第22話 余りにも酷いから
「おい! お前等?」
「……ん? どうした?」
「何だ、お前?」
「このチビってさ? 女の子みたいな身体をしているけれど。本当に男なのかな?」
まあ、いつもの様子、振る舞い。
相撲と言う名の虐めを僕におこなっている男達だけれど。
その中の一人がさ、地面に横たわる僕の華奢な身体……。
そう、日本人でも小さい部類に入る、僕の女の子みたいな身体を見詰めつつ。
自身の周りにいる男達へと興味津々に尋ねる。
「えっ! どうだろう?」
「見た事ないからな」
「俺も確認はした事はないからわからない?」
「酋長の旦那だからついているんじゃないか? なぁ、みんな?」
「うん」と最後に誰かが頷いた。
「お、おい。誰も確認をした事がないのならば。今から確認してみないか?」
最初に僕のことを少女ではないのか? と尋ねてきた男がね。
僕のことを興味本位に裸体にしてみないか?と。
阿保だから尋ねる。
でも、基本はみな男色家ではなく、ノーマルな恋……。
女性のことが好きだから。
男である僕の裸体を見たいとも思わないし、興味も沸かない。
「別に、そんなことをしなくてもいいんじゃないのか?」と言った意見が多々漏れた。
でもさ、こんな小さな集落だから、女性の数もたかが知れている。
男性同士の恋も楽しんでいる者達もいる訳だから。
少女みたいな、華奢な肢体を持つ僕は、彼等にとっては格好の餌食となるから。
「まあ、お前等、そう言わずにさ。チビを裸にして、男か女か調べてみようぜ」
「うん、分かった」
「調べてみるか」と。
男達の中から納得した言葉が漏れれば。
地面に横たわる、僕の身体に男達が数人寄りついて、取り押さえ、パンツなどを脱がし始めるから。
「ちょっと、やめてよ! やめて! おねがいだよ! 僕に変なことをしないでよ。おねがいだから」
僕は男達が身体に触れると、自身の身に危険を感じ絶叫! 奇声! を吐きつつ、慌てて暴れ、抗い始める。
でもオークの男達は、平均身長が二メートルぐらいある大男のマッチョマンばかりだから。
僕のような日本人のチビなど一人、二人に抑えつけられれば身動きなどとれなくなるから。
僕は男達にあっと言う間に裸体にされた。
その後は男達のおもちゃになった。
そう、他人……。
アイカを含めた奥様たちに恥ずかしくて言えれないような、酷い仕打ちに遭う。
でも、僕も酷い目に遭っている最中に絶叫! 悲鳴! を喉が枯れるぐらい叫び、助けよ呼ぶから。
とうとう正義の味方が。
ガン!
「痛い!」
ドン!
「いてぇっ!」
バチン!
「うわっ!」
ガン! ガン!
「痛いなぁ~、誰だぁっ? 俺達を殴る! 蹴る! するのは!」
「うぅ、ううう」と嗚咽も漏らす僕の耳に、沢山の打撃音と男達の悲痛な声──。
最後に男達の中の一人が呻りながら不満を吐けばね。
僕を救出にきた正義の味方が。
「あんた達、家のひとに何をしているんだい!」
そう、この集落の傾奇者、ヤンキーお姉さま達のリーダーであるウルハさんの呻り、吠える声が。
本当に情けない姿をしつつ、涙を流す僕の耳へと聞こえてくる。
◇◇◇




