第97話 お猫様にも子育てを手伝ってもらいます(9)
《《異世界スローライフ》》らしい洗濯……。
そう洗濯機で回すことが不可能……。手洗い仕様の洗濯物を川……用水路でゴシゴシと手洗いしながらぼくの耳へと聞こえてくる我が家の長女の姫さまの荒々しい言葉……。姫さまらしくない言葉……。
まさに異世界ファンタジーのじゃじゃ馬ヒロインさまや悪役令嬢さまのような荒々しい声音の台詞や悪態を聞く度に、パパは悲しい……。
とほ、ほほほ……と肩を落とし落胆をしてしまう。
しかし美麗がじゃじゃ馬ぶりを発揮して罵声を吐いたり、悪態をついても。
「おっ! 美麗さま、凄い! 凄い、にゃん!」、「がんばれ! がんばれ、にゃん!」、「あっ! そこ、そこ、そこは上手い、にゃん!」、「美麗さまはやっぱり、殿の娘、にゃん! 武術に大変優れている遺伝子をちゃんと受け継いでいる、にゃん!」、「特に美麗さまは武に優れたオーク種族と言うこともあるから、本当に素晴らしい、にゃん! 将来が楽しみ、にゃん!」、「殿~、美麗さまは~、いい戦妃になる、にゃん、よ~!」と。
ファイティングキャットへは美麗の武の技量──将来性をベタ褒めしてくれるから、ぼくは他人に実の娘を褒めてもらえるから。
僕は美麗のじゃじゃ馬ぶりを嘆く反面……。美麗のファイティングキャットとの槍の模擬練習を見れば、ぼくの中世の時代に活躍した御先祖さまたちも喜んでくれるかな? と思う気持ちも湧くから。




