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【試練の刃】
【試練の刃】
人は皆、正しさを求めるそうだ。
そして正しさとは、誤りを切り捨てることでもある。
故に、あるとき学者は考えた。
――切れば切るほど、鋭くなる刃があれば良いのではないか?
そうして作られたのが、この魔剣であるそうだ。
なんでもこの魔剣は、薄くなり続ける知性の刃だとも伝わる魔剣である。
魔剣は学者が望んだように、何かを切る度に薄くなり続けた。
薄く、鋭く……そして脆く。
この魔剣は天井知らずに切れ味を上げていくのだが、
薄いということは壊れやすくなるということでもある。
だからなのか、使い手は大抵刃を途中で壊してしまう。
刃を研ぐのは己であるが、
しかし刃の切れ味は常に己の外で試される。
だからなのかこの魔剣、謳い文句とは違って切れ味が一定ではないらしい。
何でも切れる筈なのに、切れ味が上がり続けている筈なのに。
それでも、切れない時は切れない。
そんな不思議な魔剣である
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薄くなり続ける刃によって、
あらゆるものを切る事ができる……と伝わる魔剣。
実際には、あらゆるものを切る刃となる前に、壊れてしまうらしい。
大体は、鈍器のような無神経さに壊されるのだとか。
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