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エルカリム  作者: Pixy
第四章 亡き王国の為のパヴァーヌ編
58/94

第58話 『賭博黙示録』

勝ち負けの勝負は何も実戦に限ったものではない。

死合とはまた違う、ギャンブルの世界に触れるキラ達。

最初はほんの息抜き程度だったはずが……。

 無事にロイース内の最初の街に到着した一行は、警戒しつつも羽を伸ばして物資の買い出しに出る。

 国内では有名人のキラは念の為、フードで顔を隠してルークと共に宿で待機した。

 街の中でも王国軍の兵をちらほらと見かけたが、一行のことは一般人か旅人程度に認識しているようで、呼び止められることもなかった。

 買い出しも終わり夕方になると、ディックとレアを連れてエドガーは外出すると言う。

「別の宿だが、賭場があってな」

「賭場って……ギャンブルのことですか?」

 一度も賭博の経験のないキラは興味を持ったようだった。

「いけません、殿下! カジノならともかく、このような平民の賭場など……!」

 生真面目なオーウェンは止めに入ろうとするが、エドガーは笑って答える。

「だからいいんじゃないか。小汚い賭場に、王女様が来るなんて誰が思う?」

 ギャンブルと一口に言っても、王侯貴族は高級カジノで優雅に遊ぶものだった。

 それに対して、庶民が集まる街の賭場などは身分の高い人間が来る場所ではなく、不釣り合いだからこそ却って怪しまれないとエドガーは言う。

「それは、そうかも知れないが……。しかし殿下、今は遊んでいる場合では……」

「これだから堅物の騎士サマは。少しくらい気晴らししないと、キラだって息が詰まるでしょ?」

 今度はレアがそう言って、キラを遊びに誘う。

「すみません、オーウェンさん。ちょっとだけ遊んできます、ちょっとだけ! ルークも、留守番お願いね」

 よほど一緒について行こうかと思ったルークだったが、ディックとレアはともかくエドガーが居るなら大丈夫だろうと見送った。

 一行が取った宿から少し離れた別の宿で、賭博は行われていた。

 賭場に入る前、エドガーは少量の銀貨が入った袋をキラに手渡す。

「賭け事をやる以上、金を使う。コツは、この予算の中でやりくりすることだ」

「いいんですか?」

 一応、キラも自分の財布は持っている。

「上限を決めておかないと、財布が空になるまでむしり取られるぞ。何事も経験だ、これは賭博入門の祝いとでも思って使ってくれ」

「ありがとうございます。使い過ぎないようにしますね」

 キラが銀貨を受け取ると、もう既に賭場に入っていたディックが中から声をかける。

「おーい、何やってんだよ! 早く稼ごうぜ!」

 扉を開けて中に入ってみると、エドガーの言葉通り小汚く狭い部屋に結構な人数が詰めていた。

 ゲームを取り仕切る親と用心棒、後は全員ギャンブルをしに来た客である。

「そうだな、初心者なら……大小ハイアンドローが分かりやすいだろう」

 エドガーはキラを連れ、サイコロを使ったゲームが行われているテーブルにつく。

 折しも、ディックとレアもそのテーブルで賭けていた。

「ハイアンドロー……ですか?」

「ルールは簡単だ。3つのサイコロを振って、出目の合計が平均値より高いか、低いかで賭ける」

 庶民の利用する賭場では、もっぱらサイコロかコインを使ったギャンブルが行われていた。

