表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/27

9.初出勤です

個人的に忙しく書いてませんでしたが、完結まで毎日投稿目指します!


婚約者候補としてお世話になり始めてから数日が経ち、お屋敷の皆さんとは仲良くなれてきた気がしているミリアリア・ユーザスです。

エドワード様の許可ももらっていろいろな改革も進めてきました。


ダンさんの協力もあり大分お家の仕事は分担化が進み、エドワード様の負担は減らせてきたのではないでしょうか。そのおかげで最近では2人でゆっくりとお話する時間をとれています。


そしてついに昨日の夜、正式に許可を得ることができたので補佐の仕事をさせていただけることになりました。

なので今日はこれからエドワード様と共に王宮へ向かいます。


「用意はできたか?」


「はい、リリーと相談してこの衣装にしたのですが問題なかったでしょうか?華美になりすぎないようにはしたのですが」


「あぁ問題ない。制服のようなものを用意できていなくてすまないな。できれば早く君に手伝ってもらいたくてな」


「いいえ、私ももっとエドワード様のお役に立ちたかったので望むところです!


テンプレートの構想はできているので後はかたちにするだけにしてありますし、先にお伺いして書類の分類方法も決めてはいるのですぐに取りかかれます」


今日までの間にすぐにとりかかることリストも作りました。

そして馬車の中では王宮で働くことについての注意事項などを確認していきます。


するとあっという間についてしまいました。


馬車を降りる時、エドワード様に手を引かれるとつい胸が高鳴ります。

段々と慣れてきたこともありますが触れ合うのは格別に緊張しますね。

今は王宮にきた緊張感も合わさって余計に鼓動も大きく聞こえます。


「では行こう、俺の後に続いて歩いてきてくれ。

いずれは君1人でも通れるようになると思うがしばらくは私と一緒の方が簡単に通れるだろう。執務室への道のりもその間に覚えてくれ」


「はい」


あまりきょろきょろしてるように見えないよう、気を付けながらも周囲の様子をうかがいながら歩きます。


まず、すれ違う人の反応は様々です。忙しそうでこっちに気づいているのかも分からない人、なんで女がここに?とでもいうかのような目を向けてくる人、エドワード様を見て逃げるようにいなくなる人…


そしてさすが王宮、置いてある調度品なんかは高そうですし、それに廊下から全てが綺麗に掃除されています。

団長さんが言っていた女性の意識が高いという話もうなづけます。


道順を覚えつつ、全体の雰囲気を感じながらそこそこの時間をかけて執務室に着きました。

宰相という高い位にいるエドワード様の仕事場は王宮での警備の関係上でも奥の方に位置されているそうです。


「道は少し複雑だっただろう、行先は同じだからしばらく一緒に行くが1人で来るという場面がないとも限らないから覚えてくれると助かる」


「大丈夫です。今のである程度までは記憶できていますので」


「……今のでか?俺はいつもこの道すがらスケジュールの組み立てを行うものだからつい、何も言わずにただ歩いてしまって申し訳ないと思っていたのだが」


「逆に覚えることに集中できました。私、道とか人の顔とかを覚えるのが得意なんです」


これは私が特技と言える位に自信のあることなのです。


…まぁ、領地を駆け回っていたからできるようになったとは言いづらいのですが。


「それは素晴らしい。俺はものごとの記憶には自信はあるが人の顔は正直さっぱりだな。


では、以前にも入ってもらったことはあるが改めて部屋の説明をしよう。

会議までの時間で色々伝えるから私が会議に行っている間に君が考えてくれた通りに整理整頓をしてもらえるか?」


「はい、お任せください」


そして部屋のどこになにがあるのか、どうなってほしいのか、などの希望事項をお聞きしていると会議の時間が近づきエドワード様はそちらに向かわれました。


注意されたので中から鍵をかけます。

王宮の中にまで変な人が入ってくることはないはずですが、宰相という立場上どうしても恨みを買いやすいようです。


ですがエドワード様ご本人は知力だけでなく武の方でも力がある方。

そうなってくると近くにいるようになる弱そうな私に手をだしてくる人が出てくる人もいるかも…ということで、最大限に自分を守る努力をしなければなりません。


…っと、そんなことよりも書類整理から始めましょう。目標はエドワード様がお戻りになるまでに書類全体の整理です!!







