~クリスマスプレゼント~
もうすぐクリスマスです。私は何が欲しいか悩み中です。今回はそんなクリスマスプレゼントの事について紹介いたします。
寒さが強くなり本格的に冬が訪れました。そんな中、私はクリスマスプレゼントは何が欲しいかを考えていました。以前から欲しかったぬいぐるみ、新しく出たゲーム等、様々な物を想像しました。クリマスなのだから、普段は買ってもらえない物にしたいのですが、あまり調子に乗ってしまうと却下されてしまいます。
考え抜いた末、私は以前から『自転車』に乗ってみたかったのを思い出し、聖夜に『自転車』とカードに書いてそれをベッドに飾られた赤い靴下に入れました。
そして翌朝、私の部屋の中に『自転車』が置かれていました。その自転車は、可愛らしいピンク色の車体で、6段変速付きでした。大きくなっても乗れるように作られた自転車なので、はじめはタイヤが大きく見えました。もちろんサドルの位置は一番低くなっていました。
とても良い自転車を買ってもらった私ですが、ひとつだけ問題がありました。それは、初等科1年生の私は、今まで自転車に乗った事が無いことです。普段の移動は、近いところであっても車です。自分の足で地面を歩くこともあまり無いような私が、自転車に乗れるようになるには、多大な苦労を要する事は言うまでもありません。
そして、クリスマスの日から、自転車の『特別訓練』が始まりました。
私は、『ヘルメット』『膝あて』『肘あて』を装着し、高尾やお兄様に自転車のバランスをとってもらいながら、おそるおそるペダルを漕ぎました。自転車は左右に大きく揺れながらなんとかバランスを保っている状態です。
「お兄様、まだ離さないで下さい!」
「妃袈、もう離していいかい?」
「あっ、ダメ!、まだ離さないで」
このような展開が二時間ほど続きました。
結局この日は一人で自転車を漕ぐ事ができず、とてもがっかりしました。そんな時、お兄様は
「妃袈ならきっと乗れるようになるよ。僕も付いているから一緒に頑張ろう」
と慰めてくれました。
なんと優しいお兄様!お兄様はとても親切です。普通の中学生なんて、3年生になると高校の受験勉強があり、妹の自転車の練習になんて付き合ってくれません。受験でなくても同級生の友達と遊びたい年頃の筈です。
しかしお兄様は妃袈のことをこんなにも気にかけて下さるのです。
「お兄様、先程は泣き言を言ってしまいごめんなさい。妃袈、一生懸命頑張ります」
と言い、今後もしばらくの間、自転車の練習が続くことになるのです。
練習は大変でしたが、お兄様がものすごく優しくて感動しました。もちろんお兄様だけでなく、執事の高尾にも手伝ってもらいました。まだまだ上達しないのですが、諦めずに練習を頑張ります。皆様も応援して下さい。