 紙が貴重品なこの時代、トランプを使ったゲームは高級カジノの専売特許で、安上がりで長く使えるダイスとコインが平民には好まれた。

 キラの目の前で3つのサイコロが振られ、賭け金が出揃うまで蓋が被せられる。

 文字通り蓋を開けるまで結果は分からない、というわけだ。

「んー、大だな!」

「チャラ男が大って言ったなら、今回は小ね」

 ディックとレアは慣れたもので、銀貨5枚を賭けて各々予想を立てる。

「俺は大に賭けよう。お前はどうする?」

「私は……うーん、大か小かどっちなんだろう……」

 賭け事が初めてのキラは正解を当てようと懸命に考えるが、答えは蓋の中。

 透視でもしない限り分かるわけがない。

「勝ち負けは時の運だ。あまり深く考えず、勘で賭けるといい。まずは様子見で、少額からだな」

 エドガーのアドバイスで、腹を決めたキラは、大の方に銀貨3枚を賭けた。

 他の客もそれぞれ賭け金を出し終わり、ゲームの親がサイコロを隠している蓋を取る。

「合計は……12! 大だ」

 キラを含め、賭けに勝った者には賭け金が倍になって戻ってくるが、負ければ賭けた金は没収されてしまう。

「へっへっへ、まだまだ青いなチビ助」

「ぐぬぬぬ……!」

 小に賭けていたレアは銀貨5枚を損したが、逆に大に賭けていたディックは10枚になって返ってきた。

 キラも銀貨3枚が6枚になって手元に戻り、最初の勝負に勝てたことに安堵していた。

「賭け事って、ゲームだと分かっていてもドキドキしますね」

「だから誘ったんだ。度胸をつけるにはちょうどいいからな」

 キラとエドガーが話している間にも、次の賭けが始まる。

 初戦は勝てたものの時の運は気まぐれで、キラは勝ったり負けたりを繰り返した。

 そんなに大きく賭けないのでエドガーから渡された予算がすぐ尽きることはなかったものの、財布の中身が増えたり減ったりを繰り返すのを見るのは確かに度胸が試される。

「合計は、5! 小だ」

 立て続けに負けていたキラは、今回も大に賭けて銀貨5枚を没収されてしまった。

「やっぱり、思ったように行きませんね……」

「実戦も似たようなものだ。勝つか負けるか、最後は運が決める」

 エドガーも今回は負けたが、合計では少しばかり稼いでいた。

 改めて予算の残りを確認したキラは、これ以上続けて全部使い切ってはいけないとゲームを切り上げることにする。

「私はそろそろ帰りますね。うふふ、ギャンブルで少しお金をすっちゃったって言ったら、オーウェンさんどんな顔するかな……」

 いたずらっぽく笑いながら、キラは貰った残りの銀貨をエドガーに返した。

「すみません、エドガーさん。お金、減っちゃいました」

「負けても気にするな。こういう賭け事はな、最終的には親が勝つようにできてるものだ。ゲームを遊んだ代金だと思えばいい」

 エドガーも程々に稼いだところで引き上げるようで、キラと共に席を立つ。

「楽しめたか?」

「はい。それに、いい経験になりました」

 ディックとレアはまだ残って粘るようだった。

 特にディックは負けが込んでおり、損を取り戻さなければと熱くなっている。

「俺達は先に帰るが、あまり遅くならないようにな」

「はいはーい、分かってまーす」

 キラとエドガーを見送るレアは、内心で今こそ好機と笑っていた。

(かーえーれっ! さっさとかーえーれっ! よし、うるさいのが居なくなった!)

