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この状況って、萌? それとも百合ですか?  作者: ほのぼの日記
夏の思い出 満喫編
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花火 前編

 八月十日。

 その前々日。

 八月八日。

 この話はこの日、マンガやアニメでよくあるイベント発生の要領で、母さんが商店街の福引を当ててきたことによって始まる。

 何を当ててきたかというと、毎年河川敷でやる花火大会の観覧席の招待券。特に人数制限はないが、大人五、六人が目安だと書いてあった。

 ということで十日は花火を急遽見に行くことになった。

 だが、家族だけではもったいないという母の提案から、この間のお返しにとあかねも誘うことになった。そしてそのあかねの両親もどうかということだったが、これは残念ながらいけないという返事をもらった。

 どうやら毎年のことだが神社も出店の出店場所になっているようで、そこから離れられないんだそうだ。

 そこで他には誰かいないかと言うことになり、楓はなぜかかたくなに誰もいないと言い、仕方なく人望のない俺はあかね頼りに相談したところ、「じゃあ委員長誘おうか」と言うことになって・・・・・・

 十日。

 自宅には今まで揃ったことのないメンツが勢ぞろいしていた。

 まずあかね。そしてその決まった浴衣姿をにらむように俺の横を離れない楓。礼儀正しく母に挨拶をしている委員長こと宇美夏希。

 今日はみんな浴衣姿だ。俺と楓はこの間の浴衣と同じ。あかねは蒼い浴衣で赤い金魚が泳いでいるのが特徴的。宇美さんの浴衣は薄い桜色で夕顔の華が映えていた。

「それにしても良く宇美さんも来てくれたね」

「私は別に・・・・・・」

「夏希は押しに弱いから。私の頼みを断れなかっただけだよね」

「うぐ・・・・・別に私は頼まれたから来たわけでは・・・・・・」

「じゃあ・・・どうして」

「そ、それは・・・・・・」

 宇美さんは言葉に詰まって、黙ってしまった。それを眺めていた楓は、

「またライバルが増えた・・・」

 などと他の誰にも聞こえないような小声で言っている。

 いったい何のことだろうということは聞かないことにした。なぜなら面倒ごとが増える気がしたからだ。

「宇美さんも遠慮しないで楽しんでね?」

「夏希、でいいですよ。私も谷崎さんのことは瑞樹さんとお呼びしますから、もう遠慮しあうような一歩引いた呼び方は止めましょう」

「そ、そうだね・・・夏希」

「はい。瑞樹さん」

 いまだに夏希に慣れていない俺の心情を見透かすように、一歩近づいてきてくれた夏希は名前で呼び合おうと言ってくれた。

「あかねちゃんは焼いちゃうぞ~」

「な、なに言っているの。それはこの実妹である私のセリフです」

「いやいや、何二人でふざけているの・・・・・・」

 俺が二人のやり取りにやれやれと言った感じで返す。

「お二人はすでに知り合いだったんですね」

「ああ、楓とあかねは前に何度かあっているんだ」

「喧嘩するほど仲がいい、ですね」

 笑いながらいう夏希がどことなく怖く感じたが、それは黙っておこうと思った。

 そんな俺たちのやり取りを中断させるように、

「みんな準備はいいかしら」

「オーケーです」

「大丈夫」

「私も」

「はい」

 とそれぞれの返事をしながら、それを見届けた母さんは、

「それじゃ、出発しましょう」

 と言い、家を出発した。





 途中行く道すがらに、屋台で、やきそばやお好み焼き、フランクフルトに棒キュウリ、それにかき氷や冷えたお茶など、およそ花火を見ながら必要になるもの、一通りの腹ごしらえができるようにそれぞれが食べたいものを買った。

 そして河川敷につく。

 母さんが引き当てた招待券の場所は、いくつかある場所のちょうど中央辺り。

 まだ花火までにはちょっと時間があるし、暗くなる前に先に夕食代わりの屋台料理を食べ始めることにした。

「瑞樹ちゃんのやきそばもいいな~」

「このポテト貰ってもいい?」

「いいですよ」

「ありがとう、夏希」

 それぞれにいろいろ買いこんだから、宴会のようになっている。

「お姉ちゃん、私の唐揚げあげる」

「いや、私も買ったけど・・・」

「いいから」

 どうやら楓も同じことがやりたかったのか、半ば押し付けるように俺のやきそばの上に唐揚げを乗せた。

「あ、ありがとう」

「みんないい食べっぷりだね」

「母さん、あんまり飲まないでよ」

 母さんはビール片手に棒キュウリをかじっていた。あまり見ない光景で少し笑えた。

「ん~~、このフランクフルトおいしい」

 あかねがケチャップとマスタードをつけたフランクフルトにかぶりついていた。

「なんか食べ方がエロいです」

「見た目がギャルだからでしょうか」

「いや、楓も夏希もあかねは普通に食べているだけだよ・・・」

「なんと言いますか、オーラが・・・? 雰囲気が? そんな感じです」

 みんな今日は浴衣姿だけれども、確かにあかねは俺たちの中でもギャルっぽく見える。

 楓はもちろん、楓から習った俺も薄化粧、夏希もそんな感じの中、あかねは出すオーラは出す、みたいな化粧をしている。別に濃いわけではないんだけれど、なんというかくっきりさせている感じ。

「みんなひどいぞ~」

「ごめんなさい、食べ方とかではないのでお気になさらず」

「それはフォローになっていないと思うよ・・・・・・」

 楓が珍しく引いていた。

「みんな~。もうすぐ始まるよ~」

 母さんがスマホを見ながら皆に伝えた。

「もうそんな時間?」

「早かったね~」

 そう、それぞれが感想を述べた。

 頃合も丁度に、周りも暗くなりはじめ、夜空に変わっていく。黄昏時は永いようで一瞬だ。

 星空に変わるのなんてあっという間だ。

プール編はいかがだったでしょうか。色気シーンは多くないものの想像次第にはというところをいくつか用意したつもりです(18禁ではないので( ;∀;))

百合(女)、萌(男?)で書くかによってはこれはないという方もいらっしゃるかと思います。その辺悪しからず。

感想など、いつでもウェルカムです(*'ω'*)

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