(エドワードside)

コンコンコンッ

カチャカチャッ

ガチャッ、キィー


「…」


なんだこの状況は………

会議を終え、俺の時間を浪費してくる使えないやつらの話を切り上げて、部屋に戻れば出ていった時と全く違う状態になっていた。


机の上にあった書類の山が消えたことで机が見え、そして文具なども使いやすそうな配置がされている。


床に直接置かれていた書類も無くなっている、そのせいか部屋が広く感じられる。


書類で埋まって見えなくなっていた来客用の椅子や机も使える状態になっている。


1つ1つあげていけばきりがないほどに変わっっている…が、部屋中にあった書類はどこにいったんだ?それに彼女はどこに……


「あっ!エドワード様、気づかず申し訳ありません。今給湯室の片付けをしていました。もう使用できる状態になりましたがお茶をお入れしますか?

会議お疲れ様でした」


「あっ、あぁ。お茶、をもらえると助かる」


「はい!ご用意しますのでそちらの来客用のソファでお待ちください」


そう言って彼女が給湯室に入っていくのを見送りソファの方へ向かう。

座ると多少気分も落ち着くが、この部屋の変化に動揺が隠せない。

給湯室なんてこの部屋にあったのか?普通はあるのか。


呆然と部屋を見渡していると、少しして彼女がお茶と簡単な菓子をもってやってきた。


「ダンが休憩時間にでも~といって持たせてくれていたのです。よかったら少しだけ一緒にお茶とお菓子で休憩しませんか?」


「あぁ、そうだな。君も疲れただろう?ここまで変わっているとは驚いた。

良かったらどんな作業をしたのかなど聞かせてもらえないか?」


「はい!では失礼します」


そう言って私の対面に座る彼女。こういう時にすぐ隣に座るのではなく対面に座る彼女の謙虚さに少しほっとする。

過去にすり寄ってきた女達を思い出すだけでも気分が悪くなる。


彼女がいれてくれたお茶は普段飲むものと変わらぬ味がして心が落ち着いた。

彼女といるとなぜこんなにも落ち着いた気持ちでいられるのだろう…っと、それよりも書類がどこに消えたのか聞かねばならないな。


「早速だが、この部屋にあった書類はどこにいったんだ?君のことだから捨てるなどするわけがないとは思うが」


「もちろん捨ててありません。こちらのお部屋はエドワード様が使う執務室として作業場として使って頂いた方がよいかと思いまして隣室の…

恐らく補佐する方がいるようなお部屋に種類毎分けてまとめてあります」


彼女が見た方向には部屋がある。そういえば前任者はあそこに侍従や補佐官等を入れていたな。

前任者がそのまま優秀な人間は領地に連れ帰ってしまった為に貴族という価値しかない無能な連中しか残らずすぐに解任した覚えがある。


「私の方で分類分けしましたのでその説明をさせていただきつつ、エドワード様にご確認いただき処理を進めていければと考えております。


それから今回分類したのと同じだけの書類のテンプレートの作成も、基本的な部分については作成してありますのでそちらも合わせて一緒にご確認ください」


「分かった、休憩を終えたら共に確認しにいこう。それにしてもあの量の書類の整理など大変だっただろう?」


「いえ…まだおおまかに分けたところでして。ここから更にエドワード様のご希望を窺ってから進めようかと思っております。あまりにも見当違いなことをしてしまっては申し訳ないと思いまして」


眉根を寄せている様子は本気で申し訳ないと思っている様だ。あの書類を移動して掃除をした時点でも誇ってよいように思うが…まぁそれは彼女の仕事ぶりを実際に見させてもらってから伝えるとするか。


「お茶をありがとう、旨かった。分類の説明は書類を見ながらの方がよいか?であればあちらの部屋に行くが」


「そうですね…いえ、できればこちらで簡単にご説明させていただいたうえで直接見ていただいた方がよいかと思います。


それに先に1つお話しておきたいことも…」


「話しておきたいこと?」


先ほどと同じような表情をした彼女。何かミスを…?だがそうであれば彼女のことだから最初からもっと謝ってきそうなものだが…思いつめたように彼女の口が動き出した。


「エドワード様…








5Sって知ってらっしゃいますか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