 二人の姿が見えなくなったのを確認すると、レアは不敵な笑みを浮かべる。

「にししし……。こっからが、ボクの本気よ」

 キラが帰った後もゲームは続く。

「ボクは大に20枚賭けるわ! ほら、あんたも大にしときなさい」

「はぁ? 何でチビ助の指図を受けなきゃならねーんだよ」

 反発しながらも、ディックは急に強気になって賭け金を上げたレアを不審に思っていた。

 結果はレアの予想的中で、大。

 その次もまた、大。

 勝ち続けるレアは、稼いだ分だけどんどん賭け金を大きくしていった。

「ほら、ボクの言った通りでしょ? すかんぴんになりたくなかったら、大人しくボクに従っときなさいって」

「お、おう……」

 レアの口車に乗るようになり、ディックも連続で大に賭ける。

 その後もやはり次々と大が出続け、ディックとレアの二人は連勝を重ねた。

「すっげーな、チビ助。これなら実家への仕送りも奮発できそうだぜ」

「ようやくボクの凄さが分かった? これに懲りたら、チビ助じゃなくってレア様とお呼び!」

 調子に乗ったレアは更に稼ごうと大金を賭ける。

「大よ! 銀貨100枚賭けるわ」

「じゃあ、俺も大に100枚」

 だがそこで他の客が不信感を抱く。

「さっきから、大しか出てねぇじゃねーか」

「よく考えたら、サイコロのひとつが6の目しか出してないぞ。イカサマなんじゃないか?」

 狭苦しい賭場の中でどよめきが起こる。

 レアはひと目でそれと分かる程に動揺し、目を泳がせていた。

「い、いやぁ、気のせいじゃないかなぁ? ほら、早く蓋を開けて開けて!」

 親が蓋を外すと、やはり合計は大。

 しかも客の指摘通り、サイコロのひとつは今回も6を出している。

「やっぱりこのサイコロ、おかしいぞ! 割れ!」

 すぐに親役の男がナイフを持ち出し、6の目しか出さないサイコロを真っ二つに両断した。

 断面を見てみると、必ず6が上に来るように重りが入っている。

 イカサマに使われる、細工されたサイコロだ。

(げっ、やっべ……!)

