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~サロンで過ごす休み時間~

最近は忙しい日常が続きます。4月はどうしても忙しくなってしまうのは、昔からお馴染みの事ですが、まだ初等科3年生の私は、体力的に疲れてしまうのです。そんな日常から少しの間抜け出せるのが、君鸞会・姫峰会のサロンなのです。

4月は相変わらず忙しく、身体測定やゴールデンウィーク前に行われる学年遠足のグループ分け、新しいクラスでの自己紹介等がありました。そんな日々の中で私は休み時間等に姫峰会(きほうかい)のサロンに立ち寄るのが日課となっていました。


「あら、妃袈(ひめか)ちゃん。ごきげんよう」

北組の月島(つきしま)朱梨(あかり)ちゃんが私に声を掛けてきました。給食が済んだ後のお昼休みの出来事でした。

「あら、朱梨(あかり)ちゃん。ごきげんよう。今からどちらへ?」と私は尋ねました。

「私はこれから姫峰会のサロンへ向かいますの。あそこに行けばあの平野様と今井様に加えて加藤様にも出会えるのよ♪」

と朱梨ちゃんは答えました。

最近の彼女はなんとも面倒くさい方ですが、そこは我慢が大切です。私は、

「あら、それでは私と一緒ですね。私も丁度サロンへ向かうところでしたの。」

と返しました。

そうして私たちは姫峰会のサロンへ向かいました。


長い廊下を歩き、サロンに到着しました。そこには既にあの3人衆がいました。私にとっては正直どうでも良いのですが、朱梨ちゃんは

「皆様、お待たせして申し訳ありません。今日は手作りクッキーを焼いてきましたの。ぜひご賞味下さい」

と持ってきた手作りクッキーを出しました。

しかし案の定問題がありました。やはりクッキーなんて焼いたことも無いような子が突然「ご賞味下さい」なんて言ってきたら、まずは警戒します。実際に3人ともかなり恐る恐る食べていました。そのクッキーは焦げかかっているものばかりで、形もいまいちです。

しかし、流石(さすが)は3人衆。差し出されたクッキーを何とかミルクで流し込んで食べました。3人とも涙目になりながら「美味しいね」「ありがとう」等と言っていました。男子は辛いですね。


その後、3人衆は朱梨ちゃんとのお話に付き合っていました。朱梨ちゃんは、「私、髪伸ばそうと思うのですが。やっぱり伸ばしたほうが可愛いですか?それとも今までのように短いほうが似合うと思います?あっもちろんもう坊主にはしませんよ。さすがにあれは恥ずかしいので(笑)」と3人衆を困らせていました。3人衆は、朱梨ちゃんがこれから髪の毛を伸ばそうとしているのを私からの情報で知っていたので、彼女の望みどうりの受け答えをすることができました。ひとまず安心。


私はふとサロンの隅の方を見ました。そこには、一人で外を眺める日野(ひの)朝葉(あさは)ちゃんの姿がありました。彼女は私に気づくと

「あっ、妃袈(ひめか)お姉様。ごきげんよう♪。挨拶が遅れてしまいごめんなさい」

と丁寧に挨拶をしてくれました。私は、

「ごきげんよう、朝葉ちゃん。驚かせてしまってこちらこそ失礼。公博(きみひろ)君は元気にしているのかしら」

と尋ねました。朝葉ちゃんは、

「ええ。もちろん弟は元気にしています。お父様とお母様も、弟のために新しく乳母を雇ったこともあり、最近は私も気にかけてくれるようになりました。この間、弟を抱っこしたのですが、私には重すぎてうっかりベッドに落としてしまったの。でも弟はずっと笑顔でいてくれてホッとしました。」

と私に近況を話してくれました。私は、

「それは良かったわね。私も元気な朝葉ちゃんの姿が見られて光栄だわ。私には弟がいないからたまにおじゃましてもよろしくて?」

と聞くと、彼女はすぐに

「はい。いつでもいらして下さい。きっとお母様も喜ばれます。」と言いました。


そうしてお昼休みが終わり、再び忙しい日常へと戻るのでした。

最近の朱梨ちゃんはどうも様子がおかしいです。あの3人衆でさえ反論することができなくなっている事が恐ろしいくらいです。

それに対し、朝葉ちゃんは本当に素直で良い子です。純粋無垢な朝葉ちゃんは、私も見習わないといけませんね。

それでは今日はこの辺りでごきげんよう♪


作者より、

今回はサロンでの会話の様子を執筆しました。僕もたまに忙しい日常から抜け出し、特別な一時を味わう事を大切にしています。

今後も様々なストーリーを執筆していきますのでご期待下さい。

それではごきげんよう♪

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