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18章
「しばらく、蒼い月を見ていた。何かを得るでもなく考えるでもなく見ていた。見ていると心が安らぐという話だが、随分とまあ蒼い月だと思ったものだ。月が赤い日もあった。黎明の月だ。黎明の空に燦々と輝くその月を見ていると心が安らぐ」
「なぜこうも安らぐのかと思ったものだ。どういうわけだ?家にも帰らないで赤い月を見ている。一晩越してだ。見ていると帰って来る気がする。失った何かをみつけるように十数年も赤い月を見ていた。十数年も何百年間も黎明の空を見ていた」
「しばらく、蒼い月を見ていた。何かを得るでもなく考えるでもなく見ていた。見ていると心が安らぐという話だが、随分とまあ蒼い月だと思ったものだ。月が赤い日もあった。黎明の月だ。黎明の空に燦々と輝くその月を見ていると心が安らぐ」
「なぜこうも安らぐのかと思ったものだ。どういうわけだ?家にも帰らないで赤い月を見ている。一晩越してだ。見ていると帰って来る気がする。失った何かをみつけるように十数年も赤い月を見ていた。十数年も何百年間も黎明の空を見ていた」