第108話 更にお猫様に子育て支援をしてもらいます(10)
まあ、半信半疑な気持ち……。父親らしくない振る舞いと気持ちで自己紹介をした、名ばかりの無責任父親のぼくだったけれど。
ぼくも段々と子供臭さが抜けてきて、父親らしくなってきていると自負しているし、みんなぼくの実の子供だと胸を張っていえるようにもなっているから。
瀬名のパパのぼくは、娘の不安を癒してやる、優しい言葉を可愛い姫さまへと自信満々に告げると。
「──瀬名も兄さまや姉さまたちに負けないよう、がんばっておいで! ちゃんとパパが見ていてあげるから! がんばれ! 瀬名!」と。
ぼくは小さくて可愛い娘の背を優しく押し、叱咤激励をした。
「はい! パパ! 瀬名がんばります!」(フンフン!)
瀬名はぼくのエールを聞くと元気よく立ち上がり! 自分の両手を上げ下げして振り、鼻息荒く、気合を入れ、ファイティングキャットと兄や姉たちが練習をしている場所へと慌てて向かおうとするから。
「瀬名~、自分が仙術で制作した槍を忘れているよ~」
ぼくは、気合は十分だけれど少しおちょぉこちょいなところがある、のんびり屋な姫さまへと優しく笑いながら忘れ物と告げ、教えた。
「あっ!」
だから瀬名は可愛く驚嘆した。
でッ、その後は?
「パパ~、すいません~、瀬名は~、自分に気合を入れすぎて、やっとできあがった槍を忘れてしまいました~。えっ、へへへ」と。
我が家のドジっ子姫さまは慌てて踵を返し、反転して、笑い誤魔化しながらぼくの許へとまた舞い戻ってきたのでした。
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