 実はこのサイコロ、エドガーを見送った後でレアがこっそり混ぜた手持ちのイカサマダイスである。

「やっぱりイカサマじゃねーか!」

 一同の視線が、不自然に勝ち続けたレアに向けられる。

「そ、そんなに見ちゃイヤン」

 何とか誤魔化そうとするレアだったが、笑いは引きつり、顔中脂汗をかいていた。

「ガキだろうが容赦しねぇ! イカサマを働いた奴は、腕一本切り落とすぞ!」

 すぐに用心棒が呼ばれ、安物のなまくらを抜く。

「連れの男も共犯だ!」

「な、何で俺まで?!」

 レアがイカサマをしていることなど知らなかったディックは必死に弁明しようとするが、今更それが通る相手ではない。

「何してんのチャラ男! 逃げるわよ、ほら!!」

 もう駄目だと判断したレアは、ディックを引っ張って賭場から逃げ出した。

「待て! 逃げるな!」

「お、追ってくるぞ?!」

 屈強な用心棒達に追いかけられ、二人は夕暮れに染まる街中をひたすら逃げ回る。

「止まれー! このイカサマ師め!」

「止まれって言われて止まる馬鹿が居るかってのよ!」

 時に路地裏へ急カーブで飛び込み、時に塀をよじ登って乗り越え、時に人様の家の中を突っ切り、恥も外聞もなくケチなこそ泥のように走った。

 だがそこは逃げ足だけは早いレアのこと、何とか追手をまくとディックと一緒にその場にへたり込む。

「ぜぇ、ぜぇ……。くっそー、稼げるチャンスだと思ったのに!」

「はぁ、はぁ……。チビ助、お前馬鹿だろ?! どうしてくれんだよ、俺の金! 家への仕送りも全部パーだぞ!」

 二人共、強気で出した賭け金は丸ごと賭場に置いてきてしまった。

 腕を切り落とされる寸前というところで金を回収しているような余裕は無く、仕方がなかったのだが、ディックは何も知らずに実家へ送る分の銀貨まで賭けてしまっていた。

 ディックもレアも、もう手持ちで残っているのは僅かな銀貨のみ。

 パーティ共有の財布が無ければ明日の食事代すら怪しい。

「パーなのはあんたの頭でしょ?! 仕送りまで賭け金にする奴があるか!」

「そもそもお前がイカサマなんてしなきゃ、有り金ほとんど失くすことも無かったんだぞ?!」

 いつもの調子で喧嘩が始まりそうになる二人だったが、走り疲れて今更そんな元気は無かった。

「やめた。もう帰って寝ようぜ……」

「同感……。今日は大損だわ」

 日が暮れた街を、財布を空にした二人はトボトボと歩き、自分達の宿へと帰った。

 ちなみに、事情を話すとギルバートとソフィアから酷く叱られた。


 その頃、ドラグマ帝国の国境近くの酒場でもまた、一人の男がギャンブルに興じていた。

「表だ」

 コイントスに賭けるのは、他でもないヘイスである。

 ドラグマの兵士達と行動を共にしていた彼は度々警備隊の仕事を手伝っており、その帰りによく酒場に立ち寄ってはこうして賭け事で遊んだりしていた。

 遊ぶと言っても、心から楽しんでいるわけではない。

 彼の心を震わせてくれるのは強者との死合のみであり、ギャンブルなど子供の遊びのようなものだ。

 それでも何故コイントスに付き合うかと言うと、ヘイスには勝算があったからだった。

「……また当たりだ。どうなってるんだ?」

 コイントスはサイコロを使ったハイアンドロー以上に単純で、投げたコインが表を向けているか裏を向けているか、その二択で賭けるものだ。

 ドラグマのコインはどっちが表で裏なのかがよく分からなかったので、最初は一緒に行動している兵士からコインの柄について教えてもらった。

 ヘイスはこの賭け事で連戦連勝しており、親や他の客も不審がっていた。

「やっぱりお前、イカサマしてるだろ?!」

 客の一人がヘイスに突っかかるが、ヘイスは余裕綽々という態度だった。

「コインは親が用意したもので、トスも親だ。俺がどうイカサマする?」

 ヘイスの言う通り、小細工は一切使用していない。

 これには自分でコインを用意し、自分で投げている親も首を傾げた。

「俺がイカサマをしていると言うなら、証拠を出せ。見事当てられたら、今日の稼ぎ全部くれてやる」

 百発百中の裏には何らかのトリックがあるはずだと親も客も分かってはいるが、そのトリックが分からない。

 タネがバレなければ、イカサマはイカサマにならない。

 その後もヘイスは勝ち続け、他の客から金を巻き上げた。

 だが途中で親が交代した時、ヘイスは鋭い目でトスを行った親を睨む。

「お前、イカサマしたな?」

「な、何を根拠に?!」

 コインを乗せた手を引っ込めようとする腕を掴み、ヘイスは言う。

「そのコイン、見せてみろ。表も裏も無いだろう」

 ヘイスはコインを隠している手を無理矢理退けさせ、交代した親が使ったイカサマコインを周りに見せる。

「ほ、本当だ。どっちも裏だ……!」

 客達がざわめく中、ヘイスを助けた兵士達が寄ってきて、彼が取り上げたコインを眺めた。

