プロローグ
何の変哲もない昼下がりだった。
急にスマホに着信が入った。
普段だったら不審電話の可能性も考えて知らない番号からの着信は無視していたが、その時は不意に無意識で電話に出ていた。仕事関係の電話だろうか。その予想は一瞬で打ち砕かれた。
???「あー風無総合病院の谷です。○○ 幹人さんのお電話でお間違いないですか?」
幹人「はい。間違いないですけどー」
谷「落ち着いて聞いてください。奥様が交通事故に遭われました。現在○⭐︎△」
幹人「え?」
頭が真っ白になり途中から話が入って来なかったが風無総合病院へと向かう旨を伝え、走り出していた妻が待つ病院へ
息を荒げながら病院に着くと
足早にカウンターに向かった。
幹人「あの、すみませんが、妻の愛莉が
交通事故で運ばれたって連絡を受けて。」
看護師「旦那さんですね。こちらです。」
看護師の後を着いていくと
手術室に手術中ランプが灯っていた。
妻は無事だろうか?
焦る気持ちと不安な気持ちで
いっぱいだった。
何時間経っただろうか?
時間の感覚が無い
そんな時に妻の双子の妹である
莉愛と預けていた娘の
波瑚が駆けつけた。
莉愛「姉さんは?」
首を振りながら
幹人「まだわからない。」
波瑚「パパ」
不安そうな娘を抱きしめながら待ち続けて
とうとう手術室の扉が開いた。
幹人「先生!愛莉は?妻の容態は?」
医師「誠に残念ですが、ご臨終です。」
幹人「そんな!愛莉!!嘘だろ?!」
家族全員が泣き崩れた。




