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この状況って、萌? それとも百合ですか?  作者: ほのぼの日記
魔女の器 聖杯編
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第二フェーズ エピローグ

 数分の時が経ち、静まり返ったリビング。

 辺りを見回したけれど、特に壊れている物はない。しいて言うならば、桜田が使ったお札の切れ端がそこらじゅうの床に散乱していた。

 静かになったのを見計らって母さんがこちらに顔をのぞかせた。

「終わった、のでしょうか・・・」

「ええ、何とか帰っていただけました」

 桜田が安心させるように頷く。

「私ももうへとへとですよ」

「輪花さん、よく頑張ってくれましたよ」

「もっと労ってください」

 輪花さんはぷんすかと怒って見せたけど、それがかえって本当に終わったのだという実感を生ませた。

「はあああ~、疲れた」

「お、お兄ちゃん!?」

 床にへたり込んだ俺のところまですたすたと寄ってくる楓。

 どうやら聞き耳と監視の目線向けていたようだ。

「楓、怖くなかったか」

「私は大丈夫だけど、お兄ちゃんがこんなにほっとしている姿なんて何年ぶりってくらいで驚いちゃったよ。それに、凄い格好だね」

「え、はっ・・・・・・き、着替えてくるよ」

 すっかりそのことを忘れていた俺は、急いで自室に服を取りに行った。

「それで桜田さん。瑞樹はどうなるのでしょうか」

「僕としては今は何とも。今の姿を仮ものとするならば、これは僕の力不足、謝らなければなりません。ですが、この話は瑞樹ちゃんも交えてしましょう」

「そうですね」

 母さんはこくりと頷く。





 俺が着替えてリビングに戻った時、皆は始め座っていたように席に着いていた。

 俺も同じように席に着く。

「あら、可愛い・・・」

「~~~。しょうがないだろ、これしかないんだから」

 今俺が来ているのは、ドレスチックな衣装。スカートがふわっとしていて、胸元は閉まっているので、身体のラインが意外とはっきり出てしまう服だ。

 あいにくとこれ以外、洗濯中でほかになかった。

 いや、もう少し厚着ならあったのだけれど・・・・・・

「お姉ちゃん、素敵!!!」

「いや、もういいから」

 俺は歯痒くなって話を別に逸らそうとする。

「じゃあ、瑞樹ちゃんも席に着いたことだし、とりあえず、僕の方からお疲れ様と言わせてもらえるかな」

「あ、ああ・・・」

「頑張りましたね。瑞樹さん」

 輪花さんにも言われてしまった。

 が、俺から言わせてもらえれば、今日の一番の功労者はこの人だろうに・・・・・・

「それと、お母さんにも言われたことの続きなのですが、僕は一つ謝らなければならない」

「どうしたんだよ。作戦通りじゃないのか?」

「作戦としては上々だ。しかし、瑞樹ちゃんはまだそのままだ」

「それは・・・」

「言っていなかったけれど、今回戻す方法はあったんだ。あの聖杯を使ってね」

 そして桜田は説明を始めた。

「期限の話は前もしたと思うけれど、残りの魔力量を考えれば聖杯に移し返すこともできたし、リリスを、言い方は野蛮だけれど封印してしまうこともやってやれないことはないと思っていた」

「それを桜田さんはしなかったと?」

「はい。弁明をさせてもらえるならば、前者は保険です。リリスがあちら側に帰った後、その後の未来にどのような影響を及ぼすのか、僕にもわからない。幸い、瑞樹ちゃんの中に入った魔力はすでに彼女のものになっていたので消えることはないと思いました。次に後者ですが、これは戦っている最中に選択肢から消しました」

「それはどうして、ですか?」

「前から予想はしていましたが、瑞樹ちゃんはリリスの娘であるリリンという魂の生まれ変わりらしいのです。これは、生みの親であるリリスが消えた時、瑞樹ちゃんにどのような影響を出すか、計測できないことからです」

 桜田はいたって真面目に話していた。

 言っていることのつじつまはあっているはずだけれど・・・

「俺は元に戻れるのか?」

「それが、今回は純度の高い魔力だったからね、気長にまつしかないとしか言えないかな。でも、回収屋が来てくれるかもしれないし、月日は言えないけれど頑張って」

「お姉ちゃんのままでも、私は一向にかまわないよ」

 ぎゅっと楓は腕に抱きついてくる。

 これは楓なりの励ましなのだろう。最近気づいた・・・・・・・・

「では、そろそろ私たちは」

「そうだね、僕もお暇するよ」

 そう言って玄関の方へと歩き出す桜田と輪花さん。それに続くように俺たちも向かう。

「今回はありがとうございました」

「いえ、今回も僕は何もできませんでしたから」

「瑞樹さん、お元気で」

「はい」

「瑞樹ちゃん、世界を堪能しすぎちゃいけないよ」

 靴を履くときにうまく隠すよう、桜田に耳打ちされた俺は意味が分からないという表情をしたけれどそれに桜田は答えてくれなかった。

「???」

「また、機会があればね」

 桜田は最後までつかみどころのない笑みを手放すことなかった。

 玄関を開けた時には、すでに黄昏時は終わっていて外は暗くなっていた。

「それでは」

 輪花さんはお辞儀をして、桜田の隣を歩いて行く。

 闇の中へと消える背中は、もう会えないのではと思わせるほどに冷たく見えた。

感想欲しいです( ;∀;)( ;∀;)


とりあえず次は百合物っぽくしたいwww

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