小話「あなたと・君と」
眼を開くとキールさんの顔が間近にある。
キールさんは、まだ眠ってて空色の瞳はみられない。
結婚して半年、キールさんはいつもいつも私を抱きしめて眠る。
時々、腕の力が強くて眼が覚めちゃうけど、キールさんの腕の中は心地よくて、またすぐに眠りに落ちちゃう。
「消えないように、抱きしめている」ってキールさんは言う。
いきなり現れた私だから、いきなり消える可能性があるのかもしれない。
そんなことないって思ってるけど不安。
消えたくないよキールさん。しっかり抱きしめててね。しっかり抱きしめ返すから。
この先、何年も何十年もあなたといたい。
また、眠たくなってきた。本当にキールさんの腕のなかは温かくて安心。
☆
眼を開くと間近にミオリの顔がある。
瞼は閉じており、漆黒の瞳は見られない。
腕の中の重みや温かさを確認すると、つい笑みが浮かぶ。
大切な大切なミオリ。
眼が覚めれば、その黒い瞳で俺を見つめて「おはよう」と笑顔を浮かべてくれる。
その瞬間、このうえない幸せを感じる。
ミオリが消えないようにいつも抱きしめて眠る。
この存在は絶対に失いたくない、絶対に守る。
この先、何年も何十年も君といたい。
今まで読んで頂きありがとうございました。
最後まで書くことができるのか不安ばかりだったのですが、なんとかこの日を迎えることができました。
読んで下さる皆様の存在が、私の背中を押し続けてくれました。ありがとうございました。
突っ込みどころがたくさんあるので、ご感想・ご意見を頂けるようにした方がよいのでしょうが、まだ少し勇気が必要です。ごめんなさい。
では、また次回作(いつになるか未定ですが)でお会いしたいと思います。
ありがとうございました。




