第61話 ママは狩りに、パパは川へと洗濯(5)
「……うん、わかったよ……。洗濯いってくるね……」
ぼくはこれ以上アイカに逆らい、楯突くことは夜……。子供たちが寝ている時だけにしようと思い。
ぼくはアイカの提示した《《クエスト》》を素直に受けることにしたのだった。
◇◇◇
「チリン!」
「チリン! チリン!」と。
自転車のベルの音──。
そしてワイワイ、ガヤガヤ……。
「あっ、ははは」
「わっ、ははは」
「楽しいね」
「楽しい」
「別に……」
「……また江乃姉さまだけツンツンしている……」と。
子供たちの無邪気な声と冷たい声……。それと、まあ、指摘のある台詞が次々とでる最中……喧騒している最中だろうが、ぼくの口からでる……。漏れる言葉は……。
「ひと、ひと、びちゃん、ひとびちゃん~♪ ひと~、びっちゃん~♬」と口ずさむ歌声……。
そう只今のぼくの容姿──様子を見てもらえればわかる通りで……只今のぼくは先ほど制作……。
そうアイカの阿保に、夫ならば夫らしく、主夫業の一つである洗濯! それも川で手洗いをしてこいと!
それもぼくの妻は、今の現時点でわかっているのは七人なのだけれど。アイカはぼくに七人分の衣服を手洗いで洗濯してこい! と。
夫であるぼくに重労働のクエストを押し付けてきたから、ぼくもこの世界は《《女尊男卑思想》》の世界……。女性の方が強い権限がある世界だと聞いているから、ぼくは仕方なくクエスト受けることにして、洗濯へと向かおうとすれば余りにも汚れた水着衣装や中華後宮ドレスに着物まであるから持ち運びに不便……。




