルが上がるなにかのトリガーがあったと思うが、いまさらである。
①日常生活でレベルを上げる
②モンスターを倒して魔石でレベルを上げる
今はこの事実があるだけで問題ない。
日も暮れてきたので果物を食べてから寝ることにした。そろそろ布団が恋しい。
翌日、『引き換え券』を出してタブレットで予定の確認。
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異世界6日目
人里を探す
回復手段が必要。
風呂、便器を作る
①畑作り
②タンスや小物
③窓用にガラス
④『引き換え券』で変えたいもの
:米、玉子、野菜、調味料、鍋、炊飯器、洋服、布団、畑用種、鍬、スコップ
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①は今日でなくてもいいが早めに取り掛かりたい。
『引き換え券』で食材は出せるが1枚で野菜が1つになる気がする。それでは『引き換え券』が足りない。
1日3食食べるなら作るしかないのだ。寧ろ、作りたい!
老後に自分の作った野菜で定食屋をやるのが夢であったが出来なかった。
ならば、今、畑作りだけでもやるしかない!
癌が発覚し飲食店で働き続けるのは困難だと思い、辞職願を店長に出したら!店長が怒り狂っていた。「今辞めたら誰がこの店を切り盛りするんだ!!」だと?店長なんだからテメェがやれよ。俺に仕込みやら発注やら全てやらせてのはテメェだ!
その後は、入退院を繰り返して人との関わりが苦手になってしまった。
定食屋は、異世界でならやれる!かもしれないが今はゆっくり畑を耕したい。家庭菜園をしていたので『種』や『鍬』や『スコップ』なんかも『引き換え券』で交換可能だ。
スコップは対人戦ならいい武器だったらしい。鈍器として握りやすく力を入れやすい。引き換え券で変えたら俺の武器になるかと思ったが、バットも鈍器だ。衝撃に耐性のあるモンスターがでたらアウトだ。刀が欲しい。ロマンは大事だよ。
②に関しては気持ちの問題だ。
アイテムBOX節約のため箸やスプーンなど机の上に出しっぱなしになっている。タンスと書いたが収納家具が欲しい。今後増えてくるだろうから早めに丸っと全て作るつもりだ。
③は川辺で出来るだろうか。おそらく、『分解』の出番だと思う。
だか!うる覚えで出来るものか?細かい砂と何かと石灰だった気がする…
わからんわ!ガラス細工で覚えてんのは、棒に息吹きかけて成形してるとこしかないわっ!!
おそらく、自動車を『引き換え券』で出して、フロントガラス外してはめる。これしかない。俺は軽箱しか買ったことないが問題ないだろ…
今更だが、初めの拠点は軽箱でよかったのか?異世界自動車なら、きっと頑丈な素材に変化、結界が張れたかもしれない!車中泊ならキャンプ気分でいけたな…やっぱ今更だな。
④はこれからもガツガツ増えるな。
もしも、MPを使って好きなだけ『引き換え券』が使えたなら悩まないですんだが、すぐ人里に降りたかもな。そしたら、テンプレ貴族様を助けて、ハーレム冒険の日々!!……ないな。
便利だけど制限があったほうが悩み、頭を使い、脳の運動になる!ってか(笑)
全体的な余裕があるからのんびり確認が取れるな。あっ!⑤岩家の周りに堀作ってモンスターが入れない用にしなきゃな。これも追加だ。
「とりあえず、今日はこんなもんでやれるだけやってみるか。まずは『30㌔業務米』『1升焚き炊飯器』」
『引き換え券』を使い、米と炊飯器に変えた。
「計量カップとザルが欲しいとこだな。計量カップに関しては適当でいいな。どうせ、水の量は同割にすればいいから。ザルは木で作るか。思考で粗めの丸ザルでいいな。」
計量カップとザルを作ったあと、『飲み水』を使い米といで水に浸して置いた。
「浸水時間で堀作りだな。扉はあるが木の扉だから、案外危険だったかもな。」
と、思ったので急ぐことにした。周囲の木を切り倒し、アイテムBOXにしまったが切り株が邪魔であった。
本来ならどう処理するのだろう?牛に引っ張ってもらい引っこ抜く?焼く?刻む?ここは『収納』を試すところだろ!『収納』を使うと問題なくアイテムBOXに入っている。
なぜだ?実は、木を切り倒す前にアイテムBOXに収納出来るか実験したことがあった。結果は失敗だった。そのことがあったので切り株も失敗すると思ったのである。
「んんー…切り倒した木がアイテムBOXに入ったのだから、切り株だって同じだろ?的な?」
首を傾げていたが、答えは出ないので気にせず堀を作ることにした。『掘る』を使い、外側1辺約15㍍、幅3㍍、深さ3㍍程の岩家を囲う用に堀を作った。
次に取り外しができる橋を作った。使うのは自分だけなので、丸太2本を安定するように『加工』した橋ができた。
橋を使い内側へと渡り、アイテムBOXに収納、掘りに面した内側に1㍍✕1㍍✕2㍍の石を設置していき壁を作った。
岩家に戻り、お米をザルで水を切り、『錬金術』で魔導具処理した炊飯器に同割の水でスイッチをいれた。
イスに座り、家具を作ることにした。先程切り倒した木を乾燥し、タンス、収納棚、ハンガー、衣装ケース、大小様々な箱、シューズケース、その他諸々作った。その他には風呂とトイレもある。
風呂はよくテレビに出てきた檜風呂を思考し作った。カツラノ木が水にどれだけ強いかわからないが見た目最高である。
トイレに関しては、切り株に凹みをつけた。そして底が引き出しになっている。便器は買ったことないが便座なら買ったことがあるので『錬金術』で魔導具化したとき、きっと素晴らしいものになると思うのだ。まぁーならなくてもあいつに『清浄』を掛ければ良い気もしないでもないが……
なんだかんだで、昼過ぎになり、炊けたご飯を[塩むすび]にした。残ったご飯はアイテムに仕舞った。天気もいいので、おむすびを持って森の散策に出かけた。
『転べば糞の上』
不運の上に不運を重ねること




