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この状況って、萌? それとも百合ですか?  作者: ほのぼの日記
俺は女の子 苦難編
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嵐の七日間 前編

「どうして、どうしてこうなった」

 俺は早朝から頭を抱えていた。

 現在はざっとショッピングモールに服や靴を買いに行ってから七日後の朝であった。

 この七日間はあっという間というしかないほどにせわしなく過ぎて行った。もうほんと嵐のように・・・・・

 そして、嵐の静けさが眠りとともに終わりを迎えたかのように俺の目の前には嵐が立ちはだかっていた。

 俺は今、洗面台の前に立っている。

 朝の眠気を覚ますために顔を洗いに来たからだ。そうしたらこのところ毎日の恒例行事なのだけれど、楓が待ち構えていた。

 理由は単純。

 何を隠そう、俺に化粧をさせたいがためだ。いや、それは少し違う。俺に化粧を覚えてもらいたいというほうが正しいかもしれない。





 そして時は遡り、六日前に移る。

 俺は昨日の疲れからか、珍しくも朝目覚ましで起きることができなかった。目覚ましは確かになっていたのだが、それすらも手探りで止めてしまう。

 俺が起きてこないのを見かねた楓が起こしに来たのが目覚ましのセット時刻からたぶん一時間過ぎくらいのことだ。

 楓はいつものように俺の上に乗り、顔を近づけキスをする。

 ・・・・・いつも通りではなかった。

 妹から初めてキスされた俺はその柔らかな感触を楽しむ余裕もなく飛び起きた。起きたとは言っても楓が上に乗っているので起き上がることはできなかったし、顔をあげたら楓とまたしてしまいそうな距離感だったので動くことができなかった。

 いつもなら、俺の上に乗り、俺の上でゆさゆさ揺れ、その重さと腹にかかる圧迫感で目が覚めるのだが、今日は違った。

 いつも通りの方がまだ何かとよかったのだが、絵面的にそれもそれでどうかとは思うのだが・・・・・・

 俺は、妹の初めてを何気ない朝の一瞬で奪ってしまった。

 俺はどうして今日、起きれなかったんだと自分を責めてみたものの、よくよく考えると自分で奪ったのではなくささげられたような感じなので、もうどうしようもなく、いずれこうなっていたような気もしなくもないことが一番悲しいところだった。