「いかんなぁ、これは。イカサマをしたら腕を切り落とす罰だ」

「だ、だがそいつだってイカサマを……!」

 親はヘイスを指差すが、ヘイスは全く動じる様子もなく、今は兵士が持っているイカサマコインを指で弾く。

「証拠は?」

 立証できなければイカサマは認められない。

 だが親の方には、どちらも裏のコインという物的証拠が残ってしまっている。

「へ、兵隊さん、見逃してくれよ。ほら……」

 イカサマをした親は、兵士に銀貨の入った袋を渡す。

「まあ、今回は見逃してやろう。次は無いからな?」

「それと、これも没収だ」

 もう一人の兵士が、イカサマに使われたコインを懐に入れる。

 危うく騒ぎになりかけたが、イカサマ師が賄賂を渡して引いたことでその場は事なきを得た。

 コイントスで稼ぐだけ稼いだヘイスは、最後に酒場のマスターに尋ねる。

「灰色のフードを被った弓使いを見なかったか?」

 異国の地で『一匹狼ローン・ウルフ』の異名を持ち出しても通じるはずはないと、外見を伝えるヘイス。

「知らないなぁ。何せ、この辺りは人の出入りが多いからな」

 酒場のマスターは首を横に振ったが、たまたまその会話を聞いていた隣の席の老人がヘイスに話しかける。

「その男なら、もう南へ行ったと思うがな」

「知っているのか?」

 話に食いつき、老人に詰め寄るヘイス。

「余所者は知らんだろうが、国境近くの村で疫病が流行っておってな、薬を作って村を救った旅人がおったそうな。その中に、灰色フードの弓使いも混ざっとったそうじゃよ」

 メイの育った村でのキラ達の活躍はこの周辺では有名になっており、色々な噂が飛び交っていた。

 主に薬を調合した僧侶、つまりヤンが中心だったが、その旅の一行の中にユーリが含まれていることも情報通ならば耳に入れている。

「南へ行ったというのは本当か?」

「その灰色の男が含まれとるか分からんが、噂の旅人の馬車は南東の方角……ちょうどロイース王国との国境へ向かったそうじゃ」

(ロイース王国だと?! 通りで、ここで待っていても見つからないわけだ!)

 この周辺はアルバトロスとの国境沿い。

 ロイースへ向かうならば道が違う。

「奴らが移動したのは、何日前だ?」

「もう、一週間以上前の話じゃよ」

 かなり出遅れてしまったことを理解したヘイスは、老人にさっき稼いだばかりの銀貨を何枚か渡すと、兵士達に声をかけた。

「世話になったな。急用ができた、俺は行く」

 いつでも身軽に動けるよう、備えなら常にしている。

 自分を拾ってくれた兵士達に短く挨拶をすると、すぐにヘイスは酒場を出て行こうとした。

「気をつけろよ。もうここの川で泳ぐんじゃないぞ」

「ちょっと待った。最後に、どうやってコイントスでイカサマしたのか、教えてくれないか?」

 兵士の一人にそう聞かれ、ヘイスは振り向くと自分の目を指差す。

「”これ”を使ったのさ」

 ヘイスがコインの裏表を確実に言い当てる秘訣は、他でもない卓越した動体視力にあった。

『鷹のイーグル・アイ』と呼ばれる程の彼は投げられたコインを目で追って、表か裏かを見分けていたのだった。

 一発でイカサマコインを見破れたのも、この視力あってこそ。

 到底、他の人間が真似できる芸当ではない。

 質問に答えると今度こそヘイスは酒場を飛び出して、そのままロイースとの国境線を目指して直進していく。

「……ありゃ、南の方じゃ名の知れた賞金稼ぎだな」

 見送った兵士の一人がそう呟いた。

「魔法大学に出入りする賞金首を追ってきたってとこか」

「最初は間抜けな奴だと思ったんだけどなぁ」

 助けてくれた恩を返すため、ヘイスはよく働いた。

 特に旅人を狙う盗賊の討伐では無類の弓の腕を見せ、第一印象とは裏腹なその能力にドラグマの兵士達は呆気にとられた。

「誰を追ってるかは知らんが、無事を祈ろうじゃないか」

「ああ。とびきり目のいい外国人に、乾杯だ!」

 それからも酒場で酒をあおる兵士達。

 ヘイスは決して振り返らず、ただ先に行ってしまった獲物を追い求め、ロイース王国を目指す。


To be continued

登場人物紹介


・レア

有り金全部博打でスる社会のボトムズ。

ざわ‥ざわ‥

イカサマの罰が腕を切り落とすなのは万国共通だ。

腕が何本あっても足りないので、逃げ足だけはレーシングカー並。


・ディック

社会のボトムズ二号。

レアの口車に乗ったら共犯になってしまった。まあ、そうなるな。

実家への仕送りまで無くなったとか、家族が泣くぞ。


・ヘイス

バレなきゃイカサマじゃあないんだぜ……。

お前の目、どうなってんの?

小銭稼ぎにコイントスで遊んでるうちに本来の獲物に逃げられた。

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