~初等科3年生の委員決め~
今日は委員会を決める日です。
私は去年も一昨年も学級委員でしたが、色々と気疲れするので、今年は何とか避けたいです。
どうかこの願いが叶いますように。
今日は委員会を決める日です。私は1年生・2年生と学級委員を務めました。いずれも小林先生に促されて引き受けてしまいました。学級委員は結局、先生のお手伝いが主で、何かと気疲れする仕事です。ですので今年こそ、何とか学級委員だけは免れたいと祈っていたのですが、案の定、磯貝先生も私に打診してきました。しかし今年は過去2年間とは違い、他の子にも打診していたのです。その子こそ、君鸞会の『加藤 慶伍』君です。彼は、ユーモアがあり、あの『平野 君武』君と対等な関係を築ける事から、指導者としての素質はあると思います。磯貝先生は、人を見る目があると評判なので、彼にも打診したのです。
そうして、加藤君が学級委員を引き受けてくれました。そして私は、「副学級委員」になりました。やはり、過去に学級委員を経験しておいて、突然他の委員になるのは少し勇気が要ります。そんな時に、磯貝先生が私に「副学級委員」を薦めてきたのです。「副」ならそれほど大変な事は少ないと言ってくれたので、私は磯貝先生の言葉を信じ、「副学級委員」になりました。
ちなみに、桜子ちゃんは風紀委員、袈蓮ちゃんは図書委員になりました。
そして、一つ年下の『日野 朝葉』ちゃんも副学級委員になっていました。正副の学級委員は、週に一回開かれる「中央委員会」に参加します。最初の会で、中央委員会の『総裁』を6年生のメンバーから選ぶのです。今年の総裁は君鸞会の『近藤 勇人』先輩でした。
お気づきの方もいると思いますが、帝鸞では、入学直後の低学年のうちから委員会に所属するシステムなのです。積極的に組織に貢献し、責任感を養う目的です。ですので、全員が何かしらの委員会に所属するシステムなのです。そのため、委員会の数も多く、珍しいものでは「受け付け委員」、「ボランティア委員」、「集会委員」等もあります。
こうして、今年度も順調に学園生活が始まりました。「中央委員会」では朝葉ちゃんに会うことができ、「朝葉ちゃん。ごきげんよう♪」と言うと、必ず向日葵のような笑顔で「妃袈お姉様。ごきげんよう♪」と返して来ます。
新しいお友だちとの関係が深まるなか、『月島 朱梨』ちゃんの様子が以前と少し変わってきました。
朱梨ちゃんは、「平野」君と「今井」君がいる「北組」です。元々体力があり、気が強い朱梨ちゃんは、我先にと二人に近づきます。客観的に見ると、朱梨ちゃんが二人を襲っているようにしか見えません。
そんなある日、姫峰会のサロンで私と桜子ちゃんは朱梨ちゃんに会いました。
「あぁ、私はなんて幸せなの♪。あの二人を同時に眺められるなんて。」と朱梨ちゃんはずっと壊れていました。
その後、朱梨ちゃんが去った後、桜子ちゃんは私に「最近の朱梨ちゃん、うぬぼれすぎですわ!あの二人の迷惑も考えるべきよ」と私に言いました。
私は「朱梨ちゃんは悪気はないと思うわ。私たちにもあの二人の事を一生懸命説明してくださっているのよ」と言って何とか亀裂が入るのを防ぎました。確かに私も朱梨ちゃんは調子に乗りすぎているとは思いますが……。
今後が思いやられますが、何とか争いを起こさないようにしたいです。
結局、副学級委員になりましたが、お陰で毎週『日野 朝葉』ちゃんに空振りせずに出会えます。彼女とはどんどん距離が縮まりました。これからも楽しみだな♪それではごきげんよう。
作者より、
今回もご講読いただき、ありがとうございます。
今後も様々な展開をご期待下さい。
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