「もうお兄ちゃんが早く起きてこないから起こしに来ちゃったよ」

「起こすだけならキスまではいらないだろう」

「お兄ちゃん初めてとか気にするんだ。へえ~」

 楓が悪戯をするときの子供のような笑みを浮かべていたので、俺は本心で返してみた。これが楓には意外と効果抜群であることはすでに経験積みである。

「俺じゃなくて楓がさ」

「私は女の子としてもカウントしないから」

「・・・・・・」

 女の子というワードが出て俺は何も言い返せなかった。と、言うよりもその気力を振り絞る前にノックアウトされた感じだ。





 今の状況を第三者目線で説明すると、こんな感じだろう。

 姉を起こしに来た妹が、姉が眠るベットにまたがり、覆いかぶさるように口づけをして姉を起こした。

 そんな状況を頭の中でシミュレートしてしまった俺は、身体がかぁっと熱くなるのを感じて、その次の段階に行こうとしている頭を自力で引きずり戻した。

「お兄ちゃん顔真っ赤だよ。興奮しちゃった?」

「し、してない。してないから~」

「お兄ちゃんには刺激が強すぎたかな」

 俺は楓を力いっぱい押しのけベットから這いずり出る。

 そして、そのまま部屋を後にするのだった。

 ちなみに先ほどの例えだと俺が姉であったが、身長差が今はあまりなくなってしまった。並んで立ってしまえば姉妹にも見えるかもしれない、それほどに違いがない。

 だが、俺には兄であった威厳がある。今はもう兄であるのかわからないが・・・・・・

 だからあのままのシミュレーションであって欲しいものだ・・・・・・





 楓は俺の精神が落ち着く頃に降りてくるのかと思いきや、すぐに降りてきた。

 あんな事をしていたが、楓は朝食の用意ができたので起こしに来たわけで寝込みを襲いに来たわけではなかったからだ。

 朝食を食べながら本日の予定を話す。

 予定といっても俺の買い物のことだけれど。

 ここからの二日間はほとんど同じ流れをたどった。

 本日はショッピングモールで化粧品を買うとのことで、それは別になくてもという俺の意見は楓になかったことにされ、俺にあった化粧品を選ぶのに、一日を費やした。

 その間に、化粧品売り場のお姉さんに、あなた可愛いですね。今日は何をお探しでとか、こちら新発売の化粧品試していかれませんかなど、あの手この手で売ろうとしてくるお姉さん方にいちいちあたふたしている俺の代わりに楓が応対してくれる。

 そうして楓が選んだ化粧品を手のひらとかに少量塗り肌に合うかを試していった。そうこうしているうちに日も暮れ一日が終わっていた。

 次の日の午前中は昨日の続きで化粧品を見て回り、午後は日常品を買い揃えた。

 これで三日目が終了する。





 そして冒頭に戻り、四日目以降の朝は毎日楓が化粧を教えてくるのだ。それが四日も続けば頭を抱えたくもなる。

 だって、俺は化粧なんてしたことないのだから・・・・・

 懇切丁寧に説明してくれる楓には悪いが、これを自分でできるようになることはないのではないかと思っている自分がいた。

「お兄ちゃん聞いてる? 化粧は引き算が重要なんだよ。足し算じゃないんだよ」

「引き算なんだな」

「そう。引き算」

 俺も相槌は打っているが、これは楓が今、俺の顔に化粧をしながら説明してくれているからだ。逃げるとその後が怖いので、今はおとなしくやらせておいた方が身のためだ。それに、自慢じゃないが楓は手先が器用なのか、化粧を人にするのも意外と上手であった。

「今はファンデーションまでにしておくけど、いずれはぜんぶできるようになってもらうからね」

「は、はい・・・・・・」

「安心して、私が何度でも手取り足取り教えてあげるから」

「いや、安心できないよ。朝も含めて何も安心できてないって」

「お兄ちゃんひど~い。そんなひどいお兄ちゃんには、今日一日お姉ちゃんで過ごしてもらいま~す」

 楓はそう言って、スタスタと洗面所を出て行ったかと思うとどかどかと二階から降りてきて、じゃんと俺の部屋にあったお嬢様風コーデの服を持ってきた。

 まだ寝間着のままだった俺にそれを着せようととびかかってきた楓は、

「お姉ちゃんは化粧しているから暴れちゃだめだよ」

 と言って、俺から寝間着をはぎ取るように脱がせ、着替えさせていく。

 もっと俺が抵抗するかと思うかもしれないが、これもいつまで続くかわからない。これも経験だと思ってゲームもキャラの着せ替え感覚で楽しんでいるのだ。

 しかし、いまだに自分で着れるものと言えばワンピースくらいで、ちょっと作りが凝っている服になるとうまく着つけられない。

 だからこれも楓の計らいだと思ってうまく受け入れている。

 女の子という点では今もなお俺の中に抵抗が存在するが、身嗜みや内面ではなく外面に関しては女の子である以上、しっかりしていないと逆に浮いてしまうことに、この七日間で思い知らされていた。

 そんなこともあってか、こういう服を着ることに抵抗はなくなり始めていた。

 これが第一歩なのかもしれないと思うと、少なからず恐怖心がこみあげてくるのを感じる自分がいるが、郷に入っては郷に従えである。

 外面は自分でも認める美少女なのだ。誰も変に思うはずもない。内面を知っている自分以外は・・・・・・

 着替えた姿で、なお薄化粧もしているので、洗面台の鏡に映った自分に、まだ見慣れていないせいかもしれないが、見とれてしまっている自分がいた。

 それを楓に見透かされて、

「これからだね。お姉ちゃん」

 という声が聞こえるのだった。

 だから俺をお姉ちゃんと呼ばないで・・・・・・

もうすぐで、やっとプロローグの日にたどり着けそうだったりしてます・・・・・脱線したらつけないです。うまく修正かけないとwww

修正かける時は、日にちとかだろうと踏んでますw



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